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メルティブラッド アクトレスアゲインのエンディング(女性メンバー)

●シオン・エルトラム・アトラシア

リーズバイフェ「ん・・・・・・ここは・・・・・・シオン?私は・・・・・・まだ残っている・・・・・・の?」

シオン「はい。貴女はこの三年、タタリの一部ではありましたが、リーズバイフェのまま分解されずに組み込まれていたのです。今夜のタタリ−オシリスの砂が明ければ、再びタタリの中に戻される。その前にタタリを破壊すれば、あるいは、と。」

リーズバイフェ「・・・・・・なんだ。コンサート会場がつぶれて、たまたま外に出ていた私は助かった、ということ・・・・・・?けどシオン。それでも、私は消えるんじゃないかな・・・・・・だって私を生かしていたのは、そのコンサート会場だったんだもの」

シオン「はい。ですから、今は私が貴女のコンサート会場なのです。オシリスを破壊した後、彼女から貴女の所有権を回収しました。・・・・・・タタリの真似事になってしまいますが、私の分割思考で内二つを振り分ける事で、貴女をとどめているのです。」

リーズバイフェ「・・・・・・えーっと・・・・・・じゃあ、私は貴女の機能の半分を食いつぶして生きているのいるの?常駐ソフト?」

シオン「驚いた。貴女の口からそんな言葉が出てくるとは。・・・・・・というか。今、貴女の電源になってようやく分かったのですが・・・・・・リーズ。貴女ってホントはものすごくずぼらで、面倒くさがり屋で、後先考えない、困った人だったのですね。」

リーズバイフェ「あっちゃあ。バレたか。でも、それは周りが勘違いしていただけで嘘はついていないんだけどな・・・・・・シオンは私の本性がわかって幻滅した?」

シオン「まさか。・・・・・・まあ、多少は、幻滅しましたが百年の恋がさめる、というものではありません。だいたい、前々からおかしいとは思っていたのです。もしかして貴女は迷いがないのではなく単に明日のことを考えていないだけではないか、と。」

リーズバイフェ「うん、そう。私、シオンと違って未来のこと考えるのは苦手なんだ。今があればいいって性格でね。なんか、それが達観しているように、周りには見えたらしいけど。」

シオン「見えました。もう完全に騙されました。・・・・・・あ、違いますね。貴女に欺く気なんてこれっぽっちもなかったのですから。」

リーズバイフェ「・・・・・・うん。それで、どうする?シオンは私をどうしたい?」

シオン「―貴女はもう私の物です。教会には渡しません。・・・・・・だいたい、私の分割思考を二つも占拠しているのですから、それに相応しい仕事をしてもらわないと。」

リーズバイフェ「そうか。うん、それでいこう。教会から離れるのは残念だが、誰かを守るという仕事が変わらないのなら、嬉しい。」

シオン「契約成立ですね。では行きましょうかリーズ。まずは、この街で知り合った友人たちに貴女を紹介しなくては−」

●アルクェイド・ブリュンスタッド

アルクェイド「・・・・・・と。なんか偉そうなコト言っちゃったけど、どちらが正しいのかなんて、てんで分からない私なにであった。賢者の石は惜しかったけど、あのシオンって子ならそのうち似たようなものっを作り出せるだろうし・・・・・・。ま、結果オーライかな?今が楽しければいいって前向きさは人間の長所だし。より良い未来を夢見るところが高く伸びれば、いつか星の海に逃げ出せるコトでしょう!」

志貴「おーい!アルクェイド、こっちこっちー!映画、はじまっちまうぞー!」

アルクェイド「あ、うん!すぐ行くー!―さて。それじゃあ、そのほんの少し先の未来を楽しみにして、私ももう少し、夢を見続けるとしましょうか―」

●シエル

シエル「タタリは完全に消滅―エルトナムが起こした不老不死への道も潰えたという事ですね。・・・・・・オシリスの砂・・・・・・錬金術の基本にして最奥と言われる賢者の石を、あんなにも練成する技術は素晴らしくはありましたが・・・・・・私たちにはまだ手に余るものでしょう。―と、次の指令ですか。タタリは消えたと言っても、その後始末は山ほど残っている。休んでる暇はありません。この街に隠れる死者たちの処理にあと半年というところですね。その後は―いいかげん、彼女と決着をつける事になるのでしょうか・・・・・・まあ、その時はその時です。今は当面の責務を果たしましょう。もし本当に救いがあるのだとしたら。何かの間違いで、彼女と共存できる日が来るかもしれないですし。」

