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スーパーロボット大戦Jエンディング(統夜ルート)
※主にパートナーはカティアを選択し
 ナデシコルートで進んだ場合のものです。


>ズィー=ガディン撃墜後

グ=ランドン「これが…
       真の、死…私が、死ぬのか…
       ここで消えるのか、私が…」
    統夜「そうだ、消えるんだ。
       永遠に…今度こそ終わるよ、
       辛い旅は」
アル=ヴァン「運命を受け入れよ。
       グ=ランドン総代騎士。
       千億の素粒子となって
       宇宙へ還れ…
       そこで同胞と相まみえるがいい」
グ=ランドン「…闇が……」

>ズィー=ガディンが爆発する。

    ルリ「目標消滅、残存数ゼロ」
  リョウコ「……」
    ルリ「周囲索敵。
       敵性コード、確認されず。
       戦闘終了です、艦長」
   ユリカ「……」
    ルリ「艦長?」
   ユリカ「は、はい…ええっと
       …お疲れさまでした、みなさん」
   エイジ「終わった…のか?」
   アンナ「エイジ…」
  アーサー「そうだ…そうだよエイジ!
       勝ったんだよ!」
    豹馬「う…うおおおおおっ!
       やった! やったぜええ!」
     忍「やったな、勇!」
     勇「ああ!」
    比瑪「地球もオルファンも、プラントも!
       助かったんだね!」
    鉄也「ふっ…ようやく終わったか」
    甲児「そうだよ鉄也さん!
       俺達が勝ったんだ!」
    ボス「うおおお、兜ぉぉ!
       よかったじゃねえか、ちくしょおお!」
   ドモン「終わりましたよ、師匠…
       見ていてくれたかい、
       キョウジ兄さん…」
    キラ「ムウさん…
       フレイ…トール…」
  ブレード「ミユキ…やっと終わったよ、
       俺の戦いが…」
    健一「ハイネル兄さん、地球は
       …地球は守ったよ、俺達の手で」
  マリュー「ミスマル艦長、お疲れさま」
  ユリカ 「はいっ!
       みなさん、お疲れさまでした!
       そして、ありがとうございました!」
 フリーマン「……」
   ユリカ「それじゃ、全員帰還して…」
 フリーマン「待ちたまえ、ミスマル艦長」
   ユリカ「へ?」
   レビン「何よチーフ?
       もう、一人だけマイペースなんだから」
 フリーマン「気になることがある。
       シャナ=ミア王女、
       ガウ・ラ中枢部へのサイトロン流入は
       納まったかね?」
  マリュー「え…?」
シャナ=ミア「い、いえ、
       …まだ続いています。
       コントロールが失われている…?」
   ユリカ「ええええええっ!?
       そ、そんなあ!」
 フリーマン「どうやら、
       喜ぶのは少し早いらしい」

>ガウ・ラ=フューリア内部にて

アル=ヴァン「動けるか、統夜」
    統夜「あ、ああ。
       アル=ヴァン、あんたは…」
アル=ヴァン「話は後だ。
       統夜、私と共に来るか」
    統夜「止めるんだね、あれを」
アル=ヴァン「そうだ。
       ジュア=ムとフー=ルーの機体が
       そうであったように、
       私のラフトクランズもまた、
       ガウ・ラの鍵の一つだ…
       碇の鍵と呼ばれている」
    統夜「わかってる。
       それでエナジーの上昇を抑えてる間に
       俺がクストウェル=ブラキウムで
       推進部の中枢を破壊する…
       そうだね?」
アル=ヴァン「統夜?
       そうか、エ=セルダ殿の記憶が…」
    統夜「父さんが残してくれた知識。
       サイトロンのこと、
       クストウェル=ブラキウムのこと
       …全部思い出したよ。
       アル=ヴァン、あなたの事も」
アル=ヴァン「なら判っていよう。
       生還は難しい」
    統夜「そんな気がするね」
アル=ヴァン「それでも、
       共に来てくれるか?」
    統夜「ああ、俺は行く。
       カティア、君は…」
  カティア「何も言わないで!
       一緒に行きます。
       あなたと一緒なら、どこだって」
    統夜「カティア…」
  カティア「絶対離れません、統夜」
    統夜「…ありがとう、カティア。
       聞いたとおりだよ、アル=ヴァン。
       行こう、時間がない」

