戻る TOPへ

ゼルダの伝説 夢をみる島 Ending

 ※主人公の名前はここでは「リンク」としておきます。

 ※リンクが訪れた「コホリント島」は、実は「かぜのさかな」がみている夢の世界だった。
  リンクはかぜのさかなを目覚めさせるため、夢の世界に巣食う悪夢「シャドー」と戦い、
  これに勝利する・・・


 シャドー「消えてしまう・・・壊れてしまう
      われらの島が われらの世界が

      ・・わ・れ・ら・の・し・ま・・・
      ・・・・わ・・・れ・・・ら・・・
      ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 」

 砕け散るシャドー。
 そして、どこからともなく聞こえてくる声。

 「・・・・・・リンクよ
  よくぞ 悪夢に 打ち勝った!
  あがってきなさい。」

 出現した階段を上ってゆくリンク。
 頂上にたどり着くと、フクロウがリンクの前に現れる。

 フクロウ「ホッホウ! ホッホウ!
      ぼうや・・・いやリンクどの!
      よくぞ、悪夢に打ち勝った!
      その、知恵 力 勇気は、
      まこと、勇者の あかしぢゃ!

      ・・・・ ・・・・ ・・・・

      わしは「かぜのさかな」の
      心の、ひとつなのぢゃ。
      「かぜのさかな」が、眠るあいだ
      ユメの世界を 守ることが
      わしの 役目ぢゃった。

      ・・・ぢゃが、あるとき
      ユメの裂け目から 悪夢がめばえ
      島を、蝕みだしたのぢゃ。
      ・・・そこへ、目覚めの使者
      つまりリンクどのが、こられた。
      わしは、信じておった。おぬしは
      悪夢に 負けることのない
      強い、勇気の持ち主ぢゃとな
      ホッホウ! ホッホウ!

      ありがとうリンクどの・・・
      これで、わしの役目は 終わった。
      「かぜのさかな」にかえるとしよう
      さらばぢゃ! ホッホウ!」

 フクロウの姿がかき消え、代わりに大きなクジラのような生き物が姿を現す。
 「かぜのさかな」。

 かぜのさかな「・・・・ ・・・・ ・・・・
        ・・わたしは、かぜのさかな・・・
        ・・・眠りについて、いったい
        どれくらい時が経ったのか・・・
        ・・・はじめ、わたしは・・・
        タマゴのユメを、みていた・・・
        やがて、タマゴのまわりに 島が
        でき、人や、動物が、生まれ
        ・・・世界が 生まれた・・・

        ・・・・ ・・・・ ・・・・

        だが、ユメは 覚めるもの
        それが、自然のさだめなのだ。
        わたしが、目覚めると、
        コホリント島は消えるだろう。
        しかし、この島の思い出は
        現実として、心に残る。
        そして・・・キミはいつか
        この島を 思い出すだろう。
        この 思い出こそ、本当の
        ユメの世界では、ないだろうか

        ・・・・ ・・・・ ・・・・
        ありがとう リンク ・・・・

        時は満ちた!
        共に目覚めよう!!」

 かぜのさかなの姿が消えるが、その声はなおも力強くリンクの心に響く。

 かぜのさかな「さあ! 奏でるのだ!
        目覚めの歌を!」

 リンクは楽器を取り出し、「かぜのさかなの歌」を演奏する。


 かぜのさかなの目覚めと共に、夢の世界が消滅してゆく。
 村が消え、村人たちが消え、モンスターたちが消えていく。
 マリンが、大好きな歌を歌いながら、消えていく。
 コホリント島が、消えていく・・・。


 気がつくと、リンクは小さな木片につかまって大海原を漂っていた。
 周囲にはコホリント島の影も形もない。
 ぼんやりと海を眺めるリンク。
 すると、太陽の光が突然何かにさえぎられる。
 リンクが空を見上げると、そこには空を泳ぎ、何処かへと去っていく
 かぜのさかなの姿があった。
 リンクはそれを見届け、そして、さわやかな笑顔を浮かべる・・・。


   THE END



 ※ゲームオーバー回数がゼロの場合のみ

 カモメに転生したマリンが海の向こうへ飛んでいく。
 夢の世界から解き放たれた彼女は、大好きな歌を歌いながら、どこへでも行けるだろう。

inserted by FC2 system