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数日後――
 
はぁと「りりちー、りりちー♪ これから暇かな? ウチのお店でみんな無事でよかった会をやろうかなーって思ってるんだけど――」
リリカ「………………………………あー。ゴメン、ハート、アタシ、それパス。帰るわ」
はぁと「え? そ、そうなの……? 残念……。ねぇ、よりぷー。りりちー、何かあったのかな……?」
頼子「うん、あの様子でなんでもないってことはないよね……。
    ………………………………リリカ。やっぱ、ここにいたんだ。愛乃さんもみんなも心配してたよ」
リリカ「…………………………………………。
    ……ヨリコ、いつまでそうしてるつもり?」
頼子「リリカが何を悩んでるのか、話してくれるまで……かな?」
リリカ「別にヨリコが心配するコトじゃないって。……ただ、1ヶ月前も、それに今回もアタシって普通じゃないんだなって思って。
    あんまり実感ないんだケド、実際にはこの辺とか全部なくなっちゃうようなピンチだったハズなのに――
    アタシは暇つぶしみたいに楽しんでた。あのクラリーチェってパパの知り合いも同じような感じだった」
頼子「あの人は……うーん、リリカよりもずっと殺伐としてるような気がするよ? 比べてもしょうがないんじゃないかな?」
リリカ「半分だけでも、魔族はやっぱ魔族っしょ。次元の歪みとか言うのが暴走しても、アタシは何とか助かる気がするし……
    いつかアタシがとんでもないコト、笑いながらするカモ……とか思ったら、笑えないなーって……
頼子「その時は、私がリリカを止めて、説得して、何とかやめてもらえるようにがんばるよ。だから、気にしなくてもいいんじゃないかな?」
リリカ「………………………………え? ヨリコ?」
頼子「友達だもん。きっとなんとかなるし、なんとかならないなら、なんとかするよ」
リリカ「……ヨリコ、ハートみたいなコト、言ってる。そんなの似合わないっしょ?」
頼子「うん、似合わないのはわかってる。でも、本当にそう思うんだもん。……愛乃さんの影響かな?」
リリカ「………………………………ヨリコ、ありがと」
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