ライブ・ア・ライブ 近未来編
あらすじ
今より少し未来の東京。主人公・アキラは超能力を使える少年であるが、兄貴分の無法松や妹のカオリ、ちびっこハウスの面々と平穏な日々を過ごしていた。
しかし彼らに、暴走族集団「クルセイダース」の魔の手が迫った事をきっかけにして、アキラ達は陸軍が極秘に開発していた新兵器の事を知る事になる。
骨董品店の店主で科学者の藤兵衛は、この事態に対処するには古代バビロニア製のロボット「ブリキ大王」を動かすしかないと決意する。
無法松はマタンゴ（薬物の一種）を大量摂取してブリキ大王を動かすも力尽き、アキラの父の死の真実を思いながら死んでゆく。その時、アキラの怒りがついにブリキ大王を動かす！！
無法松の弔い合戦のため、そして陸軍の野望を砕くためにアキラは日暮里の御出居寺を目指す。
陸軍の部隊を蹴散らし、御出居寺に殴りこむブリキ大王。
ヤマザキ「バカな・・・・
わが陸軍の精鋭部隊が・・・・」
シンデルマン「・・・・
かわいそうに・・・・
君には このすばらしさが
わからんのか・・・・
人間と人間が 一つにとけ合い
・・・・
身も心も分かち合えるのですよ！
憎しみも・・・・
争いもない すばらしい世界・・・・
それを得るためには 汚らわしい
肉体など捨てねばならんのだッ！
まあよい・・・・
いくら説明しても
わからんだろう・・・
陸軍が時間をかせいでいる間に
すでに ２０００人の液体人間は
ささげられた！
この寺の いけの水！
これこそ ６００００リッターの
液体人間なのだ！！」
雲龍「けるるー
けるけるぴーちゃん
けるるーちゃん
どれんぷちゃんけるけるー・・・・」
途端にあたりが真っ暗になる。
雲龍「・・・・
来たでける！
今こそ！
この隠呼（インコ）大仏像に！
我らを お救いになるためッ！
御出居（おでお）様が
お降りになるでけるッ！！」
空を羽ばたいていたインコたちも、まるで生贄になるかのように次々と隠呼大仏像にぶつかっていく。
全てのインコがぶつかった後、激しく地面が揺れる。
アキラ『ざけんなよ・・・・
そんなカッコに ならなくてもな
・・・・
一つにはなれんだよ！
なあ・・・・
そうだろ 松ッ！！』
そしてブリキ大王と隠呼大仏の最終決戦が始まる。
勝利後、隠呼大仏は破壊され、
雲龍「おおおおおお・・・・
御出居様が・・・・」
シンデルマン「バ バカな・・・・！」
再び明るくなる視界。とその時、液体人間たちがヤマザキ、シンデルマン、雲龍の３人を包み込む。
シンデルマン「こ これは！」
ヤマザキ「液体人間！
２０００人の
６００００リッターの液体人間！」
３人はもがくも、全身を包み込まれていく。
三人「お おインコ様あああッ！！」
アキラ『よろこびな・・・・
てめえらも 一つになれんだ・・・・』
突如暗くなる視界。
アキラ『！！
こ こいつら！！
ブ ブリキ大王も
のみ込もうってのか？
ク・・・・
クソオッ！！』
アキラはすべての力を振り絞り、超能力を発動させる！
アキラ『うおおおおッ！！』
そしてホワイトアウト。
「ねえ・・・・
ねえ・・・・
ねえったら！」
ふと気づくとアキラは公園のベンチで昼寝していた。
起こしていたのは子供らしい。
「こんなトコで さぼってないで
たい焼き焼いてよ！」
アキラ『ん・・・・
あ・・・・
あいよっ！』
（スタッフロール）
松が残したたい焼きの屋台でたい焼きを焼くアキラ。公園の客が次々集まってくる。
ちびっこハウス。妙子が洗濯物を干している。カズが抜け出そうとするが妙子に見つかり、追いかけっこの末中に連れ戻される。
テレビを見ているユキは興奮し、またもワタナベを勢い余ってふっ飛ばす。ワタナベの面倒を見ることやカズとユキのケンカの仲裁に忙しい妙子。
病弱なカオリを看病するタロイモ。
園長や妙子もお見舞いに来る。
寿商会。アキラは再びブリキ大王を動かそうとするが動かない。呆れる藤兵衛。
たい焼き屋の仕事も終わり、バイクで走り去るアキラ。
埠頭で一人、海を見つめているアキラ。
おわり