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最終電車のエンディング (最終戦隊編)


【解説】
主人公・石岡哲也の乗った最終電車が、悪の暗黒宇宙犯罪結社ナイトメアに襲われた。
石岡は乗客たちと共に、最終戦隊バトレンジャーとして戦う羽目になる。
そして彼らの前に、戦闘巨獣ズドドンガーが出現した。


最終決戦場


(選択肢)
巨大ロボットだ!
世界的に有名な、あのヒーローだ!
5人乗り自転車だ!


■ 「巨大ロボットだ!」を選択

「鋼力招来! キング・バトレイガーッ!」
突如、大気を震わせる超時空振動波(それ、なに!)とともに、背後に横たえある最終列車が、鋼の竜のごとく、宙に舞い上がったではないか!

さらに……そんなんアリか! 列車は電光と透過光と光学合成をまき散らしながら、変形していく!
おお! その雄雄しき姿は……

鋼の巨人!
無敵のスーパー・ロボット!
今までテレビや漫画に登場したどんなロボットよりも、はるかにカッコよくて、はるかに強そうで、はるかに美しい巨大ロボットが、ずしん!とばかりに仁王立ちだ。

あれっ?
いつの間に乗り込んだんだっけ?
僕ら五人は、そのロボットのコクピットの中だ。
目の前のモニターには、おぞましき巨獣!
こうなったら、もう、ヤルしかない!
世の為、人の為!

この地球に生きる全てのモノ達の為に、僕は……僕らは闘う!


行くぞ! 最終戦隊バトレンジャー!
地球の未来の為に!
「よおし! 行くぞ! キング・バトレイガァアッ! ゴォッ!」
「おう!」


■ 「世界的に有名な〜」を選択

《巨大なクマの着ぐるみが出現する》

そう! 彼こそは、世界的に有名な我らがヒーロー、ウルトラベアー・クマちゃんである!
らしい!
クマちゃんは高々と右手を挙げ、ポーズを決めた。
僕はその姿を見て、思わずつぶやく。
「中の人、大変だなあ……」

「変な心配しないで、クマちゃんに指示を出すのよ!」
ピンクが叫ぶ。
しかし指示っつってもなあ。
クマちゃんは、あの、ええとズドドンガーだっけ? あいつを倒しに来てくれたわけだから……
「よし、クマちゃん! 目の前にいる戦闘巨獣ズドドンガーをやっつけてくれ!」

「……」
クマちゃんは、しかし、ポーズを決めたまま微動だにしない。
「あれ? 何で動かないの?」
「それじゃあ駄目ですよ、レッド」
小学生グリーンだ。
「現行のクマちゃんはもっと単純な命令しか理解できない設定になっています」
「なんだそりゃあ?」

「たとえば、右足・前方5mに移動、て具合にです」
「そんなんで闘えるわけないだろ! 設定を変えろよ、設定をぉ!」
「レッドわかってなーい」
女子高生ブルーが口を挟む。
「クマちゃんは、あの頭弱めなところがチョーカワイイんじゃない」

「今までにない、新しいヒーローキャラクターってことでなっ」
イエローもなぜか自慢げに言う。
僕はあらためてクマちゃんをながめ、あわてて叫んだ。
「お、おい! クマちゃん、右手がブルブルしてるぞ! いいのか! 中の人、腕が疲れてるんじゃないのか?!」

「中の人、なんて言っちゃ駄目だってば!」
僕の言葉にピンクが答える。
「そ、それにしても……」
「ええ、それにしても、やはり3分が限界ですね……」
そうだよ、中の人、もう限界だよ。グリーン!
「設定的に」
肉体的にだっつーの!!

「もー、クマちゃんたらだらしなーい! ま、そこがカワイイんだけどね。いいよ、わかった。このブルーが助けてあげる」
お、よし、行けブルー!
「せーのっ」

つづく

続けるなー!!!


■ 「5人乗り自転車だ」を選択

超戦闘5人乗り自転車、バトル・バイシクルV5だッ!
どの辺りが「超戦闘」 なのか分からないが、ともかく目の前には5人乗り自転車がどこからか出現した。
「これ普通の5人乗り自転車だろ? これでどうやって闘うの?」
僕はピンクにたずねた。
「いいから乗って! 考えるのはそれからよ!」

うわー! これから考えるのかよー!
僕は一番前のサドルにまたがった。
こうなったら、もう、ヤルしかない!
世の為、人の為!
この地球に生きる全てのものの為に、僕は……僕らは闘う!

「よおし! 行くぞ!」
なんて言っちゃって。
いけ! バトル・バイシクルV5!
砂塵を巻き上げ、怒涛のごとく突進だ!
「バトル・バイシクルV5! ゴォッ!」
「おう!」
しかし次の瞬間、僕らの頭上にはズドドンガーの足の裏が迫っていた。


最終戦隊編
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