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数日後――
 
博士「日本風にアレンジされた中華料理ってなかなか美味しいわねー♪ 料理を愛する心は万国共通! よし!」
美鳳「博士、ご希望の観光スケジュールはかなり厳しいです。次に行きましょう」
博士「ここが都立御苑女学園。美鳳がここに制服を着て通っていたなんて、う〜ん、貴重な青春の1ページね!」
美鳳「身分を偽るための擬態です。確かに、貴重な体験でした。しかし、博士、時間が押しています」
博士「おー。これは立派な聖霊堂ねー。今度、軍から研究費を引き出したら私も狼公を祀る祠でも建てようかしら?」
美鳳「それはとても善い行いだと思います。費用の捻出以外でしたら協力します。では、次に行きましょう」
博士「船! 帆船! 海! 潮風! 内陸の研究所に詰めてる身としては船と海にはロマンを感じちゃうわね♪」
美鳳「博士、海とロマンでは航空機の離陸時間は変えられません。予定より遅れています。急ぎましょう」
キャサリン「おーい、みんふぁーん、めいふぁーん。自分ら、フラフラしすぎやで。めっちゃ探してもーたやん」
博士「あら、ごめんね、キャシーせっかく日本に来たから、観光してから中国に帰ろうと思っちゃったのよー」
美鳳「――博士、きらが来ました」
きら「明芳、美鳳、今日の飛行機で帰るんだろう? せっかくだから見送りしてやろうと思って――」
キャサリン「なんや、きらも来たんか。見送りはウチひとりで十分やで?」
きら「あ? 貴様に見送られると明芳と美鳳にバカがうつるだろうが。見送りは私に任せて、さっさと帰れ」
博士「あーもー、はいはい、ケンカしないの。ふたりが見送りに来てくれて、私も美鳳も嬉しいんだから
    ――あ、いいもの発見! 美鳳、キャシーときらを引っ張ってきて」
きら「おい、なんだこれは? 狭いぞ。こら、キャシー、くっつくんじゃない! 暑苦しい!」
キャサリン「きら、知らへんのか? これは「ぷりんちょ☆くらぶ」ゆーてな、ちっこいシールになる写真を撮る機械や!」
博士「さ、記念写真でも撮りましょう。せっかくみんなで集まったんだし。ほーら、笑って笑って。美鳳も♪」
美鳳「……努力します」
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