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*これは、ネメシスまたはメビウスを主人公に選んだときのエンディングです。

ネメシス:……なんだ、この地響きは……。
オーヴァ:ついにこのときが来た!我らが王、魔王ダンテさまの復活の時が!
メビウス:お兄様……今まで我らにご協力ありがとうございました。フフフ……。
ネメシス:……メビウス?
オーヴァ:ククク……。ネメシスよ、貴様の役目は終わったのだ……。馬鹿な奴よ。我らに騙されているとも知らず、ダンテ様の復活に必要な生体エネルギーを集めてくれたのだからな。最高に笑えるぞ!ワーッハッハッハ!
ネメシス:フッ……。
オーヴァ:な、何がおかしい!下賎な人間の分際で!
ネメシス:その下賎な人間のエネルギーを集めて復活させるものなど、余程くだらぬものなのであろうな……。
オーヴァ:貴様っ!
ダンテ:騒々しいぞ……。黙らんか……。
ネメシス:!
ダンテ:久しぶりのシャバだ……。ククク……。辛かったぞ、天上人の奴らめ……。よくもこのわたしをあのような暗く狭いところへ追いやってくれたな……。今度こそこの世界を破壊しつくし、死と恐怖の世界に創り上げてくれるわっ!
ネメシス:そんな……ダンテさま!我らが魔族の住みよい世界にすることが望ではないのですか?!
ダンテ:わたしは疲れたのだよ……。この疲れはすべての生きとし生けるものが苦痛と恐怖に怯える姿だけが癒してくれるのだ……。どれ……。まずは、貴様から血祭りにあげてくれよう!
メビウス:キャーッ!
ネメシス:メビウス!大丈夫か?!
メビウス:ネメシス……なぜあたしを助けたの?
ネメシス:何も言うな……全軍に告ぐ!全力を以て、あの男を倒せ!
ダンテ:ハーッハッハッハッハ!

ネメシス:……終わったか……。
オーヴァ:ま、まさかダンテ様が敗れるなど……。お、おのれ……ネメシス!死ねぇっ!
メビウス:ネメシス!危ない!
ネメシス:メ、メビウス!
オーヴァ:何っ?!
メビウス:キャアァァッ!
ネメシス:メビウス!おのれっ!
>バシュッ!
オーヴァ:ぐわあぁぁぁっ!メ、メビウス……貴様……裏切った……な……。
ネメシス:メビウス!しっかりしろ!
メビウス:まさかこの私がお前をかばうとはな……とんだお笑い草だ……。
ネメシス:メビウス……。喋るな。傷に障る……。
メビウス:ネメシス……。お前に言っておくことがある……。私は知っての通り、お前の妹などではない……。10年前、狂乱した王よりメビウスをかばったことで、瀕死となったお前をかばいながらこの者は、私と取引をした……。お前だけは助けてくれと……。自分の身体と魂を私に差し出す代わりに、お前を助けて欲しいとな。私は魔王ダンテを蘇らせるために、王家の血を引くこの身体と、お前に連なる多くの者の生体エネルギーを得るために10年間、妹になりすまし、お前を騙していたのだ……。
ネメシス:知っていた……。お前が本当のメビウスではないことなど……。
メビウス:……なんだと……?
ネメシス:そしてそれと同時に、お前の身体の中にある本当のメビウスの存在もな……。
メビウス:お前……そこまで知っていて……。フッ……。そうだ……。この女の身体を奪うことはできても、魂までは完全に奪うことはできなかった……。この女はいつもいつもお前のことを気遣い、心配していた……。
ネメシス:メビウス……。
メビウス:私は次第にお前に心惹かれる自分が怖かった……。今まで感じたことがない感情が自分を変えてしまいそうで……。……だが、それ以上に常に互いを案じていた、お前達の強い兄妹愛に惹かれていたのかもしれないな……。グフッ!
ネメシス:メビウス!しっかりしろ!
メビウス:フッ……安心しろ……。私が消えればこの女に掛けられた呪いも消える……。メビウスは無事だ……。
ネメシス:何を言う!あの日、わたしとともに誓った言葉を忘れたのか?わたしもお前も平穏に暮らせる世界を創ろうと!!
メビウス:え……?あ、あの言葉は……。
ネメシス:生きるんだ!メビウスもそれを望んでいるはずだ!共に生き、人間も魔族も関係ない理想の王国を創ろう!だから……消えないでくれ……。
メビウス:……私のために泣いてくれているのか……?私はお前をずっと騙していたのだぞ……。お前の最愛の妹を乗っ取り、10年間もお前を苦しめたのだぞ……?そんな私のために……。泣くと……いう……の……か?……フッ。いつまで経ってもお前は甘い男だな……。くだらぬ愛などという感情……昔はそう思っていたが……。不思議だ……今は心地よく感じる……。
ネメシス:メビウス……。
メビウス:私も……そんな世界で生きて……みた……かっ……た……。
ネメシス:メビウス?!メビウス!!くっ……。

ネメシス:気がついたか……メビウス。
メビウス:お兄様……。私……。
ネメシス:何も言うな……。さあ、行こう。大変なのはこれからだ。皆が待っている……。
メビウス:はい……お兄様……。

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