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ドラえもん3 のび太と時の宝玉
エンディング

22世紀の世界を死の世界にしてしまったダウトの元へとたどり着いたドラえもん達。

ダウト「フフフフ…私はいささか君達の事を見くびっていたようだな。」
ドラえもん「ぼく達が宝玉を持っている限り、お前の勝手にはさせないぞ!!」
ダウト「それはできない相談だよ。私はその宝玉の力を使ってカミになるのだからね。さあ、おとなしく宝玉を渡したまえ。」
ジャイアン「お前なんかに渡すかよぉ!」
ダウト「ならば、しかたないね。力尽くでも宝玉は頂く。ショータイムだ!」
自分専用の戦車に乗り込むダウト。

ジャイアン「オレが世界を救った英雄になってやる!」

しずか「今度はわたしの番よ!」

スネオ「もーやるしかないんでしょ!」

のび太「ぼ、ぼくだって、やるぞー!」

ドラえもん「ついに追いつめたぞ!歴史の支配なんかぼくらがさせるもんか!!」

そしてついにドラえもんの空気砲がダウトを撃ち落した。

ダウト「…そんな…この私が…野望が!…」
後ずさるダウト。だが高層ビルから落ちそうになる。
しずか「あぶない!!」
ダウト「うっ…うわぁぁぁっっ!!!」
ダウトは奈落の底へと落ちて行った…。
ジェロ「…父さん……これで、終わったんだな…何もかも…」
ジェロはダウトの子どもだが、歴史を変えると言う父親の計画を良く思わなく、ドラえもん達に協力したのだ。
のび太「…でも、ダウトを倒しても…ぼくたちの時代は…。」
スネオ「ママ……。」
ジャイアン「ドラえもん!いつもみたいに道具でなんとかできないのかよ!!」
しずか「お願いドラちゃん。これじゃあんまりよ!」
ドラえもん「…残念だけど…こればっかりは。」
ジェロ「…よし、宝玉を使おう。」
ジャイアン「え?」

原始時代、西部開拓時代、22世紀、アトランティスの時代の時の宝玉が回りだし、融合する。
それから発された光と友に現れたのは、時を司る精霊であった。

ジェロ「言い伝えの通りだ。」
ジャイアン「…すげぇ。」
時の精霊「我は時を司る精霊なり。宝玉の眠りを妨げる者よ。お前の望み通りに歴史を変えてやろう。さあ、望みを言え。」
ジェロ「ダウトの…ダウトの存在しない歴史にしてくれ。」
ドラえもん「そうか!ダウトが始めから存在しなければ、歴史も変わっていないはずだよ!」
スネオ「帰れるんだ!ぼくらのいた時代に!!」
しずか「…ちょっと待って!ダウトが存在しないと言う事は…その子どものジェロさんも!」
ジャイアン「まさか!?」
時の精霊「望みを叶えてやろう。」
時の精霊が時空を歪めると、周りの廃墟が元の建物へと戻っていく…。
時の精霊「再び世界の終わりとなるその日まで、さらばだ。」
時の精霊は姿を消した。
ジェロ「これで歴史は元に戻るはずだ。だけど、この出来事はすべて君達の記憶から消えてしまうんだ。ダウトの事も…そして…ボクの事もね……。ドラえもん、のび太君、そしてみんな。ありがとう。元気でな。」
ジェロの体が半透明になり、風と友に消えて行った…。
のび太「ジェ…ジェロさん…ジェロさぁぁ――――――んっ!!」
のび太は消えて行った彼の名を叫ぶのであった…。

そして、ドラえもん達は無事に元の時代へと帰ってこれたのでした。
そしてある日、スネオがみんなを呼びつけました。

スネオ「本物の恐竜の化石だぞ。どうだ、うらやましいだろう。見たいかのび太。」
のび太「わーっ!見せて見せてぇ―!」
化石を見ようとするのび太。
スネオ「わ!よせ!わぁ―っ!」
化石が道端へと飛んで行ってしまう。これはまるで物語の冒頭そっくりである。
化石はすぐに来た車に潰されそうになるが、その車は化石を引く寸前で止まり、
車から出てきた若者が、化石を拾う。
青年「これは君達のかい?」
スネオ「ぼくの化石!ありがとう、おじさん。」
青年「お兄さんだ。」
のび太「ありがとう、お兄さん。」
青年「じゃあな、のび太君。」
若者は化石をスネオに渡すと、車に乗って去って行った。
ジャイアン「…え?」
しずか「知ってる人なの?」
のび太「…どこかで会ったような…」
さっきの青年はのび太の名を知っていた…。セミロングの髪を後ろで結んだ髪型の青年…
彼の姿はまるで……
スネオ「そんなことよりのび太!よくもぼくの化石を落としてくれたなっ!もう少しで車の下敷きになる所だったんだぞっ!」
のび太「わ――っ、ゴメンよ―っ!」
スネオ「まて―――っ!!」

逃げるのび太を追うスネオ。今日も平和な日々は続くのであった…。

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