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最終電車のエンディング (銀河鉄道編)
【解説】
主人公・石岡哲也の乗った最終電車が、突如として宇宙空間を走り出した。
まるで某銀河鉄道のように。
列車は、宇宙人にさらわれてしまったのだ。
石岡たちは必死に脱出を試みるが……。
宇宙船内
「おわあッ!」
智道の先導で僕らが走りこんだのは、出口ではなかった。
「おい……、そりゃないだろう……」
ホールのようなその部屋にいたのは、おびただしい数の宇宙人と、そして玉座に座ってマントを羽織り、ご丁寧に王冠までかぶった、宇宙人の王様だったのである。
だが、もっと驚いたのは、その王様によりそって座る──奇妙な衣装を身にまとった──薫だった!!
「薫、お前……」
「アタシこの宇宙人さんと一緒に行くことにしたから」
「なに…… (絶句) !!」
「だって、お妃にしてくれるって言うのだもん!」
簡単に言いやがって……もうちょっとよく考えろよ!
そんなこと認められないよ。
「どうすりゃいい? 智道っ」
「ストーリー的に最後はやっぱり、ボスを倒して脱出じゃん?」
うわああ! 何言ってやがんだ、このガキ! ストーリー的とかそういう問題じゃねえっつーの!
ところが、御堂までが調子を合わせてごりん、と首を回す。
「おおし! クライマックスってワケでなぁ。ふんむ! ふんむ!」
ひぃい! ポーズとってるよ、このヒト! やる気満々だよ、このヒト!
「頑張って、石岡さん! そして私を守って! ラスト・シーンでは、チュウくらい、したげるわよ!」
その気んなってるよ、美由紀!
ヒロイン入っちゃってるよ、美由紀!
僕は、思わずうめいた。
これがオチか? SFコメディだと思ってたのに、これがエンディングなのか?
僕は納得いかないぞおっ!
そうか!
まだ選択肢があるんだな?
何か、ハッピー・エンドにつながる選択肢が、残ってるんだな? そーだろ!
(選択肢)
残ってない
ありません
ないよ
うわあッ! そんなバカな!
何てこった。ちくしょう!
こうなったら、リセット押してやる!
えいッ!
銀河鉄道編