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★☆★ きまぐれストロベリーカフェ ★☆★

〜 梨香 えんでぃんぐ 〜


これは、目的の男の子と付き合うことができなかった場合の
エンディングです。



卒業式も無事終わった校庭で…
話をしている苺と梨香。
「卒業っていっても、特になにか変わるってコトもないね。」
苺の言葉に、梨香は相変わらずおっとりとした口調で答えた。
「それはそうよ。式に参加しただけで、私たち本人が
大きく変わるわけではないもの。
本当は、変わらなければいけないのでしょうけど、
そうそう簡単にはいかないわね。
これっきり会えないというのなら話は別だけれど、
そういう訳でもないでしょう?」
「当たり前じゃん。あたしと梨香はずっと友だちだよ。
そりゃ、今までみたいにちょくちょく会えなくはなるだろうけどさ。」
「そうね。さみしくなったら、お店へ遊びに行くことにするわ。」
「来て、来て。いつでも来て。
…なんていうのかな。学校を卒業すること自体は、
別にさみしくも何ともないんだよね。
でも、ここでみんなと会えなくなるのは、やっぱちょっとさみしいかな。」
「あら、どうしたの。急にしんみりしちゃって。」
「勉強しに学校来てたんじゃなくって、
みんなに会いに来てたんだなぁって実感しただけ。」
「程度の差はあれ、みんなそんなものよ。
そう思えなくては、学校生活を送った意味があまりないわ、きっと。」
「なあんだ……あたしだけじゃなかったんだね。」
「そうでなかったら、なにも学校に来る必要がないもの。
家庭教師で十分よね。
授業で教わることより、それ以外の時間で学ぶことの方が、
きっと多くて大切なんじゃないかしら。」
「梨香が言うと、説得力のあるような、ないような…。」
「少なくとも、微分積分は日常生活の役に立ったりはしてくれないわね。
もちろん、知っていれば、新しい発見に遭遇できたりして
面白いんでしょうけれど。」
「いい、そーゆー数学的世界な日常の刺激はいらないっ。」
激しく首を横に振る苺。


〜・〜・〜・〜・ここまでは、全エンディング共通・〜・〜・〜・〜


そんな苺を見て、梨香は微笑んだ。
「ふふ、そうね。
さて…帰りましょうか。クラスの2次会は夕方からだし。」
「うち来る?梨香だと一回家に帰るの面倒じゃない?」
「お邪魔していいのかしら。」
「おいでよ。せっかくだから、店の方で父さんと母さんにたかっていって。」
「あら、嬉しい。でも、苺ちゃんのお小遣いから天引きされたら悪いわ。」
「それだけは絶対させないっ。
1年間がんばったんだから、それだけはさせてたまるかっ。」
「ふふっ。それじゃあ、お邪魔するわね。」
「うん、行こ。」
「そうそう、忘れていたわ。」
「忘れもの?」
「そう、忘れもの。3年間お世話になりました。
ありがとう、華希(けき)高校さん。」
「律儀だなあ。まあ、世話にはなったよね。
…雨漏りとかもしてたけど。」
「それも、今思うと懐かしいわ。思い出なんてそんなものよ。」
「あはは……そうだね。3年間、けっこう楽しかったよ。」


〜 梨香 えんでぃんぐ おわり 〜



〜 赤字 えんでぃんぐ 〜

お店の経営が上手くいかず、途中で赤字になってしまった場合、
卒業式を迎えることなく、

GAME OVER

と、表示されるだけであっさり終わってしまう
…こんなエンディングもあります。

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