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数日後――
 
キャサリン「お、明芳に美鳳♪ おーい、もうかりまっかー♪ ぼちぼちでんなー♪」
 
美鳳「キャサリン、残念ですがきらは不在です。どうやらアナタに負けたことが原因で、自宅兼研究所に引きこもっているようです」
 
明芳「今日、中国に帰るから挨拶でも、って思ってたんだけど……残念ね。飛行機の時間も押してるし……」
 
キャサリン「そらしゃーないなー。せやったら、きらのことはウチに任せとき! ウチが責任もって、根性叩き直したる♪」
 
美鳳「では、これで私と博士は失礼します。きらのこと、よろしくお願いします」
 
キャサリン「おっしゃ! ほな、早速きらの家に突撃や!」
 
きら「―― その必要はないぞ、キャシー。お前とクズ鉄をツブす新兵器の開発に熱中し過ぎていたが……ついに完成した!
   喜べ、キャシー。お前を私の世界征服計画の障害に設定した。まず、お前を倒す。全てはそれからだ!」
 
キャサリン「そか。ほんなら、きら、場所変えよか。海がええな。大海原を臨める岬がええな。水平線が見える夕日の海がええなー」
 
きら「おい、気安いぞ、キャシー。くっつくな! ええい、肩を組むな! これから貴様と戦うんだぞ!」
 
キャサリン「きら、ええか? あの夕日を見ぃや。ごついし、まんまるいし、まっかっかや。自分とか、ほんましょーもない気分になる。
      ……きら、ウチも自分も、ちっぽけや。ひとりでやれることには限界がある。できへんことは、素直に誰かに頼るんや。
      きらの大好きな世界征服にしても同じや。自分ひとりでできへんなら、みんなと一緒に世界征服やったらええねん」
 
きら「…………………………………………あ? キャシー……何を言っているんだ?」
 
キャサリン「研究もひとりでやるよりみんなでやる。世界征服もせや。みんなでやった方がおもろいで。
      2人でやったら、はんぶんこ。3人でやったら、さんぶんこ。4人でやったら、よんぶんこ。
      それでみんなニコニコや♪ きら、ウチはいつでもきらのライバルやし、マブダチやし、ついでにその他モロモロや。
      ウチはいつだってきらの味方やでー! いつでもウチの胸に飛び込んで来ぃやー! いつでも受け止めたるー!」
 
きら「うおおおおおおおぉぉぉ〜〜〜〜ッ! 臭過ぎる! 鼻が曲がる! 脳が腐る! 貴様、本当にアメリカ人か!?」
 
キャサリン「生まれはアメリカ、心はいつでも浪花節! 遠慮せんとウチに何でも任しときー♪ んなーっはっはっは!」
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