●遠野 秋葉

琥珀「・・・・・・それで秋葉さま。昨夜の一件は、結局なんだったんでしょう?志貴さんやシオンさん、翡翠ちゃんやレンさんまで何も覚えていない、というのですが。」

秋葉「さあ?誰も覚えていないのなら無理に思い出す事はないんじゃない?全ては一夜限りの幻。舞台裏を無理にのぞきこんでも、いい事なんて何もないわよ琥珀。」

琥珀「はあ、それはそうなんですけど・・・・・(・・・・・・むう。秋葉さまだけ覚えているっぽいですね・・・・・・皆さんはともかく、わたしまで覚えていないっていうのは、ちょっと悔しいんですけどね〜)」

秋葉「なに琥珀、そんなに落ち着かない?自分が知らない秘密を私が握っているというのは?」

琥珀「え!?い、いやですよぅ秋葉さま!もちろん、そんなコトはぜんっぜんありません!秘密の一つや二つ、むしろこっちからサービスしてもいいぐらいです!」

秋葉「え、ホントに?負け惜しみ・・・・・・じゃないわよね?」

琥珀「はい。こっちには秋葉さまの秘密大全がありますから!弱みの一つや二つではまだまだわたしの優位は動きま―あ。」

秋葉「なるほど。貴女の気持ちはよく分かりました。―さて。食後のお茶が済み次第、ゆっっっっくり話を聞かせてもらおうかしら?」

●リーズバイフェ・ストリンドヴァリ

オシリス「あ、あ―賢者の石が―溶けていく―私の―いいえ―貴方を救う為に作り上げたかった―死も、吸血鬼化も癒す、命の水が。」

リーズバイフェ「・・・・・・それは良くない夢だ。私は一瞬たりとも悪夢など見なかったが。・・・・・・君は倒錯した時間の中で、永劫に近い悪夢に魘されていたのだな、シオン。」

オシリス「―リーズバイフェ・・・・・・?―そうだ。私は、貴方に謝らないと。貴方に助けてもらったのに、私は不甲斐なくて。ワラキアの手で吸血鬼にされて――ああ、貴女の杭が、刺さっている。・・・・・・良かった。残骸は私のほうで、今もシオンは吸血鬼化と戦っているだろうけど。この私は、最期に、貴女の手で―」

リーズバイフェ「・・・・・・そうだな。すまないシオン。二度も君を、この手で貫いた。」

オシリス「いえ。それでいいのですリーズバイフェ。聖盾に選ばれた守護の騎士よ。貴女はその名の通り―最後まで、私の魂を守ってくれた。」

リーズバイフェ「そうであったら嬉しいな。・・・・・・さあ、眠りなさいシオン。今度こそ、悪い夢に捕まらないように。」

オシリス「ええ。・・・・・・おやすみなさい、リーズ。貴女にも、良い―」

リーズバイフェ「・・・・・・ああ。私も次は、夢のある眠りに落ちるよ。カーテンコールは二度とない。一夜かぎりの悪夢は、これで本当におしまいだ。・・・・・・私も眠くなってきた。少しだけ後のことが心配だけど、あの代行者がうまくやってくれるのだろう。・・・・・・さようならシオン。叶うのなら、この暗闇の後に、貴女と再会できる事を願って―」

●翡翠&琥珀

琥珀「―と、そういうワケだったんです志貴さん。すべては街の平和のため。後で怒られると分かっていながら、わたしは心を鬼にして秋葉さまで遊、こほん、秋葉さまに辛苦を負っていただいたんですよ?」

志貴「あー、いや・・・・・・ま、まあ、やり方に問題があったみたいだけど、終わりよければ全て良しとも言うし。い、いいんじゃないかな!誰も犠牲者はでなかったんだし、二人とも無事に帰ってきたんだし!・・・・・・それで、翡翠。秋葉は・・・・・・?」

