君がもし、君の出生の秘密を知ってしまう日があったとしても、何も悲しむことはない。 君の両親は、君をこれまで育て、愛した、政治家・鷲崎豪と礼子夫人に変わりはないのだから。 マリアはいつか、NASAで働くのが夢だと言っていたね。 もしその夢が叶い、君が宇宙に飛び立つことがあれば、君はきっと、地球が大宇宙の法則に従って存在し、万物はそのリズムと共に躍動し、生きていることを感じるだろう。 その鼓動を君が感じたなら、その感動を兄さんに、そしてなるべく多くの人々に、君の言葉で語り継いでくれ。 兄さんは、そんな君を遠くで応援しているよ。 |