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SNATCHER(スナッチャー)のエンディング

※会話内容はPCエンジン版のものです。



空港。
スナッチャーの自動工場を破壊するために派遣される部隊が次々と飛行機に搭乗している。


『第二空挺師団搭乗完了…第七機動歩兵チーム搭乗完了…第十七特殊工作班搭乗せよ…』


アナウンスが流れる中見つめ合うギリアンとジェミー。
ジェミー「やっぱり行くのね」
ギリアン「俺達にも責任はあるからな。それにクレムリンに行けば記憶が戻るかもしれない。
     そうなれば、今よりもっと君を愛せる。待っててくれ。
     クレムリンにある自動工場を壊滅させてくる。
     ジェミー…帰ったら一緒に暮らそう」

そこへ搭乗を促すアナウンスが聞こえてくる。
『第十三特殊班及びJUNKERの方は搭乗を急いで下さい…』

ジェミー「…あなたが帰ってくるのをハリーと二人で待ってるわ」
瞳を潤ませながら、手にした帽子を見せるジェミー。
ギリアン「ハリーの帽子か…」
ギリアンの脳裏に、親子だと名乗り合うこともないまま死んでいったハリーの姿が浮かぶ。
ジェミー「あたし達…今度こそうまくやれるわ。嘘の夫婦じゃなくて信じ合える関係に…」
ギリアン「ああ…わかってる。ジェミー」
ジェミー「気をつけてね…ギリアン」
ギリアン「行くよ…ジェミー」
そこへ聞き慣れた声が飛び込んでくる。
メタルギア「あぁ…ま、ま、待って下さい〜。わ、私も連れていって下さい〜」
二人のそばに、PCエンジンDuoの上に頭部を乗せたメタルギアがやって来る。
ギリアン「お前…メタルか!」
メタルギア「はい。いいフレームがなかったので仮のボディですがね。
     『メタルギアDuo』とでも呼んで下さい」
ギリアン「チップは無事だったようだな」
メタルギア「ランダムが私のチップをビームから守ってくれました」
ギリアン「ああ…ランダム!」
ランダム・ハジル。
スナッチャーの創造主であり、大惨事を引き起こした張本人エリア・マッドナーに似せて
造られたバイオロイド。
自分を人間と信じ、バウンティハンターとしてギリアンと共に戦い、最後はエリアと共に
死んだランダムの最後の笑顔がよぎる。
メタルギア「ギリアン。連れていって下さいよ。ねぇねぇねぇ…」
ギリアン「ああ、早く乗れ、相棒!!」
メタルギア「わかりました、ギリアン」

ジェミーが見送る中、二人を乗せた飛行機はモスクワに飛んで行った。


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疑い。
それはいつも闘争を生んできた。
本当の闘争は人の心にあるのかもしれない。
今、闘争は始まったばかりである。


THE END

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