*魔神皇ハザマを倒す。
ハザマ:この私が負ける……?そんな事があり得るのか?しかも、こんな奴等に……。……まあ、どっちでもいいさ。もうこの塔も、用無しだったのだ。こいつ等にくれてやればいい。結局この私を……魔神皇を倒し得る者などどこにも居なかったのだ……。そうさ……。誰にも……。負けるものか……。
*ハザマが消える。
アキラ:長い、戦いだったな……。ここまで魔神皇を……ハザマを倒すことばかり考えて進んできたが……。
>塔が激しく揺れる。
アキラ:塔が動いている……。ハザマが居なくなったせいで、元の魔界へ戻り始めたらしい。全ては終わりに向かい動いている。つまり……お前とも別れる時が来たってわけだ。人間には人間の、悪魔には悪魔の帰る場所がある。その辺はわかってんだろう?
*noを選択
アキラ:……少しは強くなってんのかと思えば、まだまだ、おめぇもアマイところがあったんだな。だいたい悪魔の体を貰ったオレが、元の世界で生きていけるとでも思ってんのか?もっと現実がどういう物かをしっかり考えるんだな。そうでなきゃこの先やってけないぜ。
アキラ:それじゃ、お前を人間の世界に送り返すぜ……。いいな?
*yesを選択。
アキラ:じゃあな、○○。もう、こんなとこに来るんじゃねぇぞ。
*主人公は元の世界に戻ってくる。
>軽子坂高校正門前。校舎はなくなっている……。
声:……○○……?おい!○○君か!
*男子生徒がやってくる。
男子生徒:よかった、無事だったんだね!心配してたんだよ。学校がこんなことになっちゃって……。僕が帰ってすぐ爆発が起きたって聞いたから、てっきり君も巻き込まれたと思ってたんだよ。学校の爆発のこと?いろいろ調べてるみたいなんだけど、詳しいことはわからないんだってさ。まだ、行方不明の人もたくさんいるらしいんだけど……君が無事なだけでも、よかったよ。ほんとよかった……。
>魔神皇狭間偉出夫は倒れた……。
かつて宮本明であった者は魔界に留まることを選んだ。
結局……学校は多くの人々と共に消え去ったままとなった。
公式にはガス爆発による事故とされた。不可思議な状況がしばらく人々を騒がせたが、やがて忘れ去られた……。
魔界に取り残された人々は、アキラのように、魔界の住人になりおおせたのか。それとも、異世界の空の下に倒れ、虚しく屍を晒しているのか……。
果たして、本当に魔神皇ハザマを倒せたのだろうか……。
もしも……別々の世界同士が触れ合い、魔神皇がこの世界に現れ、日常が壊れ平穏が失われたら。
そんな暗い予感を胸に秘めた者にとって、以前と同じ世界など望むべくも無かった。
もしも……。
*スタッフロール