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アナウンサー「ああっ! 見えますか? 富士山上空に謎の光の模様が
        浮かんでます! まるで1ヶ月の謎の城と同じように―
        ―消えた!? ……………………あ……。
        えーっと……? また……?
        今日も富士山は快晴です……はい……。それでは、その……
        スタジオにお返しします。…………………もう、限界かも……」
 
数日後―
 
はぁと「わ〜んっ! ちこくちこく〜っ! ――って、ここまで来れば大丈夫かな?」
冴姫「……はぁと。おはよう」
はぁと「あれ? 冴姫ちゃん、まおりん……。どしたの? あ、他にも誰かいるの? ――あっ!」
ペトラ「おはようございます。愛乃はぁとさん。朝はいつもこのように慌しくって? それとも今日が特別なのかしら?」
はぁと「えへへ、いつもこんな感じだよ。それで、冴姫ちゃんによく怒られてるよ♪」
冴姫「はぁと! 今はそんなこと言ってる場合じゃないでしょう?」
はぁと「あわわ、それもそっか。えっと……ペトラ、さん……だったよね? 今日はどうしたの?」
ペトラ「大した用ではありませんわ。概ね東京事変の顛末の調べはつきましたし。それで少し、観光でもと思いましたの」
はぁと「観光でウチの学校に? もっといい観光名所ってあると思うし、よかったら案内するよ!
ペトラ「ここは貴女のような聖女がいる場所。ここより興味深い場所は思いつきませんわ。ですけど、本音を言いますと――
    私、貴女の顔は見たくありませんの。……では、これで失礼いたしますわ。ごきげんよう」
はぁと「わぁ! ちょっと待ってよ! せっかくだから、握手しようよ!」
ペトラ「……何故かしら? その必要はありませんわ」
はぁと「あのね、握手って、すっごく素敵なんだよ。武器とか何かを持っていてもできないし。グーを握っててもできない。
    相手を信じる気持ちがあって、それで初めてできるコトなんだよ。だから――握手しようよ」
ペトラ「……いいでしょう。貴女の甘い妄想に、今だけは付き合って差し上げますわ」
はぁと「えへへ♪ よかった。貴女とケンカしちゃったことすっごく気にしてたんだ♪
    これからは友達としてよろしくね! えーと、ペトラだから……ぺとらん? ぺーたん? ぺったん? ぺーたー?」
ペトラ「……私、貴女と友人関係を築くのは不可能と再認識させられましたわ」
はぁと「えーっ! そんなぁー! どうしてー!?」
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