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女神異聞録デビルサバイバー・エンディング(逃亡の果てに)

(ここまでのあらすじ)
ふとした事から「東京封鎖」と呼ばれる事件に巻き込まれる主人公たち。
主人公の従兄・ナオヤから渡された「悪魔召喚プログラム」内蔵の改造COMPを手に、悪魔を召喚し生き残るため、そして封鎖から脱出する手段を模索するため戦うことになる。
封鎖内を探索する中でいろいろな人たちに会い、最終的に誰の誘いに乗り最後の日を行動するのかを決める事となる。
あなたは谷川柚子(ユズ)の誘いに乗り、封鎖を強行突破して脱出しようとする。
7日目の「最終決断」が実行される18:00までに封鎖から脱出するため、カイドー・ナオヤたちの助力を得て、最初にCOMPを起動させた場所…渋谷電気博物館前から脱出を試みる主人公たち。
サリエル・アナエルとの戦いの最中、アマネ・イヅナも主人公たちの脱出を阻止するため襲い掛かってくる。
そして、全ての敵を倒すと…

(本文)
ユズ「やった…のね?
これで私たち、封鎖の外に出られるのよね…!
…アマネさん、イヅナさん。ごめん…。
でも、これで…、これで、ようやく家に帰れるよ!」

実力で封鎖線を突破する試みは、
辛くも成功を収めた。
だが…。
ようやく家路につく事ができる…、
そう願う少年たちの前に広がる光景は、
待ち望んだ彼らの世界とは、
まったく違っていた。
はびこる悪魔、逃げ惑う人々。
封鎖の外に広がっていたのは、
内側と何も変わらぬ惨状だったのだ。

 そんな主人公たちの前に封鎖内で出会った会社員・本多保行(ホンダ)が現れる。
ホンダ「やぁ…。待っていたよ、同胞諸君。」
ユズ「え、あなた…ホンダさん?そんな…どうやって…。」
ホンダ「…君たちには感謝している。注意を引いてくれたおかげで、私は楽に封鎖を抜け出せたよ。
 まさか君たちが正面から天使と戦って、封鎖を突破するとは、思わなかったがね。」
ユズ「それより、何してるんですか!?早くお子さんのところに行かないと…!」
ホンダ「息子か…は、ははは…。
 …全ては遅かった、全ては、ムダだったんだよ。」
ユズ「……! そんな…それじゃ、手術は…。」
ホンダ「く…くくくくっ!もう、私に失うものなど何もない!守るべきものも、何もない!」
 そういうや否や、ホンダは狂気すら感じさせる笑みを浮かべる。
ホンダ「こんな世界、滅びてしまえばいい。我々の手で変えてしまえばいい!力こそ全て…力こそ正義っ!
 …どうした?君たちが、封鎖を解いてくれたんじゃないか。
 君たちは英雄だ…!悪魔の力を使うことに、もはや、何のためらいも要らないんだ!」
ユズ「そ…そんな…。私たちの…せいなの?私たちのせいで、こんな…!」

 惨状に包まれる街に浮かび上がる、冷笑を浮かべたホンダ。
ホンダ「はは、何を憂う必要がある?
ここでは、我々のような者にこそ、全ての自由が許される…。
 さあ、新しい秩序の始まりだ!
ようこそ、力ある者が支配する、恐怖と暴力の世界へ!」

…やがて東京封鎖は、
作戦の最終段階が実行されぬまま、
本当に解除された。
天使という後ろ盾を失った自衛隊は、
ホンダと、その仲間が呼び出した悪魔に、
なす術もなく敗退を続けたのだ。
崩壊を止める手段はもう何も無い。
その為に居た天使たちは、
他ならぬ少年たちの手で
倒されてしまったのだから…。

…そして、封鎖解除から数ヵ月後。
暴力の支配する新たな世界の中で、
平穏という言葉の意味を忘れかけた頃、
COMPに1通のメールが着信した…。

メインフォルダ  1/1


FROM:M


SUBJECT (No title)


都より数夜にして
秩序を奪いし「悪魔」。
彼らを野に放たぬ為の封鎖と、
汝は知っていた。
されど…汝はすべてに眼を背けた。
悪魔から逃げたのではない、
苦しみから逃げたのではない。
汝は…「己」から逃げたのだ。
いつか、汝ら人が真に賢明とならば、
あるいは再び人の手に、
平穏が戻る事もあるだろう。
その日まで、
人の子よ…悔いて生きよ。
己が招いたる混沌の中で。









(スタッフロール)

Beat the devils
Break your barricade
Let’s Survive

FIN

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