翡翠「・・・・・・はい。今はお部屋でお休みになっておられます。あと半日もすれば目を覚まされるかと。」

志貴「そっか。秋葉も無事なら文句のつけようが無い。ま、秋葉が起きたらタイヘンだろうけど、三人がかりならフォローできる・・・・・・かな?」

琥珀「さっすが志貴さん、話がわかります!志貴さんが協力してくださるのならあ、永久凍土なみに頑なな秋葉さまも一撃です!」

翡翠「・・・・・・そうですね。もしかしたら、逆に喜んでくれるかもしれません。」

琥珀「はい、そんなワケで事件解決。せ、聞いてください志貴さん。秋葉さまったら―」

志貴「はあ・・・・・・まあ、二人が楽しかったのなら、それでいいのかな?」

翡翠「―はい。結局、姉さんは秋葉さまを助けたかっただけですから。」

●翡翠

志貴「翡翠ー、図書室の整理、手伝いに―」

琥珀「しぃ!しぃーです志貴さん!いい感じでお昼寝している翡翠ちゃんを起こしてはいけません!」

志貴「とっ―ご、ごめん琥珀さん。・・・・・・けど大したもんだな。あれだけ散らかってた図書室の整理、もう終わってるなんて。」

琥珀「翡翠ちゃんの得意分野かつ、お気に入りの場所ですからねー。いつもより気合が入りすぎて、そのまま眠ってしまったのでしょう。なので、志貴さん?」

志貴「分かってます。秋葉には内緒ですね。じゃ、目を覚ますまで図書室の平穏を守るとしますか。」

琥珀「はい♪話の分かる志貴さんは花マルです♪」

翡翠「・・・・・・ん・・・・・・そんな・・・・・・姉さんが、ついにというか・・・・・・やっぱりというか・・・・・・屋敷の地下で、あんなもの、を・・・・・・」

志貴「あれ?でもなんとなく魘されているような?・・・・・・ま、悪い夢ってワケじゃなさそうだし、いっか。きっと目が回るくらい楽しい夢なんだろうな。」

翡翠「・・・・・・そして予想通りの騙されっぷりです、志貴さま・・・・・・・ああ、また姉さんの人騒がせな発明が・・・・・・でも、その、正直自業自得です、志貴さま・・・・・・」

●琥珀

琥珀「かくして町は元通り。アレは一夜限りのタタリの再演で、シオンさんを忘れていたのはあの夜だけで、街の人たちもみーんな帰ってきましたねー。・・・・・・はあ。ご褒美がほしくて頑張ったワケではありませんが、少し空しいですねー。だいたい、わたしが失敗してもきっと他の方達でなんとかしたんでしょうし。これがホントの骨折り損のくだびれ・・・・・・え?違う?ちゃんと意味はあった、ですかレンさん?」

レン「・・・・・・・・・・・・」

琥珀「―なるほど。たしかに仰る通りです。いつも通りのお料理ですが、今日は少しだけ気分がいいですもの。勝利の味なんて隠し味、滅多に使えません、はい♪」

●有間 都古

都古「かくして、三度目のネコ王国との戦いもあっさり決着はつき、街は平和を取り戻しました。一週間後。ネコたちはわりと真面目に修行にはげんで、少しだけ仲良くなった後、性懲りもなくネコ王国に逃げ出して、また良からぬコトをたくらんでいるそうです。・・・・・・と。それはまあ、それとして。」

学校へ向かう都古

都古「行ってきまーす!今日はお兄ちゃんが遊びに来てくれるんだよね!?学校終わったらすぐ帰ってくるから〜!そんなワケで、今日も元気に時間は過ぎていくのでした。あと少ししたらあたしも中学生だけど、まだまだ楽しい日々は続きそうです☆」

●吸血鬼シオン

シオン「―未来に救いはない。救いようのないモノを生存させる事はできない。故に―その滅びを、永遠に記録する、か。バカバカしい。そんな結末に何の愉しみがあるオシリス。これだけの賢者の石―砂のように細かく、宝石のように輝き、命のように甘い記憶媒体を作り上げておいて、そんな結末しか選べなかったなんて!私は違う。私は愉しみを覚えた。人間の苦悩という、何にも勝る美酒を知ったのだから!そうだ、アトラスの錬金術師としての私ではオシリスに堕ちる。なら今の私・・・・・・吸血鬼になったシオン・エルトナムこそ、霊長の未来を憂いるに相応しい。さあ、一切の痕跡なくこの砂に融けるがいいオシリス。おまえの技術は私が使ってやる。統計と乱数の狭間。円還と螺旋の地獄。私は新しいタタリ―賢者の石を以って世界を永遠の悪夢に閉じ込める、黒い大地そのものになるのだから―!」

●ネコアルク(パターンA)

