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ドラえもん:この奥に女王ユリアスが閉じ込められている部屋があるのかな……?もう少しだぞ!!
???:ハハハハハ……愚かな人縁どもめ。よくぞここまで来た!!
ドラえもん:誰だ!姿を見せろ!
ジャイアン:出てこーい!卑怯者!!お前なんか、この俺様がぶっ飛ばしてやる!
???:フフフ……お前たちの力では、わたしを倒すことは出来ん。
スネオ:わけのわからないことを言ってないで姿を見せろ!!
のび太:どうして僕たちの力ではお前を倒せないんだ!
???:……教えてやろう。なぜならこのわたしは、お前たち人間が作り出したものだからだ!!
ドラえもん:なんだって?するとお前は……!?
???:妖精の世界、そして人間どもを支配してやる!この星はわたしのものだ!!そのためにお前たちはここから生きて帰さん!もう一度この光線を受けてみろ!!

*光線は効かない。

???:な、なぜだ!?お前たち、なぜ、平気でいられるのだ!!
ドラえもん:秘密道具テキオー灯!そんな光線は、もう僕たちには効かないよ!
???:うぬっ!お、おのれ〜!!
ジャイアン:お前なんか、この俺様がこてんぱんにのしてやらあ!!みんな!最初は俺に任せろ!!
のび太:ジャイアンの次はボクだ!ちょっと怖いけど……ええい!負けないぞ!!
スネオ:のび太だって頑張ったんだ。今度は僕の番だ!
静香:女の子だと思って甘く見ないでね!あたしだって負けないんだから!
ドラえもん:地球はこの星で生きているみんなのものなんだ!お前なんかに渡さないぞ!僕が相手だ、掛かって来い!!

???:……お前たちのような子供にやられるとはな。どうやらわたしの負けのようだ……。……だが、これだけは言っておこう……。今のように、そしてこれからも地球というこの星をお前たち人間が汚し続ける限り、わたしは何度でも蘇る……前よりも強力で恐ろしい力を持ってな!そのときこそ人間たちを滅ぼして、わたしがこの星を支配するのだ!自然を破壊し続ける人間という生物から、地球を守るためにな!!ハハハハハ……!!

ユリアス:私は妖精の国の女王ユリアス。よくぞあの怪物を倒してくれました。人間にも、あなたたちのように勇気ある人たちがいたのですね。これでこの国にも平和が訪れるでしょう。しかし……いつかまた、このようなことが起こらないとは誰にもいえません。
ドラえもん:女王様、それはなぜですか?
ジャイアン:そうだよ、怪物なんて、オレたちが全部退治したじゃないか!
ユリアス:……この妖精の国は、あなたたち人間の世界と深いつながりがあるのです。人間の世界で起きている色々なことが、この国にも影響を与えるんです。
のび太:ということは、僕たちが空気や水を汚したり、自然を破壊したりしたから、あの怪物が生まれたのかな>
静香:だとしたら、私たちのせいで、妖精さんたちに迷惑を掛けてしまったのね……。ごめんなさい。私たちのせいで、こんなことになってしまって……。
のび太:ちょっと待ってよ。僕たち人間全員が悪者みたいじゃないか。人間の中にだって、自然を守ろうとしている人は大勢いるよ。
ユリアス:……私も、人間全てが悪い人たちばかりだとは思っていません。多くの人たちが、この地球の自然をもっともっと大切にしてくれるようになれば、あのような怪物たちが生まれてくることはなくなるでしょう。
のび太:そのためにも、僕たちみんなが努力しなくちゃいけないんだね。
ジャイアン:そういうことならよ、道にゴミを捨てたり、川を汚そうとするやつがいたら、俺様がぶっとばしてやらあ!
ユリアス:まあ、頼もしいわね。でも、暴力を振るうのはいけないことですよ。
スネオ:へへへ……それに比べると、僕はジャイアントは違うよ。自然保護のためのお金をいっぱい寄付するのさ!なんたってうちはお金持ちだもんね!!
ジャイアン:なんだと!スネオ!!調子に乗るなよ!!
スネオ:ジャ、ジャイアン!暴力はいけないよ、暴力は〜……!
ジャイアン:うるせえ!ボカッ!!ムギュッ!!
スネオ:いてて……ひどいや、ジャイアン〜……。
全員:ははははは……。
ドラえもん:さあ、みんな帰ろうよ。僕たちの世界へ……。
ユリアス:皆さん、妖精と人間がいつまでも仲良く平和に暮らせますよう、祈っています。さようなら……。

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