ゼノギアスのエンディング
※台詞以外は自作
雲の上で、とてつもない大爆発が起こる。
辺りに響き渡る轟音。
シタン「フェーイ！！」
夜の闇の中、シタン達が駆けてくる。
皆、爆発のあった上空を言葉もなく見上げている。
シタン「・・・どうなりましたか？」
沈黙を破り、シタンが観測員に問いかける。
アンテナのついた小型端末を操作する観測員。
観測員「電離層の乱れにより、観測が不可能です。
おそらく、爆発に巻き込まれて・・・」
観測員の言葉を無理矢理遮り、バルトが叫ぶ。
バルト「そんなワケあるか！！！」
思わず肩をすくめる観測員。
バルト「あいつは必ず帰って来るって約束したんだ！
必ず帰って来るって！！」
やり場のない思いを、拳に握りしめるバルト。
傍らでは、静かに夜空を見上げるエメラダ。
その瞳に星が降りそそぐ。
チュチュ「チュチュチュ！チュチュチュチュ、チュー！！」
突然、何かに気づいたチュチュが飛び跳ねながら何かを目指して走り出した。
遙か上空から、急激に落下してくる物体。
空気を切り裂く轟音を立て、雲間からその物体は姿を現した。
シタン「ああ・・・」
いつの間にか夜は明け始めていた。
朝日と共に現れたゼノギアスを見つけ、シタン、エメラダ、皆が安堵の表情を浮かべる。
バルト「おおーい！！！」
大切な仲間の帰還に、バルトが一番に駆け出す。
それに続く仲間達。
シタン、マルー、ビリー、リコ、マリア・・・
機体の中では、異次元からの帰還者フェイとエリィが、
駆け寄る仲間達の姿に、身を寄せ微笑み合う。
そしてゼノギアスは、
黄金に輝く光の翼を雄々しく広げ、
仲間達の元へと降り立った。
＜ＥＤ曲「Small Two Of Pieces」作曲：光田康典 歌：Joanne Hogg＞
光り輝く一枚の羽根が、
始まりの地へと舞い降りていく・・・。
Xenogears EPISODEⅤ Fin.