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天才フレスコ画家・間宮一郎の屋敷のなかに閉じ込められてしまった、和夫・秋子・田口・アスカ・エミの5人。
彼らは出口を求め、悪霊や魔物が徘徊する屋敷内を探索しているうちに、自分達を屋敷に閉じ込めた間宮夫人の悲劇を知る。
結婚10年目にして初めて授かった我が子を、夫人は誤って殺してしまった。
大きなショックを受けた夫人は心を病み、近所の子供をさらっては殺し、そして死んでしまったのだ。
子供の遺体が収められた棺は屋敷の中庭にある供養塔に埋められていた。
しかしその棺が何者かによって掘り起こされ、どこかへ持ち去られてしまった。
その事により悪霊と化した夫人が蘇り、屋敷に住む使用人たちや屋敷を訪れる者たちに襲い掛かるようになってしまった…。
子供の棺を夫人に返し、怒りを静めない限りこの屋敷から出られない。
その事を知った和夫たちは一郎からのメッセージや、謎の老人「山村健一」の命を架した手助けにより、
心の力(精神力のようなもの?)を駆使して子供の棺や夫人の怒りを静めるアイテムを集めた。

そして和夫たちは屋敷の奥深く、間宮夫人が潜んでいる異空間へと足を踏み入れた。
異空間を進む和夫たちの行く手を、和夫ら5人の邪悪な生霊(死者がいる場合は、悪霊となってしまった仲間)が阻む。
生霊を倒し、異空間を進む和夫たちに誰かが呼びかける。

『和夫 間宮が 殺すと 叫んだら 土偶を 使いなさい』
和夫「?? 誰? 誰だ?」

『写真は 間宮に 現実を教えるために 使いなさい』
和夫「この声 どこかで聞いたような……」

『日記を 使えば 一郎の気持ちを 伝えることが できる』
和夫「!! 山村さん!? 山村さん ですね!」

山村の言葉を胸に、和夫たちはいよいよ最深部へとたどり着いた。

『さあ 戦え! 心の力を 忘れるな!』

和夫たちの前に間宮夫人が現れた。
間宮夫人の攻撃に耐えながら、和夫たちは必死に夫人へ語りかける。(※戦闘中の5人のメッセージはランダムです)
和夫「何人 殺せば 気が 済むんだ!?」
秋子「元の 世界へ 帰りなさい!」
田口「あなたの 子供は 死んだんだ!」
しかし夫人は和夫たちの言葉に耳を貸すことなく、容赦のない攻撃を繰り返す。
間宮夫人「何故 起こした! 何故 そっとしておかない!
     私の 赤ちゃんを 返せ!」
攻防を続けていると、夫人が叫んだ。
間宮夫人「殺してやる!! 皆……死んでしまえ!!」

『間宮が殺すと叫んだら…』

山村の言葉を思い出し、夫人の攻撃を土偶の力で遮る。
それでもなお攻撃してくる夫人。
間宮夫人「私たちは 幸せに暮らしている!! 邪魔を するな!!」
…魔物や悪霊に囲まれていることが幸せなのか?
それとも、夫人の心は30年前のまま止まってしまっているのだろうか。

『間宮に現実を教えるために…』

和夫たちは夫人に写真を突きつけた。
それは30年前の、生前の夫人と赤ちゃん、そして一郎が写っている色褪せた写真。
和夫「これは あなたが生きていたときの 写真。もう 30年も 昔のことだ!」
間宮夫人「きゃー!!」
現実を知ったのか、激しく動揺した様子を見せる夫人。
そこで5人は心の力を使い、さらに強く呼びかける。
アスカ「あなたたちが 暮らしていた時代は もう終わったのよ!」
その時、夫人に恐ろしい変化が起こった。
夫人が殺した大勢の子供たちの霊が彼女に憑りつき…

間宮夫人が 変身した!!
子供たちの 怨念が
体を 取り巻いている!!