ナレーション「―西暦 2201年 アジア」

子供A「お?こっちにもエネルギー反応があるぞ?お宝かな、掘り出してみようぜ。」

子供B「ねえ・・・・・・ここって昔、地球を救った神様が落下したって所でしょう?バチ、あたらないかなあ?」

子供A「その神さま自身が落ちていなくなっちゃったんだから、バチなんて当たらないってば。」

子供C「そうそう。だいたいホントのところ、その落ちた神さまって邪神―」

子供A「お、ホントに何かあるぞ?どれどれ・・・・・・」

ネコアルクだった

子供A「うわ、なんだこれ!?い、生き物・・・・・・?ロボット・・・・・・?」

子供B「・・・・・・彫像、かな?息もしていないし、電源もないけど・・・・・・」

子供C「と、とにかくオトナたちを呼んでこようぜ!あと大きめのスコップも持ってこないと!」

子供B「あ、待ってよ二人とも・・・・・・!一人にしないで、あたしも一緒にいくから・・・・・・!」

目が光る

発掘されしもの(ネコアルク)「―」

●ネコアルク(パターンB)

ネコアルク「見ろよ・・・・・・この目も眩むばかりのスポットライト・・・・・・。こりゃ最初のギャラの使い道はグラサンかにゃー。えっ?あれは太陽?それはスペースデブリ?ここは宇宙?これは夢オチ?うわ、最低。夢がイヤなら改めて打ち上げる。と言われても・・・・・・あ、おかまいにゃく、じぶんで打ち上がりますから。くっそー、次こそ猫の惑星ににゃってっといいにゃー。つまりはニボシの林にネコ缶の舟・・・・・・光量抑えめ変にゃアングル・・・・・・ふふふ・・・・・・ゾクゾクする・・・・・・にゃんだそのネコ実相寺ワールド。」

●暴走アルクェイド

アルクェイド「賢者の石ねぇ・・・・・・せっかく錬金術の最奥に辿り着いたのに、使い方を間違えるなんて笑っちゃうわ。一切をゼロにして死を癒すってアプローチ?残念だけど、それ、とっくに試されてるから。使い古しもいいところよ、お嬢さん。かくして魔王は消え、一夜限りの吸血鬼も消え去る、か。・・・・・・ああ、ほんと最悪。なーにが人を殺せれば満足よ。踏み潰せたのはたったの十匹。それもほとんどがわたしと同じ偽物ときた。作り物の舞台だって、ここまでの茶番はないんじゃない?でもま、それもここでおしまいっと。ま、なんて言うか・・・・・・夜明けと共に消えるなんて、ちょっと悲劇風よね?」

●赤主秋葉

秋葉「・・・・・・はあ。アルクェイドさんにシエル先輩、夢魔にタタリに、果ては正体不明の計算機・・・・・・いくらなんでも働きすぎよね、私・・・・・・街の治安なんて放っておいて、毎日、何をするでもなく自堕落に過ごしてみたい・・・・・・」

琥珀「秋葉さま。お休みのところ申し訳ありませんが、会食の時間です。その後はS県の新工場の開通式ですので、そちらの支度もいたしませんと・・・・・・」

秋葉「ああもう―!ええ、分かってるわ、すぐに行きます!・・・・・・まったく、倦怠にひたる暇もないんだから。いつになったら気軽になれるのかしら・・・・・」

琥珀「いいじゃないですか。秋葉さまがそうやって会長業に勤しんでらっしゃるうちは、血に溺れる事もないんですから。」

秋葉「はあ・・・・・・ますます憂鬱。琥珀の血とか夜ことの反転より、世間のしがらみの方が強い薬だなんて・・・・・・結局、一番強いのは人間ってコトなのね・・・・・・はあ。」

●メカヒスイ

メカヒスイ「シュライン制圧。敵中枢演算回路・ヘルメスヲ回収」

???「それは我々には不要だ。ドクターの手に渡る前に破壊せよ。・・・・・・ヘルメスを無力化した機体の回収は?」

メカヒスイ「了解。コレヨリヘルメスヲ破壊―ガガガ。」

破壊する

メカヒスイ「問題発生。イイ報セトワルイ報セガアリマス。」

???「・・・・・・悪い報せから言いなさい。」

メカヒスイ「機体361ノ回収ハ不可能デス。損傷ガ激シクサルベージニ耐エラレマセン。」

???「・・・・・・そうですか。ではいい報せは?」

メカヒスイ「ヘルメスノ回収ニ失敗。ドクターニ奪ワレマシタ。」

???「・・・・・・全軍出撃。ヘルメスを悪魔―いえ、ドクターの手より奪還します。周囲の制圧も並列して行いなさい。これより、全人類御主人さま計画フェイズ3に移行します!」