    キラ「統夜?」
   ドモン「統夜!
       どこへ行くつもりだ!?」
    統夜「すいません。
       ガウ・ラを止めてきます」
   Dボウイ「何だと!?」
  マリュー「まちなさい、あなた…」
    統夜「いえ、
       今度は行かせてもらいますよ」
   メルア「統夜さん、カティアちゃん!」
  カティア「ごめんなさい!
       すぐ戻ってくるから!」
フェステニア「統夜…
       どうしても行くつもりなんだね」
    統夜「ああ。
       これはクストウェル=ブラキウム
       にしかできない。
       俺がやらなくちゃいけないから…」
    健一「統夜…」
    美久「マサト君、止めなくていいの?」
   マサト「美久…統夜の
       言ってることは、多分本当だよ。
       クストウェル=ブラキウムにしか
       できないんだ」
    美久「そんな…」
シャナ=ミア「お待ち下さい、
       統夜! これ以上あなたを
       危険にさらすわけにはいきません!」
    統夜「父ならこうするでしょう?
       クストウェル=ブラキウムを任された、
       俺と…こいつの役目ですから」
  カティア「統夜…」
   ユリカ「統夜さん、
       帰ってこられるんですよね?」
    統夜「え? それは…」
     忍「そうじゃ無いってんなら、
       行かせるわけにはいかねぇ。
       今すぐ断空剣で、
       クストウェル=ブラキウムをぶった切る」
    沙羅「本気だよ?
       死なない程度にはしてやるけどさ」
   ノアル「どうなんだ、統夜!」
    統夜「死ぬつもりで
       行くんじゃない…
       今はそれしか言えない」
     忍「…ちっ」
 フリーマン「よかろう、承知した。
       我々も君に命を預ける」
   ノアル「チーフ…!
       ああもう、わかったよ!
       統夜、死ぬなよ!」
     忍「行かせてやったからには、
       生きて帰ってきやがれ! いいな!」
   エイジ「約束だ、統夜!」
フェステニア「統夜、信じてるからね」
   メルア「カティアちゃん、
       統夜さんのことお願いね!」
  カティア「ええ、まかせて!
       無茶させないように見張ってるわ!」
    統夜「みんな…ありがとう。
       行って来るよ」
シャナ=ミア「アル=ヴァン…」
アル=ヴァン「つぐなってまいります、
       シャナ=ミア様。
       それでは」
    統夜「カティア、行くぞ!」
  カティア「はいっ!」
   ユリカ「ここで待ってますからねーっ!」

>ガウ・ラ=フューリア/起動ユニットにて

アル=ヴァン「よい戦友を持ったな」
    統夜「ああ。
       みんな大事な仲間だ。
       何もできなかった俺を、
       いつも助けてくれた」
アル=ヴァン「汝、
       戦友の真義に背くこと無かれ…
       フューリア聖騎士団の誓約の一つだ。
       しかし、私は…」
    統夜「アル=ヴァン?」
アル=ヴァン「君の父上を
       殺めたのは、私だ。
       戦友であり、我が師でもあった。
       エ=セルダ殿は…」
    統夜「気づいてたよ。
       何となくだけど」
アル=ヴァン「すまぬ」
    統夜「でも今はやめよう、そんな話は。
       それより見えてきた、あれじゃないのか」
アル=ヴァン「…うむ、あれだ。
       統夜、合わせるぞ。
       覚悟はいいか」
    統夜「ああ! カティア、
       オルゴン・クラウド最大放出!」
  カティア「了解!」
アル=ヴァン「行くぞ!
       母なる船、ガウ・ラ=フューリア!
       我が愛機を捧げる、今一度眠れ!」
  カティア「ターゲット視認、
       目標値入力、ロックオン完了!」
    統夜「うおおおおっ!」
アル=ヴァン「今だ統夜、
       撃てえっ!」
    統夜「Oブラキウムブロー!
       行けええっ!」