夫人の体中に、苦悶な表情をした子供の顔が浮かんでいる。
見るもおぞましい姿へと変貌した夫人は正気を失い、和夫たちに襲い掛かる。
間宮夫人「グガーッ!! 死……ね…!!」
攻撃に耐えながらも呼びかけ続けると、夫人が呟いた。
間宮夫人「いち……ろ…う……わた…し…を 愛…して…る……」
なぜ夫である一郎の名を? この苦しみから解放してほしいと、助けを求めたのだろうか。
夫人に一郎の思いを伝えなくては。

『日記を使えば、一郎の気持ちを…』

一郎の日記を夫人に見せる。
エミ「一郎も 苦しんでいた……。その 苦しみを 考えたことが あるの!?」
一郎は妻の凶行を止められなかった。苦しむ妻を救うことができなかった。
その悲しみが綴られた一郎の日記。
【もう 罪の無い 人を 殺すのは 止めてくれ! 殺すなら 私を殺せ!】
間宮夫人「ああ……」
こちらへの攻撃の手を緩めることは無いが、明らかに夫人の様子が変化している。
一郎の思いが伝わったためだろうか、言葉が恐ろしいものではなくなってきている。
そして心の力を使って5人が呼びかけた時。
間宮夫人「こど…もを……か…え…せ!」
子供…夫人の愛する子供。子供を夫人に返してあげれば、きっと成仏する。
和夫たちは子供の亡骸が納められた棺を夫人の手に返した。
間宮夫人「ガ…ガ…! あ…か…ちゃ…ん!! 私の……赤…ちゃん!!」
子供はようやく夫人の元へ戻った。あとは、全てを終わらせるだけ。
和夫たちはもう一度心の力を使った。願うことはただ一つ、夫人と赤ちゃんが安らかな眠りにつくこと。



心の力を使った途端、和夫たちは異空間の外へ吹き飛ばされてしまった。
そこへこの屋敷の執事が駆けつけてきた。
「ご無事でしたか! たった今 奥様があなたがたを 探しにいけと…。
 あれは 昔の 優しかった奥様……。やっと 元に お戻りになられて……。
 ここは もう 危険です! こちらへ!」
執事と共に脱出しようとしたとき、ふと空を見上げた和夫たちの目に光が飛びこんできた。
いや、ただの光ではない。間宮夫人が柔らかな光に包まれ、昇天していく…。
「ああ……! やはり 山村さんの言われたとおりに……!」
和夫「山村さんが……?」
「そうです。山村さん……こうおっしゃっていました。あなた方の心の力が……
 奥様を案じる あなた方の気持ちが 皆を救うことになる。
 そのためなら 例え 我が身を 犠牲に してでもって。」
和夫「どういうことです……? 山村さんが 犠牲って?」
「あの方……奥様のなされた事に とても責任を 感じておられて……。」
和夫「じゃ……山村さんって……?!」
「さあ こちらです! 行きましょう!」

(執事に連れられ屋敷を脱出していく和夫たちを背景に、スタッフロール。)
(ちなみに、上記の台詞から山村健一=間宮一郎説が囁かれていますが、ゲーム中では謎のままです。)

和夫たちが屋敷を脱出した直後、間宮邸は轟音を立てて崩れ去った…。

(生存人数によって、ここから先の展開が違います。)



☆5人全員生存の場合☆

和夫たちが撮影した間宮邸の写真が額に入れられ、何枚も壁に飾ってある(展示会?)。
その壁の前に一人の男が立っていた。どうやら写真を見ているようだ。
和夫「そして 我々の 取材も 成功し 全てが 上手く収まった……」
画面が切り替わり、和夫・秋子・田口・アスカ・エミが勢ぞろいして笑顔を向けている。
取材を受けているらしい。
「おめでとう ございます! 間宮家について コメントを……」

再び先ほどの男に画面が切り替わり、戦闘曲のイントロが流れ…。
…こちらへ振り向いた男の顔半分は、骨がむき出しになっていた。

(悲劇はまだ続く、という意味合い?)


☆4人生存の場合☆

崩れた屋敷から、たくさんの光が空へ昇っていく。
「見て 屋敷から あんなに たくさんの 光が!」
「きっと 屋敷の なかで 死んだ人の 魂だろう」
「還っていくんだ……空へ……」
「皆 一緒に 逃げ出せれば 良かったのにね……」


☆3人生存の場合☆

真っ黒な画面に、人魂が二つ浮かび上がる。
「悪夢は 終わった。そして 生き残った者は それぞれの 人生を 歩き始めた。
 呪われた 屋敷より 逃げ出せた者 3名 逃げ出せなかった者 2名……」

(2人生存の場合もこれとほとんど同じです。人魂が一つ増え、「逃げ出せた者2名・逃げ出せなかった者3名」に変わっているだけ)


☆1人生存の場合☆

「そして 生き残った(キャラクター名)は 屋敷の 庭に 供養塔を 立てた。」
画面に供養塔が映し出される。
「山村 夫人 赤ちゃん そして 仲間たちの……。
 二度と こんな 悲劇が 起こらないよう 願いながら……。」

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