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*ここでは主人公の性別を男、名前を『カイト』にしています。 主人公が女の場合、台詞が若干変化します。

−コアフィールド−

コアフィールドにて、アルファモンの過ちにより復活してしまったクロノモンDM(デストロイヤーモード)。
カイトはデジタルワールドの破壊を求むクロノモンDMを阻止するために、激しい乱戦を繰り広げた…。

クロノモンDM「グ……グウァァァァァッッ!」

激しい戦いの末、クロノモンDMは断末魔と供に消滅した…。

カイト「や…、やったぁ〜っ!!」

カイトはクロノモンDMを倒した事で喜ぶと、背後に倒れていたケインが目を覚ます。
しかし、ケインが起き上がった後、カイト達はクロノモンDMが消滅した場所へ振り向いた。
彼らの目にしたのは、ゆっくり輝く光であった…。

アルファモン「…何だ、この光は?」
カイト「あっ、見てっ、クロノモンDMが…!」

倒されたはずのクロノモンDMは、光の中から復活した。 しかし、以前の醜い姿とは違い、
より美しい姿になっていた。 この時、クロノモンはDMではなく、HM(ホーリーモード)に変わっていた。

クロノモンHM「ありがとう、カイト…君のおかげで僕は暗黒の力から解き放たれて、
         正しい正義の心を持つ真のデジモンになる事が出来たよ…!」
CV(クラビス)エンジェモン「ああっ、こ、これこそ、まさしく…」
アルファモン「真に優れし伝説のデジモン…!?」
カイト「これが、君の本当の力…そして本当の姿なんだね…!」

クロノモンHM「僕の力を正しく導いてくれたカイト…君こそ、最高のテイマー、
         真のテイマーキングに相応しい者だよ…!」
カイト「そ、そんな。 僕なんてまだまだだよ…。 これからもっともっと頑張らなくちゃ!!」
クロノモンHM「そう、その気持ちだよ…! 僕達デジモンは、君達人間と供に成長し、
         より素晴らしい者にへと進化して行く物なんだ…。」

アルファモン「…確かに人間の心には弱くて未熟な部分がある…だが、それは我々で自問にも同じ事…。
        だからこそ、お互いに助け合い、更なる高みを目指す、そう言う事なのだな。」
CVエンジェモン「そうだ、分かってくれたかい、アルファモン…!」

クロノモンHM「う…、ううっ…、しまった、まさか…!?」
突然クロノモンHMの様子がおかしくなる。
カイト「クロノモンHM、どうしたの!?」
クロノモンHM「さっき強い暗黒のエネルギーを出しすぎたため…心と体が深く傷付いてしまったようだ…。」
カイト「ええっ、そうなの? だ、大丈夫…!?」
クロノモンHM「傷は思ったよりも深くて大きいようだ…このままだと、僕の命はそう長くない…。」
カイト「そ、そんな…。」
クロノモンHM「心配は要らないよ。 今すぐ静かな所で眠りに付けばきっと良くなるから…
         せっかく出会えた君とこんな形で別れるのはとっても残念だけどね…。」
カイト「う、うんっ。 もちろん、僕だって…!」

クロノモンHM「じゃあカイト、僕はもう行くよ。 さようなら…。 そして…、本当にありがとう!
         今度目覚める時には全てのテイマーが君のように立派な者達ばかりで、
         僕を正しいデジモンに導いてくれる事を、心から願っているよ…!」
カイト「うんっ、分かったよっ。 じゃあ、さようならっ…!!」
お互い別れを告げた後、クロノモンHMは光に包まれ、その場から消え去った…。
カイト「クロノモンHM、きっと良くなってね…! 僕ももっと努力して、
    みんなが目標としてくれる立派なテイマーキングになるように頑張るから…!」

その後、ケインは悲しそうに呟き始めた。
ケイン「う、うう…、僕はまた負けたのか…。 ホントに強いテイマーになるためには…
    強いデジモンを手に入れるんじゃなくて、デジモンを正しく育てる、そう言う事なんだな…。」
CVエンジェモン「そうだよ、ケイン、分かったかい…。」
しばらくケインは黙り、CVエンジェモンに振り向いた。

ケイン「お願いです、もう一度僕にチャンスをください。 今度こそ、立派にデジモンを育てて見せます!」
CVエンジェモン「うんっ、特別に認めるから頑張るんだ。」
彼がそう答えた後、ケインはカイトに振り向いた。