●弓塚 さつき

さつき「・・・・・・と、いうワケで。今回も三咲町を襲った怪事件を解決したわたしたちなのですが―」

シオン「いけないさつき。もっとスピードを落としなさい。そんなに力強く飛ぶと、代行者に見つかってしまいます。」

リーズバイフェ「「・・・・・・いいじゃないか、それぐらい。もし彼女がやってきたら、私が何とかするし。シオンもサツキも、やりたいようにやればいい。」

シオン「リーズバイフェ!どうしてそうさつきを甘やかすのです!・・・・・・とういか、なんで貴女まで付いてきているのですかっ!」

リーズバイフェ「・・・・・・シオンはひどい。私だけ仲間はずれだ。サツキ、なんとか言ってくれないか。」

さつき「はーい、任されました。いいじゃないシオン、リーズさんがいてくれて助かってるんだし。だいたい、わたしたちと違って昼間動き回れるのリーズさんだけなんだよ?アルバイトもしてくれるし!」

リーズバイフェ「ありがとうサツキ。分かっただろうシオン。君たちでは金銭を調達する術がない。・・・・・・あるんだけど、絶望的なまでに向いていない。だから私が、二人の代わりに仕事をもらってきているんじゃないか。」

シオン「それは・・・・・・そうですが。そこまで貴女の世話になっていると、なんというか・・・・・・」

さつき「うんうん!まるでわたしたちの旦那さまみたいだよね、リーザさんって♪」

リーズバイフェ「そ、そうかな。そ、それは言い過ぎだと思う、けど。」

シオン「・・・・・・リーズバイフェ・・・・・・。貴女の厚意は嬉しいのですが、なぜここまで私たちを守ってくれるのです?いくら街を守っていようが私たちは吸血鬼だ。貴女から見れば処罰の対象でしかないのに。」

リーズバイフェ「それは・・・・・・二人が、・・・・・・のタイプだから。私もシオンもサツキも、わりと似ているんだ。まわりが抱く勝手なイメージに、縛られているところとか。とても他人の気がしない。」

さつき「へえ、そうなんだ。・・・・・・たしかにわたし、クラスのみんなに気を使ってばかりだったけど・・・・・・リーズさんもそうなんですか?」

シオン「まさか。サツキの苦労とリーズバイフェのソレは正反対だ。リーズバイフェのは自業自得です。・・・・・・まったく、私でさえ騙された。まさか貴女がここまで自堕落な性格だったなんて。」

リーズバイフェ「・・・・・・てへへ。でも、私がシオンたちを守りたいのは本当だ。昔から、健気に努力する女の子に弱いんだ。」

シオン「―」

さつき「だってシオン。だいたい、リーズさんってシオンがいないときえちゃうんでしょ?ならずっと仲間だもん。白レンさんを入れてこれで四人になったし、新生路地裏同盟、張り切ってやっていこ〜!」

リーズバイフェ「おー。」

シオン「・・・・・・はあ。これはますます、私がしっかりしないとダメなようですね・・・・・・」

●レン

翡翠「レンさま?いつのまにお帰りに?」

琥珀「あ、ダメよ翡翠ちゃん、レンさんは寝かせておいてあげないと。きっと大冒険だったんでしょうから。」

翡翠「・・・・・・そうですね。志貴さまも秋葉さまも、お怪我一つなく帰ってきてくださいました。きっとレンさまが頑張ってくれたのですね。」

琥珀「そういう事です。目を覚ましたらとびっきりのケーキで、レンさんの勝利を祝ってさしあげましょう(ハート)※マークに変換できませんので悪しからず

猫の姿で眠るレンのそばに手製のケーキを置く琥珀

●蒼崎 青子

青子「で、終わってみれば覚えているのは私だけ、と・・・・・・そりゃあ期待なんてしてなかったけど、ホントに一銭にもならないなんて・・・・・・トホホ。前回は妹さんから謝礼が出たけどなー。事情を説明したら理解してくれ・・・・・・ないか、やっぱ。今回は街じゃなくて地球を守った、なんて言ったら鼻で笑われそうだし。仕方ない、また弱小組織の下請けで路銀を稼ぐとするか。えーと、なになに・・・・・・次は南国の・・・・・・アリマゴ島にて封印指定の探索・・・・・・?うーん、間に合うかな?とりあえずダメもとで発ってみますか。じゃ、しばらくは故郷の土とはお別れってコトで。」

