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ふと気が付くと、ハインは巨大な竜の壁画の前に佇んでいた。
なんと!!壁画の竜には希望の剣ウィッシュが突き刺さっているではないか!!
「ううっ……」
そのとき、ハインの背後でうめき声がした。
「父上!!しっかり……!!」
ハインの力強い叫びに、王は意識を取り戻した。
「ああ、わしは一体……?何も思い出せぬ。まるで……長い悪夢を見ていたようだ。ところでそなたは……?その左腕のアザ……それはまさに、剣に選ばれし者の証ではないか!!」
そのとき突然、物凄い地響きとともに、壁画が崩れ始めた。
「父上!!早くこちらへ!!」
ハインは戸惑うヘネシー王を支えながら、暗く不気味な洞窟を後にした。

二人が鏡の世界から抜け出した瞬間、鏡は跡形もなく砕け散ってしまった。
一つの闇が消え、まばゆい光がこの国を暖かく包み始めた。
3人の魔法使いたちは城を地上に戻し、リッカー国がより平和で豊かな国となるよう、祈った。

そして……。

ハインの功績は人々に語り継がれ、ここに新しい伝説が生まれた……。
-左腕に-
-希望のしるし-
-携えし者-
-世を救い世を治むる-

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