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マ イ ネ リ ー ベ
優美なる記憶


◆◇◆ ルードヴィッヒ ◆◇◆
(CV 関俊彦)
グッドエンディング



プレイヤーの名前は 「チョコ」 愛称は 「ミント」 を使用。


■□■□■ 1937年7月24日 ■□■□■

卒業式

〜 ここの部分は
「アイザック グッドエンディング」
を、ご覧ください。〜


チョコは、小走りに3人の元から離れ、
色とりどりの飲み物が並べてあるテーブルへ向かった。


□■□■ ここまでは全エンディング共通 ■□■□■


(えーっと、何飲もうかな?)
チョコが飲み物を選んでいた
その時…!

「ここか。」

その声に振り返るチョコ。
そこには、
チョコが想い焦がれるルードヴィッヒが!
「え?!ルーイ様!」
「一曲つきあってもらうぞ。」
「ええ、喜んで。」
夢のようだった。
まさかルードヴィッヒが、
ラストダンスを申し込んでくださるとは…。

ルードヴィッヒのリードはさすがに素晴らしく、
二人のダンスは、あっという間に
皆の注目を浴びる。

うれしくてしかたがないはずのチョコなのに、
チョコの心は逆に…
だんだん切なさでいっぱいになっていた。
こうして、ルードヴィッヒに抱かれて踊るのも、
これで最後…。
明日からは、
お顔を見ることすら叶わない。
チョコの様子に気付いたルードヴィッヒは、
周りに聞こえぬよう、
チョコの耳に顔を近づけてささやいた。
「どうした?浮かぬ顔だな。」
「…これで…もう
お会いできなくなるのかと思うと…。」
「成る程……。
では私に付いて来るか…?」
「え?」
チョコは一瞬、自分の耳を疑った。
「ただし、平凡な道を歩む事はできぬ…。
我々を待ち受けているものは、
地獄の業火よりも辛いものかもしれぬ。
それでも良いと言うのであれば、
私はそなたを拒みはしない。」
「私…。」
「私は愛などという絵空事の言葉は好まぬ…。
だから、そなたに抱くこの感情を
言葉で表すことは出来ぬが、
そなたなら…
そなたならば最後まで、
私と共に戦場を駆け抜ける事が出来ると、
そう確信している。
非凡な人生を行く覚悟があるのならば、
この手をとるが良い。」

初めて出会った時、
どこか近寄りがたい雰囲気のある、
冷たい感じの方…
ルードヴィッヒは、チョコの目に
そんな風に写った。
そして、初対面であるにもかかわらず、
「自分の駒にならぬか?」
と、そう言われた。
革命を志すルードヴィッヒ…。
一緒にどこかへ出かけるたびに
行く先々で事件が起きた。
チョコは、それらは全て、
ルードヴィッヒの指示で動いた、
『駒』たちの仕業だと知っていた。
怖かった…
恐ろしくて足がすくんだ…
でも、
ルードヴィッヒはいつも、
チョコにだけは優しかった…。
「そなたはいつも私を楽しませてくれる」…と、
そう言って、時には微笑んでくれた。
ルードヴィッヒを支持して集まったたくさんの取りまきにも
決して見せることないルードヴィッヒの笑顔は、
まるでチョコが独り占めしているかのようで…
そのほんの一瞬の笑顔が見たくて、
全てをルードヴィッヒの意のままにしてきたチョコ。
チョコはいつの間にか…
たとえ『駒』の一つでもいい、
ルードヴィッヒのそばにいたいと、
ルードヴィッヒの役に立てたらと、
そう思うようになっていたのだ。
他の誰よりこの国の事を思い、
他の誰より誇り高く、
他の誰より、
自分のことを認めてくれたルードヴィッヒ。

今のチョコに迷う理由など
何ひとつない!

「私、行きます。
ルーイ様と共に…。」
そうキッパリ答えたチョコの瞳には、
おそらく
ルードヴィッヒに対する強い愛の炎と、
革命の炎が燃えていたに違いない。
ルードヴィッヒは、
『愛』という言葉を形に変えたごとく、
熱く、力を込めて…
チョコをグイッと抱きしめた。
「フッ、強い女だ。
私は己の志を貫くためには、
冷酷な振る舞いをするやもしれぬ。
だが、これだけは約束しよう。
そなたに退屈はさせない…。
そして、単なる駒として
そなたを扱うことはない。

そなたはクイーンの駒…。

二人で禁断の美酒を味わおう…。

革命の後に…。」

「はい、ルーイ様。」



優美なる
二年間の
記憶を胸に

あなたは
ローゼンシュトルツ
「薔薇の誇り」
と名付けられた
学園を卒業した

そして
二人は永遠に
一つの物語を
紡いでいく…



§ END §

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