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数日後――
ドロシー「聖霊庁の任務は何とかできた。こういう場合はミッションコンプリート! とか言えばカッコいいのかな?
……でも、ボクの目的は果たせていない。聖霊庁の仕事だからってパパとママには無理を言って日本に来たのに……。
せっかく見つけたリーゼロッテには逃げられちゃうし……。もう日本にいられる時間も少ないし……。
ここでギブアップなんて……悲しすぎるよ……」
リーゼロッテ「あきらめないで。がんばれ」
ドロシー「うん、ありがとう……。タイムリミットいっぱいがんばるよ。――
って、ちょっと! 今、リーゼロッテ・アッヒェンバッハ!」
???「やっと見つけたわよ」
リィナ「魔術師ドロシー!――いえ、ラスベガスを騒がす怪盗オズ! もう正体はわかっているのよ!」
ドロシー「そんなの言いががりだよ! 証拠はあるの?(リィナお姉ちゃん、日本まで来るの?)」
リィナ「私の勘よ! それに、違うって言うのなら、どうして逃げるのよ!?」
ドロシー「違うって言っても逮捕とかするんでしょ? やだよ! 逃げるよ!(いい勘してるな……)」
リィナ「ラスベガスだと私はあなたのショーでは門前払いだから、外で捕まえるしかないの!」
ドロシー「それはボクのステージに突入したからだし、何度も誤解だって言ってるじゃないか!(そこまでがんばらなくてもいいのに……)」
リィナ「人の物を盗んでる時点で悪い人よ! そんなの見逃していたら、インターポールの名折れでしょう!?」
ドロシー「ああ言えばこう言う人だなぁ。……残念だけど、リーゼロッテのことはあきらめてアメリカに帰ろうか……はぁ。
……それじゃあ、追いかけっこにも疲れたから、ここでバイバイ♪ ――
みんな,飛ぶよ!」
リィナ「あーっ! ちょ、ちょっと待ちなさい! 空を飛ぶなんて卑怯よ! 降りてきなさい、ドロシー! いえ、オズ!」
ドロシー「インターポールと日本警察のみなさん、さようなら! またいつか会おう! ……って、悪者っぽいけど、ま、いいよね!」