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デジタル・デビル物語 女神転生2 エンディング





このエンディングは、ルシファーを仲間にし、唯一神の手から離れ自分達の手で世界を作る事を選んだ場合の場合のエンディングです



ルシファーとともに唯一神を打ち倒す事を決めた主人公達。
まずは東京を支配するサタンを探す事になった。
しかしサタンはどこにいるのか・・・?
そんな時、銀座にいるやたら悪魔の事情に詳しい男を思い出した。
そして同姓同名の男から名刺を貰い、「SUZUKI CO., LTD.」の前に辿りつく。
中に入ると、ガードマンがいる。名刺を見せると

「こっちへ来な」

言われるままについて行ったが、そこには何も無い。
どうやら、罠にかかった様だ。
連れて来られた場所では最高レベルの悪魔が次々と襲い掛かり、ダメージゾーンやダークゾーン等のトラップが大量に仕掛けられている。
疲弊しながらも奥に進むとそこには邪神アシュラがいた。

「ここは、私の道場。
 先に進みたければ、我が刃をくぐり抜けてゆけ!」

今までの敵とは風格が違う。ここでやられる訳にはいかない。主人公達が構える。
しかし、そこにルシファーが割って入った。

「アシュラ王よ、貴公の本来の姿を現したまえ!」

すると、邪神アシュラは真の姿・・・・光の神アフラマズダに戻った。
アフラマズダを仲間に加え、扉を開ける・・・・・そこには・・・・・。
何と、先程の会社の前だった。
改めて入ると、そこにはさっきのガードマンが。

「ここは通す訳には行かぬ!」

ガードマンは邪神ベルフェゴールに姿を変え襲い掛かってきた。
しかし、これまでに幾多の障害を乗り越えてきた主人公達の敵ではなかった。

「サ・・・サタン様・・・。」

そう言い残し、ガードマンは消えた。
そして、鈴木社長と対峙する。

「ようこそ、皆さん。
 うちのガードマンが手荒な真似をして申し訳なかった。
 お詫びに一杯いかがかな?」

主人公に酌を勧めてくる鈴木社長。そこへまたもルシファーが割って入る。

「サタンよ、茶番はその辺にしておけ。
 私のイヌだったお前が随分と出世したものだな。」

「おや、誰かと思えばルシファー陛下!
 また随分と小さく見えて見過ごしてしまいました!お許しを!
 それにしても、堕ちるとこまで堕ちましたな!
 人間の奴隷とは!
 ハッハッハッ!」

主人公達を小バカにした様な態度をとる鈴木社長、いやサタン。

「サタンよ・・・・
 減らず口はその辺にしておけ。
 でないと、お前のためにならんぞ。」

ルシファーが厳しく問い詰める。

「クックックッ・・・・。
 もう貴方は恐怖を私に与える事は出来ない。
 これからは、私が貴方に恐怖を与えてあげよう!」

そして遂にサタンは真の姿を現した。

「そして、救世主伝説はここで幕を閉じるのだッ!」

そのおぞましい風貌はまさに邪悪な蛇と言うに相応しく、
その巨体から繰り出される攻撃の威力は凄まじい。
間違いなく今まで戦った魔王とは次元が違う。
しかし、ここで負ける訳には行かない。
今までついてきてくれた仲魔たちの為にも。
長い戦いの末、ついに大魔王の最後の時が来た。

「おおおおおおッ
 主よ、この者達に神罰を!
 呪われよ、人の子よ
 神に仇成す者よ!」

そう言い残し、サタンは倒れた・・・・。
ほっと一息つく一向。しかし、まだ戦いは終わってない。
その先にはまた一つ、部屋があった。
そこに入ると、何も無い、ただの一本道だ。
しかし、奥に待ち構えている巨大な力を感じ、先に進む。
どこからか、声が聞こえた。