ケイン「カイト、今度こそフェアに勝つからなっ!」
カイト「うん、いいよ! こっちだって負けないからっ!」

そしてアルファモンは沈黙のまま、カイトとCVエンジェモンに振り向いた。
アルファモン「……………カイト、CVエンジェモン、本当にすまなかった…。 こんな私だが、もしよかったら、
        このデジタルワールドを本当によりよくするため…お前達に協力させてもらえないだろうか…。」
CVエンジェモン「ああ、もちろん大歓迎だよ! これからまた僕達みんなで、デジタルワールドをより良い世界にして行こう!
          そのためにもカイト、テイマーキングとして、今まで以上にしっかり頼んだよ!」
カイト「はいっ、これからも頑張りますっ!」

CVエンジェモン「じゃあ、ケインや他のみんなを連れて、再びデジセントラルに戻ろう!」

−デジセントラル・テイマーオフィス−

デジセントラルに無事戻れたカイトとCVエンジェモン。 もちろん囚われの身になっていたユージとカズヤも無事に戻れた。 
そしてデジセントラルのテイマーオフィスにて、カズヤ、ユージ、エリー、フィル、テントモン、チンロンモン、
シェンウーモン、バイフーモン、そしてスーツェーモンに見守られながら、カイトはCVエンジェモンの前に立っていた。

CVエンジェモン「それでは、カイトを正式に…初代のテイマーキングと認める事とする!」

Congratulations! TAMER KING

カズヤ「カイト、やったな!」
エリー「ホントにすごいわ、おめでとう!!」
フィル「君ならきっとなれると信じてたよ!」
ユージ「やれやれ…カイトには先を越されちゃったな。 でも、油断しちゃダメだぜ。 
     今度戦う時はこっちも全力で行かせてもらうからね!」
カイト「はいっ、もちろんこっちだって!」

すると、カイト達が振り向くと、ケインとトモミが現れ、カイトの前に立ち止まった。
カイト「ケイン…。」
ケイン「君には負けたよ、ギブ・アップだ…だが、見てろよ、今度は強いデジモンを育てて、フェアな勝負で君に勝つからな!」
トモミ「もちろん、このあたしだって!」
カイト「うん、いいよ! 正々堂々なら大歓迎だよ!」

CVエンジェモン「じゃあいいかい、テイマーのみんな! 君達の活躍はまだ終わりじゃないよ! 
          これからももっともっとデジモン達を育てて、デジタルワールドをより良い世界にしてね!! 
          カイトもテイマーキングとして、まだまだデジモン達をよろしく頼んだよ!!」
カイト「はいっ、分かりました!」




……………




スタッフロールが終わると、カイトは一体のパソコンの前に寝ていた…。

カイト「そしてこれからも、みんなと一緒に…う、う〜ん…。」
するとカイトは一瞬に目を覚まし、起き上がる。
カイト「…って、あ、あれ、ここは…?」
彼が辺りを見回すと、ここはデジセントラルではない事に気付く。
カイト「何だ、学校のパソコンルームか…。 いっけない、僕、居眠りしちゃってたみたいだ…!
    でも、それじゃあ今までの出来事って…もしかして、全部夢だったのかな…!?」
彼が悲しそうにそう思うと、突然彼の首元に何かが鳴り始めた。 彼がそれを手に持つと、
それは何とデジヴァイスであった。
カイト「あれっ、こ、これって、デジヴァイスだ…!」

デジヴァイスの画面からカイトのデジファームが映り出し、そこにクルモンが立っていた。
クルモン「カイト、リアルワールドに無事戻ったようでしゅね!」
カイト「ああっ、クルモン!」
クルモン「は〜い、カイトの姿よく見えるでクル〜! 別にリアルワールドに戻ったからって、
      もう会えないなんて事はないでしゅ! このデジヴァイスがあれば、
      デジタルワールドにはいつでも来られるから、また遊びに来るでクル!」
カイト「うんっ、もちろんだよ!」
クルモン「じゃあ、またカイトと会えるのを、みんなで楽しみに待ってるでクル〜ッ!」
そう言った後、デジヴァイスの画面が切れる。

カイト「よかったぁ〜、あのデジタルワールドでの出来事は全部夢じゃなかったんだね! 
    僕、ホントにデジタルモンスター達と出会って、仲良くなったんだ! ヤッタァ〜ッ! 
    みんな、待ってて! 直ぐにまた君達の所へ遊びに行くからね!」

FIN

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