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銀河の三人のエンディング



※主人公名は「レッド」とします。



ガルム要塞最深部にて、帝王の親衛隊長・ガルジャッカを撃破した後…

ミオ「何者からか、テレパシーが送られてきました。」

「10億年の長きに亘って、私の傍で仕えてきたガルム一の強者つわもの・・・そのお前が・・・私は・・・私は悲しいぞ・・・私の偉大なる帝国が、この様な命運を辿ろうとは
しかし、ガルムは私であり、私がガルムそのものなのだ。フ・フハハ・・・!!」

そこに現れたのは、ガルムの支配者・帝王ウェライだった。

帝王「よく来たな。私が帝王ウェライだ。君達がここまで来たのは、確かに運とは言えぬ。そう、運などではない。この私がここに招待したのだ。君達の労をねぎらう為にな。君達の働きは確かに素晴らしかった。君達を私が称えよう。君達の死を以てな。」
ブルー「何言ってんだ! お前こそここでお終いだぜ! 俺の怒りのビームで成仏しやがれ!!」

ブルーの放ったビームが帝王を直撃した。しかし帝王には全く効かなかった。

帝王「無駄な事を・・・君達の心の中に、あの愛と友情さえなければ・・・立派なガルム戦士になれるだろうに・・・殺すのは惜しい事だ・・・しかしそうもいくまい。虫けら共、消えろ!!」

ウェライから強力なESPパワーが放たれ、2人の脳を直撃した。

ブルー「ギ・ギ・ギャアー!」
レッド「うっ! 頭が・・・破裂する・・・」

突然、リミのテレバシーがレッドに・・・

リミ「ペンダント! ペンダントを帝王に向けて!! そうすれば、帝王のESPパワーを弾き返す事が出来るわ。」

ペンダントが帝王のESPパワーを弾き返した。

帝王「うっうっう・・・そのペンダントは、わが妹リミの物ではないか!?」

帝王は激しい念力を放った。その念力は、レッドの手からペンダントを奪い、ESPシールドで包んだ。

帝王「そのペンダントは、我がガルムの反ESP兵器。ESPパワーを反射させ、敵を倒すことが出来る。しかし、貴様等の望みもこれで途絶えた。ペンダントは、私の1000Pの念力で包まれている。それに触れる事は、貴様等の死を意味する。
今度こそ私のESPパワーで、地獄へ送ってやる。」

帝王は、再び凄まじいESPパワーを放った。

ブルー「うわあー!」
レッド「リ・リミ・・・・・どうすればいいんだ。」
リミ「ペンダントしか助かる道はないわ。」
ブルー「くそったれー!! 俺は地球戦士だ! 我が愛する地球を、ガルムの手に渡してたまるか。」

ブルーは、ペンダントを包んでいるESPシールドの中へ突っ込んだ。
1000Pの念力がブルーを直撃した。

ブルー「うおーっ!!」

ブルーは最後の力を振り絞り、ペンダントをレッドに投げた。そしてゆっくりと倒れた。

ブルー「レッドよ、後はお前に任せた。俺はゆっくり眠らせて貰うぜ。・・・リミと幸せにな・・・」

ブルーは死んだ。

レッド「ブルーーーー!!」

レッドの手に戻ったペンダントは、突然眩い光をj放ち始めた。
ブルーの意思が、ペンダントのパワーを強くさせたのだ。
俺は、帝王に向かってペンダントを掲げた。
リミもペンダントにパワーを集中させた。

帝王「ウゴォーーー! リミ、お前は私の妹だ! 何故地球人の味方をする? 我々ガルムの苦難の旅を忘れたか!?」
リミ「私がガルム人?」

帝王の悲痛な叫びに、リミは記憶を取り戻した。

帝王「リミ・・・・・お前は帝王の妹! 私が死んだら、ガルムの意思はお前に引き継がれる・・・」

ペンダントは更に激しい光を放ち、帝王を死に追いやった。





帝王を失ったガルムは、全ての機能を停止し、宇宙に漂っているだけだった。
俺は、不安を胸に地球に向かった。
「リミがガルム人? まさか・・・」

地球
いつか3人で行った浜辺
そこには、1人虚ろに夕日を眺めているリミの姿があった。

リミ「私は、全ての記憶を取り戻しました。ガルム人の2億6千万光年の苦難の旅の記憶を・・・」
レッド「もう一度、その記憶を忘れてくれないか・・・」
リミ「忘れる訳にはいきません。」

リミは、ガルム人の恐ろしい鉄の規律を話し始めた。

リミ「私達の目的は、第2のガルム星を探す事・・・。その為には、人の規律を乱す"愛"という感情を捨てなければなりませんでした。人に"愛"を抱いた瞬間にガルムウィルスを発生し、消滅する様に遺伝子を操作されています。
私はあなたを愛してしまいました。だから私は、ガルムウィルスを放ち、死ぬ運命にあります。もうすぐ私の身体からガルムウィルスが発生し、地球を死の星に変えてしまいます。あなたとガルムとの戦いは、まだ終わっていません。
私を殺して、初めてこの戦いは終わります。」

リミは、突然レッドにレーザーガンを向けた。

リミ「あなたは私の兄の仇。私は地球人の敵。さあ、あなたも地球を守る為に銃を構えて下さい。」

レッドはレーザーガンを構え、トリガーに手をかけた。

レッド「リミ、愛しているよ。」
リミ「私もよ。レッド」

海辺にレーザーガンの乾いた銃声が鳴り響き、レーザーはリミの胸を貫いた。
リミのトリガーはロックされていた。
初めから、リミは死ぬつもりでいたのだ。

さらば、リミよ そして、ブルーよ
君達の事は永遠に忘れはしない・・・


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