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ドラゴンクエストW(6章)
※ここでは勇者の性別を男、名前を「ソロ」とします。


勇者たちはついに、エビルプリーストを打ち砕いた。

エビルプリースト「ば・・・ばかな・・・・・・。
         ・・・・・・それとも、これも・・・・・・進化の秘法が・・・見せる幻覚・・・なのか・・・・・・。
         われこそは・・・・・・
         世界を・・・支配する・・・・・・魔族の王・・・エビルプリースト・・・だ・・・・・・。」

エビルプリーストの姿が歪んでいき、やがて粉々に砕け散った。


どこからか、不思議な声が聞こえる。
*「ソロよ、戻りなさい。
  わが天空の城へ・・・・・・。」


ピサロの声が聞こえる。
ピサロ「・・・・・・ソロ。
    ソロよ、聞こえるか?
    わたしは仮にも魔族を束ねるものだ。天空の城に入ることはできない。
    さよならだ。わたしはここで行く。
    お前とはいずれまた会うだろう。そのときは敵か味方かわからぬがな。」



マスタードラゴン「・・・・・・わたしはマスタードラゴン。
         居ながらにしてここより、この世界のすべてを知ることのできる者。
         
         天空人と人間の血を引きし勇者、ソロよ!
         そなたらの働きで進化の秘法は、エビルプリーストとともにこの世から消滅した。
         もはや人々がおびえることなく、世界に平和がおとずれたのだ!

         8人の導かれし者たちよ!心から礼を言うぞ!

         ライアン!
         お前は、本当によくやってくれたな。
         アリーナよ。
         そなたも女でありながらよくがんばってくれた。
         ブライにクリフトも、アリーナを助けしそのはたらき、まことに見事なり。
         マーニャにミネアよ。
         今のそなたたちを見れば、父上もきっとうかばれるであろう!
         トルネコよ。
         これからも、世のため人のため、商売にせいを出すのだぞ。

         そして・・・・・・
         あの魔族の王デスピサロ。
         あの者のチカラがなければ真の巨悪を倒すことはできなかったであろう。

         ところで、ソロよ!
         おまえは見事やりとげたのだ!もはや地上に戻ることもあるまい・・・・・・。
         これからは私とともに、この天空城に天空人として住むがよかろう!

         ん?
         どうした、その顔は・・・・・・?
         その者たちとともに地上に戻ると申すか?
         ・・・・・・・・・・・・・・・・・・。

         わかった!
         もう止めはせぬ!
         戦いのさなか築き上げられたそなたらの友情は、もはや何人もこわせまい!

         ソロよ!
         くれぐれも気をつけてゆくのだぞ!」


そして天空城をあとにする勇者たち。

気球に乗り、地上へ戻る。


サントハイム。
消えていた城の人たちが無事に戻ってきた。
アリーナたちに別れを告げる勇者。

バトランド。
帰還したライアンに、別れを告げる勇者。

ロザリーヒル。
上空を飛んでいく気球。
花畑にはその様子を眺める、ピサロとロザリーの姿があった。

エンドール。
家族のもとへ帰ってきたトルネコ。
彼に別れを告げる勇者。

コーミズ。
父エドガンに勝利を報告する、マーニャとミネア。

モンバーバラ。
帰ってきたマーニャに喜ぶ町の人々。
再びマーニャが踊りを披露する中、ひとり姿を消す勇者。


そして、山奥の村。
荒れ果てた村の真ん中で、そっと腰をおろす勇者。

そこに光が降り注ぐ。

光の中心に緑があふれ、なんとシンシアが蘇った。
抱き合う二人。


そしてそこに、勇者の仲間たちが集ったのだった。


THE END

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