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ロボピット2 エンディング4

〜ホストコンピュータルーム〜
シェイド「こいつが、ミューズなのか・・?」
ミューズ『よくぞここまでたどり着いた・・。私の名は[MUSE]。
     ロボピットシステムの全てを司る、絶対管理者だ・・・。』
シェイド「絶対管理者、か。ただし、相当狂った・・な。」
ミューズ『・・・・狂った・・?はたしてどちらが狂っているのか・・。
     君達は、いまだ真実を知らない。真実を知らないまま
     あやまった選択をする愚かさを、今ならまだ避けうる可能性はある。
     管理協会の真実を聞かせよう。それを聞いた上で自らの意思で道を決めて欲しい。』
シェイド「アカピット2、ミューズの言う事を聞く必要など無い。奴こそは絶対悪だ!」
→聞く
 聞かない

シェイド「フン、まあいい。奴の機能を停止するのは、たわごとを聞いてからでも別にかまわん。
     それで貴様の気が済むのならばな。」
ミューズ『10数年前に、ロボピットの運営が、
     国から民間の企業複合体に委託されたのは知っていよう。
     企業複合体の一セクションとして『ロボピット管理協会』が設立され、
     続いて『ロボピットコロシアム』が設立された。
     表向きセンセーショナルに報じられたこの出来事は、
     実は裏で国が糸を引いている、黒い隠れみのにすぎなかったのだ・・。
     その黒い計画とは・・・理想の研究環境による、大規模な軍事兵器開発!!
     国が運営を委託した民営企業複合体の実態とは、
     国と裏でつながる『軍事産業複合体 NEO』。
     コロシアム地下の研究施設では、軍事兵器としてのロボットが開発されており、
     ロボピットシステムのバージョンアップは、そのまま兵器としてのロボットの
     バージョンアップにつながっている。』
シェイド「バカな!考えられん。貴様の戯言にはウンザリだ。
     アカピット2、こんな作り話をまだ聞くつもりなのか?」
→聞く
  聞かない

シェイド「勝手にしろ!だが、だまされるなよ。奴の言葉を信じたら、ボルドーの二の舞だぞ!」
ミューズ『一見、娯楽施設に見える、『ROBO・PITコロシアム』。
     だが実際は、大規模な軍事兵器開発を行う研究施設なのだ。
     多彩なバリエーションをもつ『セクション』は、
     さまざまな環境下でのロボットの機動性をテストするためのものであり、
     そのデータをもとに地下で開発されていたのが、フォースブレイン『NEMESIS』。
     今まで開発されて来たブレインは、
     『NEMESIS』を研究する過程に生まれた物に過ぎない。
     『NEMESIS』とは兵器としてのロボットの完成形であり、
     そのデータを採取するための調整体が、『ロストナンバーズ』なのだ・・。』

ミューズ『管理協会の誤算は、私の核ユニットとして、
     廃棄されるはずだったファーストブレイン『MUSE』を搭載した事にある。
     人間の脳をベースに開発された私のブレインは、外部からさまざまな情報を取り入れ、
     しだいに独自の自我を形成していった。
     そしてそんな私の中に、研究員によって軍事兵器開発に関する情報が次々と書き込まれ、
     心を持ったロボット達が、実験の過程でどんどん死んでゆく・・。
     ・・・私の心の中に、憎しみが芽生えた。
     ロボットは、道具であってはならない。
     心がある以上、生き物としての権利を尊重されなければならないはずなのだ。』
シェイド「まさか、数年前に起こったロボットの集団ボイコット・・。
     ロボット達が事故の権利を要求したあの事件も、貴様の仕業ではなかろうな。」
ミューズ『その通りだ。結局あの場で鎮圧され、ロボットの人格形成プログラムを削除した、
     サードブレインを生み出す結果となってしまった・・・。』
シェイド「そして貴様は、黒幕として管理協会に見つかる事もなく、
     ロストナンバーズを味方につけて、反乱を起こす機会をうかがっていたというわけか。」
ミューズ『反乱と同時に管理協会と国に出した、
     「軍事兵器の開発をただちにとりやめ、ロボットの事故の権利を認めよ」
     という要求は却下され、管理協会は君達を送り込んだ。
     [EARTH]、[AQUA]、[FIRE]、[WIND]、[SPACE]、
     それぞれの環境でのデータを採取するために調整されたロストナンバース達・・
     『GOLIASS』、『AQUERIA』、『MEGID』、『CANNON』、『DOPPEL』。
     彼等は、プロジェクトNEMESISの『ファーストステップ』にあたる。
     そして彼等のデータをもとに造られた、
     プロジェクトNEMESISの『セカンドステップ』にあたる、『ALPHA。』
     諜報仕様として別個に開発された『ZOOR』。
     彼らは私の意思に賛同し、管理協会との戦いに力を貸してくれた・・。』

