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季節を抱きしめてのバッドエンディング (8)
主人公の部屋を飛び出した麻由は、ついに記憶を取り戻した。
だが……。
麻由「……私……あなたを愛している……だから、あなたとは一緒に居られないんです!」
主人公「どうして?…… 愛しているんなら……どうしてボクと別れなくちゃいけないんだよっ!」
麻由「それが……運命……悲恋桜の精としての運命なんです……」
主人公「悲恋桜の……精?」
麻由「あなたの悲恋桜のイメージは……」
主人公「……悲恋桜のイメージ? 僕の聞かされてきた悲恋桜の伝説は…… 悲しい恋の物語だ……」
麻由「ウソ! あなたの心に描かれている思いとは違っています…… あなたも私をダマすのですね……」
目の前が真っ青な空間に変わる。
主人公「うわっ!」
麻由「……ごめんなさい…… あの桜の呪縛にとらわれた……これが私の運命なんです…… あなたを連れて行きます。私達の世界へ……」
空間の彼方へと引きずり込まれてゆく主人公……
主人公「うわぁーーーーーっ!!」
Bad:08 桜伝説編その1
季節を抱きしめてのバッドエンディング (9)
主人公が桜伝説の謎を解かなければ、麻由は救われず、自分も伝説の呪縛により命を奪われてしまう。
悲恋桜へやって来た主人公。
(なんとしてでも……捜してみせる)
(しかし……ボクの努力も空しく時間だけが過ぎていく……)
(……努力も虚しく朝を迎えてしまった……)
悲恋桜の枝枝の間に麻由の姿浮かび、そして消える。
(ボクの人生ももう終わりなんだろうか?)
(でも最期に麻由がボクを愛してくれていた。それが救いといえば救いなのだろうな……)
桜の花びらが舞う。
(ああ、麻由がボクのために泣いてくれている)
Bad:09 桜伝説編その2
季節を抱きしめてのバッドエンディング (10)
主人公が桜伝説の謎を解かなければ、麻由は救われず、自分も伝説の呪縛により命を奪われてしまう。
悲恋桜へやって来た主人公。
主人公「麻由っ! 聞いてくれ! わかったんだ! この悲恋桜に樹に宿るのは怨霊なんかじゃないって、今わかったんだよ!」
桜の枝枝の間に、麻由の姿が浮かび上がる。
主人公「麻由……」
麻由「……ありがとう…… でも、それが真実かどうかは、あなたが桜に直接話し掛けてみて下さい…… そして真実なら……私も妹も……そして大切なあなたも救われます……」
主人公「よし、わかった! 感じた事の全てを、桜に伝えよう! 呪いの樹は別の桜の樹」
麻由「……もう、ダメ!……」
麻由の姿が消える。
(……ボクの人生ももう終わりなんだろうか?……)
(でも最期に麻由がボクを愛してくれていた……それが救いといえば救いなのだろうな……)
桜の花びらが舞う。
(……ああ、麻由がボクのために泣いてくれている)
Bad:10 桜伝説編その3