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メルティブラッド アクトレスアゲインのエンディング(男性メンバー)

●遠野 志貴

志貴「―夜明けだ。頭痛もなくなったし、街を覆ってた異様な熱気も消えた・・・・・・これで本当に、タタリは終わったんだな。」

シオン「ええ、私が解決すべき問題でしたが、志貴が一人で終わらせてくれました。・・・・・・志貴にとっては納得のいく結果ではなかったでしょうが、彼女にとっては、これが一番幸福な終わりだったのかもしれません。」

志貴「―そうなのかな?自分をタタリだって言っていたシオンは、なんていうか・・・・・・すごく、寂しそうだったんだけど・・・・・・」

シオン「はい。・・・・・・だからこそ、貴方の手で破壊されたのが救いだったのです。彼女が何者であったのか。このタタリがなんであったのかは、もう貴方には関わりのない事だ。・・・・・・でも、できれば。貴方が感じたままの彼女を、どうか覚えていてあげてほしい。」

志貴「ああ、それはもちろん。ま、シオンも大人になったらああなるんだって分かったし、そう簡単には忘れられないよ。」

シオン「っ、あの状況でそんなコトを考えていたのですかアナタは!前言は撤回です。忘れなさい。大人になった私のコトなど忘れなさいっ!」

志貴「うわ、ちょっと待て、落ち着けシオン!銃、銃を持ち出すのはナシだってばー!」

●ミハイル・ロア・バルダムヨォン

ロア「・・・・・・・直死の魔眼によって破損した彼女ではこの程度。私でさえ打倒しうる規模だが、さて―」

アルクェイドが真祖の姫の状態で現れる

アルクェイド「―命を賭した曲芸であったな道化。その覚悟に報いてやろう。」

ロア「・・・・・・やはり、本体が出てきては話にならないな。魔術回路を全て防御に回して、さて何秒持つか―」

アルクェイド「戯れだ、一撃(くちづけ)を許す。その血、その魂を捧げるように、最期の生を叫ぶがよい。」

ロア「は―それでこそ、それでこそだ!八百年前。私は確かに永遠を見た。あの時よりいささかも色あせない月の姫よ―!十八度目の死、最期の転生を、ここで燃やし尽くしてご覧に入れよう!」

●ワラキアの夜

ワラキア「―かくて鳥は羽を失い、誰の目にとまることなく、密やかに地平に没する、か。いや、実に惜しい。目の付けどころは悪くはなかったのだが。次があるのならエンターテイメントのなんたるかを学ぶ事だシオン。人間の娯楽を遠ざけていた君に、人間を救う事などとてもとても。そら、見たまえ。幕を下ろすとはこういう事だ。自らが広めた妄信(タタリ)によって人々は死に絶え、私も、私を発信する者が消える事で死に絶える。フィナーレとはかくあるべし。それが悲劇にしろ喜劇にしろ、終焉は華やかであるべきだ。さて、タタリに飲まれなかった本物の君は、それをいつ学ぶのか。答えは、次のタタリの夜に知るとしよう―」

●ネロ・カオス

シエル「これで最後ですネロ・・・・・・!蓄え、奪いつくした命の精算を、ここで贖い果てるがいい!」

ネロ「いいぞ・・・・・・!影として消え去るなど言語道断。潔い死などまったくの業腹よ・・・・・・!ハ―ハハハハハ!そう、吸血鬼の死とはこのようなもの―断末魔にのたうち、苦悶をもって世界を裂いてこそ、超越者の末路に相応しい!さらばだ代行者!かつて蛇でもあった同胞よ、先に煉獄で待っているぞ!」

シエル「っ・・・・・・立ち去らずにいたのはその為ですか。介添えに私を指名するとは・・・・・・最後まで迷惑をかけてくれましたね。ネロ・カオス。・・・・・・けれど、その通りです。私も貴方も許されざる罪人。この決着は、落ち行く先の煉獄でつけるとしましょう―」

●七夜 志貴

七夜「やべえ―コトが終われば塵のように消えるつもりだったってのに。未練ができちまったぜ、軋間。」

紅摩「・・・・・・」

七夜「楽しい、楽しすぎだってアンタ。十何年の人生なんて話にならない。今の二分間の充実には到底及ばない。なあ、そうだろ?なんかもう色々どうでもよくなるぐらい、最高の時間だったよな?」

紅摩「・・・・・・」

七夜「って、悪かった。喉を裂かれちゃ声は出ないわな。ああくそ、こっちも目が見えなくなってきた。すげえ勢いで血が流れてるなあ。くそ、もう少し、もう一秒だけでもいいから続けていたかったが―この未練が、オレたちには相応しいんだろうな。・・・・・・ああいや、勿体ないぐらいじょうとうか。時間切れで消えるより何倍もマシな最期だあ。人でなしにしては恵まれすぎている。・・・・・・まったく。地獄に落ちたら、八熱巡りぐらいは覚悟しておくとするか―」

●ネコアルク・カオス

ネコアルク・カオス「・・・・・・あれ?なんで吾輩、宇宙空間にいんの?バグ?コスモス的な報復力?もしかしてドクターって倒しちゃいけない系のキャラだった?・・・・・・むう。あのまま負けていた方が吾輩的にはグッドエンドだったというコトか・・・・・・。フフフ・・・・・・相手を打ち負かすだけが勝利ではないのだな・・・・・・人類はいつになったらこの連鎖から抜け出せるのか・・・・・・まあ。それはともかく。そろそろ専用のエンディング絵ぐらい用意しようぜゴッド。」

●軋間 紅摩

紅摩「―惜しいな。おまえの父は確実にオレの首を砕いたが、おまえは肉を裂くにとどまった。もっとも、共食いが目的だったのなら、おまえの勝ちでもあるのだが。生き残ったところで体が消えるのであれば、相打ちと変わりはない。あの怪猫の言う通り、オレも一夜の夢にすぎん。それが良いものであったか悪いものであったかは、さて―まあ、愉快だったのは疑うべくもない。もし次があるのなら、写し猫に礼の一つでも言っておかなくてはな。」

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