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12月24日 クリスマス・イヴ PM6:50

プレイヤー「ちょっと早く来すぎたかな…」
ゆりか「こんばんわ!」
プレイヤー「あ、ああ、神藤さん。こんばんわ」
ゆりか「来てくれてありがとう。あの時の返事しないとね」
プレイヤー「あ、ああ…」
ゆりか「ごめんなさい!」
プレイヤー「え…まさか…」
ゆりか「返事遅くなって…私の方から改めて言わせて」
ゆりか「ずっと、好きでした。もし、愛想尽かしてなければ、付き合ってください」

(選択肢「もちろん!」)
ゆりか「ありがとう」
ゆりか「本当はね、告白された時、その場で返事しようと思ったんだけど…なんか、胸がドキドキしちゃってて、思ったこと口に出せなかったんだ…」
プレイヤー「そうは見えなかったけどな」
ゆりか「そう?でもね、あの日、知らないうちに顔がにやけてたみたいで、家に帰ったら「なに、あなたニヤニヤしちゃって気持ち悪いわね!」とか言われたんだよ」
プレイヤー「へぇ…」
ゆりか「あ、そうだ!ちゃんと、おなかすかせて来た?」
プレイヤー「ああ…昼から何も食べてないけど」
ゆりか「よかった!じゃ、ごはん食べに行こ!」
プレイヤー「いいけど、どこに行く?」
ゆりか「実は、予約取ってあるんだ!」

〈暗転〉
ゆりか「着いたよ。ここ、ここ!」

〈レストランにてゆりかと2人〉
プレイヤー「へぇ…俺、こんなレストランに来るの、初めてだよ…」
ゆりか「あ、そうなんだ」
ギャルソン「いらっしゃいませ。今日は何にいたしましょう?」
ゆりか「あ、えーと、コース2つで…」
ギャルソン「食前酒はいかがいたしますか?」
ゆりか「あ、私達、未成年ですから。ペリエください」
ギャルソン「かしこまりました」
プレイヤー(慣れてるなぁ…)
プレイヤー(やっぱり、前に何度も誰かと…)
ゆりか「ん?どうしたの?」
プレイヤー「あ、いや…」

(選択肢「ココ、よく来るの?」)
ゆりか「ううん。今日で2回目だよ。1回目は撮影の後、スタッフみんなで来たの」
プレイヤー「ふーん…」
ゆりか「あのね、私、前に、ここに来た時、今度は彼氏と2人で来られたらいいなぁ…って思ってたんだ」
ギャルソン「おまたせしました」
ゆりか「それじゃ…」

(選択肢はどれでも可)
ゆりか「メリークリスマス!」

〈暗転〉
ゆりか「美味しいでしょ?」
プレイヤー「ああ、こんな料理、生まれて初めて食ったよ」
ゆりか「よかった喜んでくれて!」

〈再び、レストランでゆりかと2人〉
ゆりか「美味しかったね!」
プレイヤー「もうお腹いっぱい…」
ゆりか「あ、そうだ…これ…プレゼント…」
プレイヤー「え?俺に?」
ゆりか「うん。開けてみて」
プレイヤー「あ、時計…」
ゆりか「私とお揃いなんだよ!」
プレイヤー「ありがとう…」
ゆりか「本当は手袋編んでたんだけど、みんなが「手編みは男に嫌がられる」って…」
プレイヤー「そんなことないよ!多分…」
ゆりか「実は編み物って初めてで、全然間に合わなかったんだけどね!」
プレイヤー「なるほどね…あ、でも、ごめん、俺、プレゼント買ってなくて…」
ゆりか「ううん、いいのいいの。あの時、告白してくれたことと…今、一緒にいるこの時間がなによりのプレゼントだから…」
プレイヤー「神藤さん…」
ゆりか「ちょっとくさかったかな?あ、そろそろ出ようか…」

〈クリスマスの街をゆりかと2人で〉
プレイヤー「寒くない?」
ゆりか「うん…」
プレイヤー「そうか…」
ゆりか「ねぇ…そういえば、あの時のお礼言ってなかったね…」
プレイヤー「あの時?」
ゆりか「卒業式の時のこと…」
プレイヤー「ああ…」
ゆりか「この一年、楽しく過ごせたのも、みんなのおかげだもんね…ありがとう…」
プレイヤー「いや…そんな…」
ゆりか「私…緑校に転校してきてよかった…ありがとう…」

〈暗転〉
それから、俺達は一言も交わさずに駅までの道を歩いた。
俺のポケットに入っていた彼女の小さい手は、とても温かかった。

〈再び駅前〉
ゆりか「今日は付き合ってくれてありがとう」
プレイヤー「こちらこそ。すっかりご馳走になっちゃったし」
ゆりか「ううん、気にしないで!」
プレイヤー「あ、ああ…」
ゆりか「…………」
プレイヤー「……………そ、それじゃあ」
ゆりか「あ、ちょっと待って」
プレイヤー「?」
ゆりか「まつげになんか付いてる…ちょっと目つぶってて!」
プレイヤー「ああ…」

〈暗転〉
プレイヤー「…………取れた?」

〈ゆりかの顔がすぐそばに〉
ゆりか「あ…ダメだよ!目開けちゃあ…恥ずかしいでしょ…」
(一瞬の後)
ゆりか「おやすみ…」
(その後の卒業式の描写は省略)

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