>起動ユニットに統夜の攻撃が当たって閃光がはしる。

  カティア「きゃああっ!」
アル=ヴァン「むうっ!」
    統夜「や…やったのか!?」
アル=ヴァン「うむ、見事だ…
       中枢部は破壊された。
       まもなくこの場所も吹き飛ぶだろう。
       行け、統夜。
       巻き込まれる前に逃げろ」
    統夜「ああ。
       あなたも早く」
アル=ヴァン「私は残る。
       我が機のオルゴン・クラウドで、
       誘爆を少しでも押えてみる。
       君は行け」
    統夜「な、何だって!?」
アル=ヴァン「ステイシス・ベッドのある
       中枢部への影響を押さえるためだ。
       やらねばならん」
    統夜「待てよ、それなら俺も!」
アル=ヴァン「だめだ。
       待っている者、
       守る者がある身は生き残らねばならない、
       君はそうしろ」
    統夜「冗談じゃない!
       そうしろって言われて、
       その通りできるか!」
       覚悟だったらしてきたんだ!
       俺だってここで!」
アル=ヴァン「貴様…
       この未熟者がっ!」
    統夜「な、何…!?」
アル=ヴァン「騎士の勤めを
       何だと心得る!
       その娘を…
       お前を慕う者を道連れにしてまで、
       一時の面目を通すのか!?」
    統夜「カティアを?」
  カティア「わ、私は…」
アル=ヴァン「他者を、
       弱き者を守ることが、
       剣を持つ者の使命だ!
       それも忘れ安易に死ぬるは、
       最も卑怯の振る舞いと知れ!
       紫雲 統夜、
       士道不覚悟!」
    統夜「俺の、使命…」
アル=ヴァン「生きていれば戦いはある。
       君は学んだはずだ」
    統夜「…アル=ヴァン
       …俺は…」
アル=ヴァン「行ってくれ。
       そして二人で生きろ」
    統夜「アル=ヴァン…」
アル=ヴァン「……」
    統夜「…わかった。
       あなたに従う」
アル=ヴァン「ふっ、それでよし。
       さらばだ、統夜!
       いいか、騎士の心得を忘れるな!」
    統夜「はい!
       …統夜・セルダ・シューン、
       我が父と己の名誉にかけて、
       カティア・グリニャールを守らせんため!
       アル=ヴァン・ランクスにこの場を託し、
       先に行きます!」
アル=ヴァン「うむ、しかと承知!
       貴殿の背中、
       このアル=ヴァンが盾になって守ろう!
       さあ行けい!」
    統夜「カティア、機関全開!
       全速離脱!」
  カティア「は、はい!」
    統夜「アル=ヴァン…ありがとう」
  カティア「統夜…」
    統夜「行くぞカティア!
       俺達は…生きて帰るんだ!」

アル=ヴァン「エ=セルダ殿、
       御覧になれますか?
       あれが未来に生きる者…
       愛する者と共にいく、
       勇おし魂、あれこそ我らの血、
       我らが種……」

>ガウ・ラ=フューリア内部にて

カティア「後方から
     高圧エネルギー接近!」
  統夜「カティア!
     パワーを上げろ、限界までだ!」
カティア「も、もうとっくに限界ですっ!」
  統夜「もう少し、
     もう少しなんだ、くっそおおお!」
 マサト「統夜、そのまま上だ!」
  統夜「マサト!?」
  美久「君の位置がわかるわ!
     そのまま上昇して、
     中央のゲートを目指して!」
アスラン「まだ大丈夫だ、諦めるな!」
 カガリ「がんばれ!
     死ぬんじゃないぞ!」
カティア「みんな…」
  統夜「…あの時と逆になったな。
     行くぞカティア、みんなが待ってる!」
カティア「はいっ!」
  美久「そうよ、そのまま突破して!」
 アキト「来るんだ、統夜!」
  統夜「うおおおおおおっ!」

>ガウ・ラ=フューリア入り口にて

   ユリカ「統夜さん!」
  マリュー「統夜くん…」
    鉄也「統夜!
    豹馬「統夜っ! お前!」
    キラ「統夜…
       間に合ったんだね!」
   メルア「統夜さん、カティアちゃん!
      う、うわあああん!」
フェステニア「二人とも…
       おかえりなさい!」
  カティア「テニア、メルア…」
    統夜「みんな…ただいま」




            コズミック・イラ71年、9月27日。
            第二次ヤキン・ドゥーエ攻防戦により、
          地球・ザフト両軍ともその戦力の大半を喪失。
          プラント和平派による停戦の申し入れを受け、
             地球連合とプラント連合は
           和平のテーブルに付くこととなった。

         これに先立って行われたリクレイマーの解散宣言、
              またこの半年後に実現した、
             木星圏反地球連盟との休戦条約。
          これらによって後世、「第一次地球圏争乱と
           称される混乱の時はようやく終わりを告げる。

             各陣営の主戦派だった人物が
            ほぼ同時に死亡していた事実につき、
             クライン派、元連合軍の反乱部隊、
             ネルガル重工の施設戦艦らによる
           非正規軍の存在を主張する研究者も多いが、
              歴史的評価が下されるのは。
              おそらく遥か先の話であろう。

                  ともあれ、
           木星圏における優人部隊の無血クーデター、
            地下に潜行したブルーコスモスの中核、
             ボアザン星の人民革命など、
             なお混乱の種子をはらみつつも、
             人類は滅亡の危機を逃れ、
            束の間の平穏を取り戻したのである…

