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季節を抱きしめてのグッドエンディング (4)


(この日から麻由の姿を見る事はなかった……)
(そして何日かが過ぎた……)

悲恋桜の下に佇む主人公。

(麻由はなぜ、いなくなってしまったんだろうか?)
(ただ、この桜が満開になった時、なんだか麻由の記憶も戻って、そして自分の家に帰った……そんな気がしていた……)

トモコがやってくる。

トモコ「なにやってるの?」
主人公「……なにも……」

(あの雨の日から、トモコはボクにとって大切な人になった)
(トモコは以前ように、男みたいにサッパリとした態度でボクに接してくる)
(ただ、それが少しだけ違って見えるのは、ボクの心の変化から来るものなのか? それとも……)

トモコ「そうやってボーっとしてるから、私がしっかり面倒見なくちゃいけなくなるんじゃない!」
主人公「はは、違いない……」
トモコ「ほら、授業始まるわよ!」
主人公「……今行く!」

トモコが差し出す手を、主人公がつかむ。


(はたして、あの麻由は本当にボクの所にいたんだろうか?……)

(……ただ、今はこう思う……)
(いつまでも悲しい思い出を引きずったままのボクの心に、春の訪れを教えてくれた春の妖精だったんじゃないか?……と)


(そしてボクは今……トモコと春を歩んでいる)


Good End トモコ編
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