「神に仇成す者よ、引き返せ。
 汝らの魂は、未だ穢れてはおらぬ!」

しかし、もう引き下がる訳には行かない。
声を無視して奥へと急ぐ。

「土くれより生まれたる者よ。
 私の滅びの時は、この世の滅びの時と知れ。」

何者かの静止の声を振り切り、最深部へ辿り着く。
そして、最後の扉をくぐった。そこには・・・・。

「息子らよ、遂に来てしまったのか。」

この世界を創り、全ての生物の父である唯一神、YHVHがいた。
唯一神はなおも続けた。

「悪魔にそそのかされた経緯はよく分かっている。それも仕方の無い事。
 息子らよ、汝らに最後の機会を与えよう。
 その呪われし者達と手を切り、我がしもべとして栄えるか、
 さもなくば、ここで我が雷に撃たれ地獄に落ちるか。
 私はその選択に従おう。」

ここまで来て、何を迷うと言うのか。
主人公は迷わずその刃を神に向けた。

「呪われよ。
 地獄にて、世界の終わりの日まで永遠の業火に焼かれるのだ!」

魔王サタンを上回る熾烈な攻撃に主人公は思った。
自分達を創り出した父を討ち滅ぼそうなど、儚い夢なのだろうか。
自分も、かつての親友と同じ様に道を踏み外してしまったのだろうか・・・。
そんな中、パートナーの少女の表情が飛び込んできた。
今まで、苦楽を共にしてきた少女。
同時に、バエルを前にした親友の言葉を思い出した。
彼は、自分が道を踏み外してしまった事に気付きながらも、最後まで後悔せず、自分の意思を貫き、そして散っていった。
やめるわけには行かない。たとえこの先にどんな結末が待ち受けていようとも。
そして、遂に唯一神は、倒れた・・・・。

「何という事だ。自ら創りし土くれに滅ぼされるとは。

 ・・・・しかし、これで良かったのかも知れぬ。
 これが、汝らの選択なら・・・・。」

この世の全てを創り出した創造主が消えてゆく。
自らの体が消えていく最中、唯一神は言った。

「最後に言っておこう。
 私は無限の宇宙を統括する意識体のごく一部でしかない。
 この宇宙には、より強大な意識の集合体がいる。
 いいか、これで終わったわけではない。
 汝らは、より苦しい道を選んでしまったのだ・・・・。」

そう言い残すと唯一神は消えた。


・・・・・気がつくと二人は、旅の出発点である京浜第3シェルターにいた。
何やらあわただしい雰囲気だ。警護の人に尋ねると、悪魔がいなくなったのでシェルターを封鎖し、地上に移住する事になったらしい。
シェルター内の人々は、既に荷物をまとめて移住の準備に取り掛かっている。
ふとCOMPを覗くと仲魔がひとり残らずいずこかへ消えていた。
今まで、一緒に戦ってきた仲魔たち・・・・恐らくルシファーの命で魔界に帰ったのだろう。
主人公はシェルター内を見て回った。みんな悪魔がいなくなった事を不思議がっている。
そして、ある部屋に足を踏み入れた。親友と一緒になって遊んだデビルバスター・・・・ここでパズスと会ったのが全ての始まりだった。
そのパズスも、自分の手で倒した。親友も、バエルに挑み散っていった・・・・。
そう言えば、親友のガールフレンド・・・ヒロコはどうしてるだろうか?
ヒロコの部屋に行くと、やはり彼女はそこにいた。

「私・・・・信じてる。彼がここに帰ってくるのを・・・。」

そう言う彼女を残し、二人はシェルターの出口へと向かった。
目の前に広がるのは、相変わらずただ荒れ果てた景色が広がっている大都市、東京。
しかし、あれほど大量に運びっていた悪魔の影はひとつも無く、希望の表情に満ち溢れた人々が都市の復興のために頑張っている。
戦いは、終わった。
しかし、本当に全てが終わったと言い切れるだろうか?
今は平和でいられるかもしれない。でも、いつかどこかでわずかな悪意が芽生え、そしてまた戦いは起こるだろう。
しかし、人はそれらを自分達の力で克服して行かなければならない。
人が、人として生きるために・・・・・。
荒廃した都市に日が沈む。そして今、その建物のひとつひとつから明かりが洩れはじめた・・・・。







デジタル・デビル物語 女神転生2



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