            なお、ヤキン。ドゥーエ会戦から三日後
               各国の機関によって、
           月における大規模な地震が観測されたという。
            現在の月に活動の可能な火山は存在せず、
               天文学者らによって、
           この地震についての様々な議論がなされたが
              原因はまだ不明のままである。

            そしてまた、少しの時間が流れた…

>統夜の家にて
    統夜「カティア、
       そろそろ準備できたか?
       終戦記念式典、午後からだろ」 
  カティア「すいません、
       もう少し待ってもらえますか?」
    統夜「何だよ、まだ迷ってるのか」
  カティア「ええと、
       やっぱり上着はこれにしたいから、
       スカーフが…。
       もっと明るい方がいいかしら?
       でも、靴もあるし…」
    統夜「いいかげんに決めないと、
       遅れちゃうぞ・
       っていうか、いつもそんなに
       気にしてないじゃないか」
  カティア「統夜、
       ちょっと並んでもらえますか?」
    統夜「こうか?」
  カティア「ううん…やっぱり、
       姉と弟に見えちゃうかなあ…」
    統夜「え、何か言った?」
  カティア「い、いえ、何でもないです。
       ほら、一年ぶりにみなさんと
       会えるんだから、
       お洒落したいなって。
       それに、その…」
    統夜「カティア?」
  カティア「そ、それに今日は
       シャナ=ミアさんも来るそうですし」
    統夜「ああ、そうだね。
       今じゃあの人、VIPだもんな」
  カティア「凄いですよね。
       フューリー代表で、
       地球やプラント政府と、
       受け入れ交渉をはじめ、
       全て任されている方ですから。
       ちゃんとした格好でお会いしないと」
    統夜「シャナ=ミアさんと言えば
       …フューリーがさ」
  カティア「はい?」
    統夜「フューリーが40億年前に
       地球に生命を運んできた。
       40億年後、そのフューリーのおかげで
       俺とお前が会ったんだ。
       不思議だよな」
  カティア「統夜…
       はい…そうですね。
       なんだか不思議です」
    統夜「40億年の後の2年、だもんな」
  カティア「ええ。
       おれで、こうして…あなたと…」
    統夜「カティア…」
  カティア「…統夜、
       私、決めました」
    統夜「何を?」
  カティア「それ、脱いで下さい!」
    統夜「な、何ぃ!?」
  カティア「始めて会ってから
       2年も経ってるんですから!
       統夜も、もう少し
       大人っぽい服を着てもいいはずです!」
    統夜「な、何だ、
       そういうことか…って、
       いいよ俺は! このままで!」
  カティア「よくありません!
       そうすれば私は悩まなくてすむんです、
       さあ、こっち来て!」
    統夜「だああっ! 引っ張るな!」
   かなめ「統夜くん、カティアちゃん、
       迎えにきたわよ…ってごごごごめん!」
    統夜「千鳥さん!?」
  カティア「カ、カナメさん!?
       ごめんって、
       ち、違うんです、これは…!」
    宗介「どうした千鳥、異常か!?
       まさかトラップが!?
       姿勢を低くしてその場を動くな!」
   かなめ「なな、何でもないの宗介!
       入っちゃダメ!」
    宗介「…何もないぞ千鳥。
       統夜とカティアが
       二人でいるだけだ」
   さやか「ああ〜っ、も、もしかして!」
    ボス「二人っきりって、お前ら!」
    甲児「何だと!?
       やいやいやい統夜、
       てめえ何してやがった!?」
    統夜「な、何もしてないよ!」
  カティア「そ、そうです!
       私はただ、着替えを、その…」
   メルア「ずるいずるいずるい!
       カティアちゃんずる〜〜い!」
フェステニア「カティア…
       あ、あんたって子は…
       まさか、むりやり」
    統夜「違う!
       だから話を聞けって!」
    マオ「ちょっと少年少女!
       いつまで待たせる気?」
   クルツ「早くしないと置いてくぜー!
       それとも電車で行くつもりかあ!?」
   さやか「あ、は〜い! 今行きます!」
    ボス「くそっ、運のいい奴!」
    甲児「おい統夜、
       話は後だ、忘れるな!
       すぐ来いよ!」
    統夜「…まいったな」
  カティア「はい…すみません…」
    統夜「いや、いいけどさ」
  カティア「…行きましょうか?」
    統夜「ああ、行こう。
       …なあ、カティア?」
  カティア「何ですか?」
    統夜「会えて良かったな、俺達」
  カティア「…はい!」

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