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ロックマンゼクス アドベント
エンディング(グレイ編)
 
 
死闘の末、アルバートに打ち勝ったグレイ。
 
グレイ「そうさ、お前の言うとおり、ボクは失敗作だ。
    グレイって名前のただのヒトだ。
    お前はそんなボクひとりの運命を変える事さえできなかったのさ。
    これはボクが決めた運命だ。
    ボクは・・・この世界で、みんなと共に生きていく!」
アルバート「それが・・・もうひとりの私が・・・出した答え・・・か・・・
       フフッ・・・さらばだ・・・究極の・・・失敗作よ・・・!
       ゆるやかな平和の中で・・・ゆっくりと・・・朽ちていくがいい・・・!」
 
アルバートはそういい残し、崩れ落ちた。
 
その時、部屋に爆発音が響き渡った。
モデルA「やばいぜ!アルバートがやられて、この要塞が落下しはじめてる!」
グレイ「はあっ・・・はあっ・・・これで終ったんだ・・・
    なんだか疲れたよ・・・はやく・・・みんなのところに・・・かえ・・・ろう・・・」
 
グレイの変身が解け、彼は倒れてしまった。
モデルA「お・・・おい・・・!グレイ!?しっかりしろ!グレイ!」
 
 
隣の部屋では、エールがヘリオス達との戦いを続けていた。
 
モデルX「エール!ここはもう危険だ!グレイを助けに行かないと!」
エール「わかってるけど・・・四対一ってのはちょっとマズかったかな・・・!」
 
その時、モデルZが自ら変身を解除した。
モデルZ「・・・先に行け。ここはオレが食い止める」
エール「ちょっと・・・何を言ってるの!?ムチャよ!モデルZ!」
モデルZ「・・・心配するな。死ぬつもりはない」
 
モデルX「・・・行こう、エール!」
エール「その言葉・・・信じてるからね!」
 
エールはグレイが待つ部屋へと駆けていった。
 
ヘリオス「・・・美しき覚悟・・・友のために命を捨てるか」
モデルZ「死ぬつもりはないと言ったはずだ。それに・・・」
 
モデルZが光を放つと、ヘリオス達は動けなくなった。
 
モデルZ「モデルH達の事はオレの方がよく知っている」
テティス「くっ・・・何だ!?体が・・・重い・・・!
     どうした・・・モデルL・・・!」
アトラス「ライブメタルどもめ・・・!
     まだアタシ達に抵抗する力が残っているのか・・・!」
シャルナク「理解不能・・・理解不能・・・!?」
 
モデルZ「・・・エール、グレイの事はまかせたぞ・・・!」
 
 
 
ウロボロスは大爆発を起こし、崩壊していった。
 
 
 
グレイ「うわああっ!」
グレイが目を覚ますと、そこはハンターキャンプの一室だった。
グレイ「・・・・・・あれ・・・?ここは・・・・・・?」
 
手元にいたモデルAが話しかけてきた。
モデルA「グレイーッ!
      やっと目が覚めたか!よかった!よかったー!
      オイラもう心配で心配でさあ!」
グレイ「・・・・・・・・・・・・」
モデルA「ど・・・どうした?まだどこか痛むか?」
グレイ「・・・モデルAがヒトの心配してる・・・」
モデルA「・・・わ、悪いかよ!オイラは眺めてるしかできないんだし・・・
     心配ぐらいさせろよ!」
グレイ「ははっ・・・モデルA・・・ありがとう」
モデルA「あ、ああ、それより外行こうぜ!エールがお前の事を待ってるんだ」
 
外に出たグレイは、あたたかな光を感じていた。
 
その時、エールが歩いてきた。
エール「体の方は平気?キミをかついで逃げるの大変だったんだからね」
グレイ「そ・・・そうだ!ウロボロスは!?モデルVはどうなったんだ!?」
エール「ウロボロスは跡形もなく崩れ落ちたわ。モデルVの反応も出てこない。
    ただのガレキになってそのまま海に沈んでいったわ。
    ・・・グレイ、キミのおかげよ」
グレイ「そんな事ないよ。ボクの力だけじゃない。
    みんなが守った・・・ここはみんなの世界なんだ
    なあ、エールはこのあとどうするんだ?」
エール「また、ガーディアンベースで仲間達と世界中をまわろうと思う。
    ・・・探し物も増えちゃったしね。
    グレイ、キミは?」
グレイ「あ・・・そうか・・・考えた事なかった・・・
    これはボクの運命なんだ。ボクが決めるんだよね。
    ・・・・・・旅に出ようと思う。
    どこまで行けるのか、何ができるのか・・・
    ボクは自分の事を何も知らない。
    だから、旅に出たいんだ。自分を知るために」
モデルA「え?え?じゃあオイラは!?オイラはどうしたらいいんだ!?」
エール「それも、キミの運命・・・でしょ?」
モデルA「そ、そうか!
     えーと、それじゃあ・・・
     グレイ!オイラも行くよ!一緒に連れてってくれ!」
グレイ「うん、一緒に行こう、モデルA!ボクらの居場所を探しに!」
 
グレイはモデルAと共に、走り出していった。
 
エール「また・・・会えるといいね!」
グレイ「いつでも会えるさ!ここは・・・ボク達の世界なんだから!」
 
そして、グレイの旅が始まるのであった。
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