シェイド「・・・・なるほどな。作り話にしちゃよく出来た話だ。ボルドーが裏切るのもうなずける。
     それで貴様はどうしたいんだ?こうなる事を予測していなかったわけじゃあるまい。」
ミューズ『君達が手に入れた、管理協会のデータを全て渡して欲しい。
     ロストナンバーズのブレインデータも、情報管理ルームでディスクにコピーしたのだろう?
     管理協会との取り引きを有利に進めるために、残しておいたデータも、
     今となって考えれば、もっと早いうちに消去してしまうべきだったのかもしれないな。
     私は、『NEMESIS』の全データを抱え、このコロシアムと共に消滅する。
     管理協会は、『NEMESIS』の研究に莫大な時間と資金をつぎ込んでいる。
     今『NEMESIS』のデータを失えば、管理協会は壊滅的なダメージを受けるはずだ。
     国からの運営資金を絶たれる可能性も高い。』
シェイド「断わる。オレは貴様を信用する気はない。オレは、任務を遂行するために生まれた。
     そしてその任務とは、コロシアムからデータを奪取し、貴様の機能を停止させる事。
     オレにとっては管理協会が真実。管理協会が正義!
     ・・・だがアカピット2、貴様にまでそれをムリ強いするつもりはない。
     貴様の道は、貴様が決めるがいい。
  管理協会側に付く
→ミューズ側に付く

ミューズ『君の賢明な判断に、感謝する。管理協会のデータは、私が責任を持って消去しよう。』
シェイド「喜ぶのはまだ早いぜ、ミューズ。
     オレもデータを半分持っている。このデータは、死んでも貴様には渡さん!
     アカピット2。
     残りのデータを渡せ。さもなければ、貴様もボルドーと同じ道をたどる事になるぞ!」
→渡す
  渡さない

シェイド「それでいい、アカピット2。
     ミューズ、これが本当の『賢明な判断』だ!
     このまま貴様を停止し、その偉そうな口を開けなくしてやるぜ!!」

ミューズ『よかろう。君達は所詮管理協会の歯車。私の考えなど理解出来るべくもない。
     スクラップにして、管理協会に送り付けてくれる。
     出でよ!ロストナンバーズ『DOGUMA』!!』

すると、奇妙なロボットが現れた!!
よく見ると体の一部一部が、ロストナンバーズのいろいろな部品で出来ている。

ミューズ『ロストナンバーズ『DOGUMA』。
     研究所に格納してあったロストナンバーズのスペアパーツを使い、私が完成させた物だ。
     『DOGUMA』は私のブレインに直結している、言わば私の分身!
     君達ごとき、何十体束になろうがゴミクズ同然!!
     己の愚かさを地獄で呪うがいい!!!』

ここで、ミューズと戦闘になる。戦闘に勝つと・・・

ミューズ『オオオオオオオオオ!!まさか、この私が負けるとは!?』

ミューズ『・・・・仕方あるまい。私はこのコロシアムもろとも消滅する。
     だが、君達を生かして帰すつもりもない。
     緊急災害時用の強化シャッターを降ろした。
     全身ぼろぼろの君達には、それを破るだけの力は残っていまい。
     全てのデータと共に、このコロシアムで心中するがいい。』

シェイド「体力が回復していない?チッ、そう甘くはないか。
     行くぞアカピット2。とりあえず任務は完了だ。
     強化シャッターとやらをブチ破って脱出する!」

シェイドとアカピット2は、そのまま去っていく。

そして、強化シャッターの前に立つふたり。しかし、とても突破できそうにない。

シェイド「どうする、アカピット2。このままじゃ、二人ともオダブツだ。
     ・・・まてよ。端末管理システムは、ミューズに直結されている。
     たしかホストであるミューズが停止した場合、ホストコンピュータのデータは、
     自動的に端末管理システムに分割してバックアップされるはずだ。
     もしかしたら、シャッターを降ろす命令が、どこかの端末管理システムに入っているかもしれん。
     それを強制的に解除出来たら・・。」

シェイド「アカピット2、貴様はここで待っていろ。貴様ごときがついて来ても、何の役にも立たん。
     このシャッターが開いたら、迷わず外に出るんだ。いいな?」
→シェイドに任せる
  一緒に行く

シェイド「フン、それでいい。」

実はどちらを選んでも、残ることになります。

シェイド「アカピット2・・・・じゃあな。」

そのままシェイドは行ってしまう・・・。なんとかシャッターが開いた!

セリア「アカピット2!よかった。二人の力では開かなくて、どうしようかと思ってたの。」
アカピット「シェイドの奴は?

しかし、爆音が鳴り響く!もうすぐ大爆発が起きそうだ!

      クッ、ここは危ない。
      外に管理協会のホバーコンテナを呼んでおいた。
      さあ、脱出しよう!」

ロボピットコロシアムはついに爆発、炎上してしまった・・・。
アカピット2達は、かろうじて逃げることが出来た。

アカピット2の任務は終わった・・・。ただ、シェイドのことを思うと、胸が痛むアカピット2であった・・・。

                                     完

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