●白レン

白レン「これで邪魔者は排除し終わった、と。ふう、ようやくすっきりしたわ。あと残ってる問題といったら・・・・・・」

七夜「黒い方との対決かな?まあ、あちらはあちらで現状に満足しているようだし、手を出すのも考え物だが。となると・・・・・・ああ、晴れて問題解決だ。実に清々しい。」

白レン「まだ一つ、一番厄介なのが残っているけど。・・・・・・まったく・・・・・・どうやったら言うコトを聞いてくれるようになるのかしらね、このひねくれ者は・・・・・・」

七夜「うん?何か言ったか?」

白レン「別に、何も言ってないわ。それより七夜、しばらく休憩よ。早く紅茶とお菓子を持ってきて。そうね・・・・・・街の人間から悪夢を集めて、タタリより強い結界を張れるようになったらまた遊ばせてあげるわ。だからそれまで―ここで、大人しくしていなさい。」

七夜「はいはい。いずれ仕事があるっていうんなら番犬の真似事も甘んじるさ。雪原を守る天狼星(シリウス)の代役っていうのは、まあ、荷が勝ちすぎているようだがね。」

●両儀 式

式「―!何だ、この気配・・・・・・!さっきのが本命じゃなかったのか!?」

アルクェイド「そのようだな。宙の理と星の理は別のもの。我らの道はいずれ別れ、離れていくものだが―。それすらも厭わしいか。いずれ相容れぬ定めなら、ここで結論を下しても同じと見たらしい。まったく、性急なことよ。そちらの相は全てを含む秩序だからな。選択肢が多いのはいいが、一枚岩でないのも嘆息ものだぞ?」

式「な―死が視えないどころじゃない。死そのものがない。―おまえ―そうか、おまえが。」

アルクェイド「然り、語るまでもない。この器は貴様を呼び出したモノの消去対象。この星でもっとも遠大な寿命の顕現である。だが、それも些末事よ。貴様は単に、死なぬものに死を与えに来たのであろう?感情に基づく行動だが、笑いはせん。何故なら、私も同じだ。そこに散らばった手足を見るとな、ひどく笑みがこぼれる。故に、その挑発を受けよう。」

式「ハ、さっきの物好きの仇討ちか。どうせ全部夢で、目が覚めたら無かった事になるっていうのに、律儀なヤツ。でも―いいじゃないか。やる気になったぜ化け物。その気持ちなら、オレにもちゃんと理解できる。」

アルクェイド「それは幸いだ。では―啼くように奔るがよい下郎。その死を以って、わが微笑を止めてみせよ。」

式「ふん、言ってろ吸血鬼。おまえが何であれ、寿命が何万何億あろうと関係ない。どっちにしろ夢の終わりだ。行くぞ―生きているなら、神さまだって殺してみせる―。」

●遠野 秋葉(制服)

秋葉「・・・・・・貴女たちがしろと言うからしたんだけど、怖い話ってこういう感じでいいの?な、何です。黙り込んだりして。ねえ、ちょっと、なに笑ってるの!わ、笑い話じゃありませんっ!」

瀬尾「はぁ〜〜〜〜〜。」

秋葉「なぁに、瀬尾?」

瀬尾「いえ、あんまり真に迫った話に感動しちゃって・・・・・・遠野先輩、演説だけじゃなくて語り部としても一流です!すごい勢いで騙されたくなっちゃいます!でも、ほら。今夜のお題は怪談なので、冒険談はよろしくないというか・・・・・・い、いえ、わたしはすっごく楽しかったです、ハイ!」

秋葉「だから、怖い話だって言ってるでしょう!これ以上の怪談なんて他にないわよ!?私猫が嫌いだし、庭一面のネコを想像してごらんなさい!どっさりなんてのもじゃないわ。みっしりよ、みっしり。」

瀬尾「う・・・・・・それは、確かに怖いような・・・・・・でも幸せのような・・・・・・子猫はいるだけで癒されるので・・・・・・えへへ。」

秋葉「そう。そこまで言うなら今度うちにいらっしゃい。多いというのはそれだけで気持ち悪いを教えてあげるから。」

瀬尾「え、ホントですか!?やったー!先輩のうちにお泊りだー!・・・・・・あ、ところで志貴さんいらっしゃいます?」

秋葉「・・・・・・貴女、小心者のクセに自分の趣味には太いんだから・・・・・・いいわ、その正直さに免じて今度はきちんと紹介してあげます。・・・・・・(もっとも。そういう時にかぎって無断外泊してる人なんですけど、あの人は)」

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