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*このゲームにはいくつかのエンディングがあります。
*これはその一つ、お菓子屋エンドです。


マリー:あ、今日は約束の日だよ!
エリー:……原初の炎、できませんでしたね。
マリー:うん、仕方ないよ。取り敢えず、フューレンさんのところに挨拶に……。
エリー:(ノックの音がする)はーい、開いてます〜。
フューレン:お邪魔しますよ。
エリー:あ、フューレンさん!
マリー:ごめんなさい!できませんでした、原初の炎。
フューレン:そうですか……。気に病むことはありません。もともと、出来ないことを承知で依頼したのですから。
マリー:え!?
エリー:どういうことですか!?
フューレン:原初の炎とは、そもそも人の手に負えるような代物ではないのです。だからケントニスでは、出来そうにないことをやるときに、こう言うのです。まるで原初の炎を作るようだ、とね。
マリー:できないものを頼むなんて、それって、サギじゃないのー!?
フューレン:とんでもない。我々が依頼をしていなかったらどうなったかを、考えても見てください。
エリー:うう……それを言われるとツライ。
フューレン:我々も悪魔ではありません。今まで援助していたお金は、ある時払いの催促なしです。徐々に返していただければ結構。今後とも、お二人のご活躍を期待していますよ。では、失敬。

マリー:……ふう、さてこれからどうしようか、エリー。飛翔亭に依頼でも……。
エリー:それも悪くありませんけど、もう少し別のことがしたいです。
マリー:別のこと……?
エリー:へへ、錬金術の工房じゃなくて、お菓子屋さんなんていいかもって思ってるんです。
マリー:お菓子屋さんかぁ。この3年間、色々試してあたしたちの舌も随分肥えたし、いいかもね!
エリー:試しすぎて、私ちょっとだけ太っちゃったりしましたけどね……。
マリー:あははは……。
エリー:さあ、マリーさん!目指すは究極のお菓子!頑張りましょう!

*:城塞都市ザールブルグにある王立魔術学校「アカデミー」は、錬金術士の卵たちの学舎。
  このアカデミーを卒業し、晴れて錬金術士となった二人の生徒がいました。
  一人は、マルローネ。そして、もう一人はエルフィール・トラウム。
  原初の炎を目指して工房を始めたふたり。
  けれど、錬金術の工房は、いつしかお菓子の殿堂へと様変わりしていました。
  白いクリームとカラフルな砂糖菓子。七色の味覚が織りなすハーモニー。甘いお菓子の見せるひとときの夢……。
  スポンジ、ホイップ、ストロベリー。仕上げはバニラエッセンス。ほっぺたの落ちるケーキの群れ……。
  二人の店には、今日も究極のお菓子を求める人々が行列を作ります。
  さあさ、あなたも召し上がれ。二人のお菓子で、きっと幸せになれますよ……。

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