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ガイア幻想紀のエンディング

〜バベルの塔最上階〜
ナレーション「古ぼけたしかばねが一つ静かに横たわっている・・・
そのとき頭の中に聞き覚えのある声が語りかけてきた。
オールマン「テム、私だよ。おまえの父オールマンだ。
肉体は朽ち果てたが私はこうして生き続けている・・
(突然青白い火の玉のようなものが現れる)
テム「と とうさんっ!どうしてそんな姿にっ!!!
オールマン「バベルの塔は不思議な空間。内部はすい星の光で満ちている。
時が数百倍の速さで流れ 中にいる者はすさまじい速度で進化してゆく・・・
テム「じゃあ ぼくとカレンはどうして生きていられるのっ?!
オールマン「それはお前たちも進化した人間だからだ。
カレン「あたしたちが・・・・?
オールマン「はるか昔 すい星から放たれる光を使った バイオ技術があって、
人々はその力を使い 自由に動植物を作り出していた。
例えばラクダが長期間飲まず食わずで生きていられるのは砂漠を移動する乗り物として作られたからだ。
やがて人はこの力を兵器として利用できることに気づき、まものが次々と生み出された。
まもなく世界は破滅の危機に陥った・・・
そのとき人類の存亡をかけて作り出された光とヤミの戦士。それがお前たちの先祖なのだ。
そして6つのミステリードールこそ光とヤミの戦士を作り出したもの。
さあ 最後の一つ命のミステリードールをお前に託そう。
(テムは6つ目のミステリードールを手に入れる)
オールマン「もうじき すい星が大接近する。お前たちはそれまでに塔の屋上へゆかねばならない。
さあ静かに目を閉じなさい・・・
(テムたちはバベルの塔の屋上にワープ(?)する)

〜バベルの塔屋上〜
オールマン「かつて古代人たちはすい星を神とあがめた。
すい星の光を浴びたものには不思議な力が宿ったからだ。
確かにすい星は神といえる。すい星は一つの生命体ともいえる。だがそれは招かれざる神なのだ。
速すぎる進歩からは破滅だけが生まれる・・・
人の心に悪があるかぎり あらゆるまものが生み出されてしまう。
さあテム 目を凝らして周りを見てみなさい。
(オールマンと同じ青白い火の玉のようなものが五つ現れる。それはテムの知っている人間や動物たちだった。
5人と話した後、再びオールマンに話しかける)
オールマン「いよいよ その時が近づいてきた。
さあみんな テムに力をかしてやってくれ!
(青白い火の玉のようなものがテムの体に集まる)
ナレーション「テムとカレンの心が重なったとき光とヤミが一つになったとき そこに大いなる力が生まれる・・
光とヤミの戦士がここに数千年の時を越えてよみがえり、ヤミの戦士の究極の力 ファイアバードが宿った!!
(テムとカレンは一つになりヤミの戦士に変身する)
オールマン「お前たちの戦いが地球の運命を変える。
さあ いきなさい。すい星へっ!!!
(ヤミの戦士は宇宙を飛び すい星へと向かう。そしてラスボス(すい星)とのバトルに突入)

ここからエンディング
(すい星から宇宙に浮かぶ地球を眺めるテムとカレン)
カレン「すい星はどうなったのかしら・・?
あの 青く輝いている星はいったい?
(青白い火の玉(オールマン)が現れる)
オールマン「すい星はその力を失った。
悪魔の星は今宇宙の彼方へ飛び去ろうとしているのだ・・・
テム あの暗闇に浮かんでいる青い星が何だかわかるか?
テム「あれがぼくたちの星・・・?
オールマン「そう あれが我々の星 地球だ。
砂漠のオアシスのように見えるだろう?
カレン「地球ってあんなにきれいだったのね。
でも ヤミの中に ぽつんと光っててなんだかさびしそう・・・
不思議な声「そうよ。地球はさみしがっているの。
(青白い火の玉のようなものが現れる。それはテムの母だった。)
テム「かあさんっ!?
テムの母「地球はね。何億人という子供をもったお母さんなの。
テムは時々あたしたちのことを思い出してくれるしカレンだってご両親を想うことがあるでしょう?
地球だって同じ。子供に忘れられたら さびしいものよ。
オールマン「どうだ? 二人とも? 自分たちの住んでいた星を外から眺めた気分は?
カレン「あたしたち まるで神様になったみたい・・・
テム「ロブたちにも見せてあげたい・・・
いや 世界中の人に この景色を見せてあげたいよ・・・
オールマン「人類はいずれ 宇宙へ行く船を自分たちの力で作り出す。
そしてこの青い地球を自分たちの目で見ることになるだろう。
その時 テムやカレンと同じように さびしそうな顔をした地球に気がついてほしいものだ。
ほら お前のもっている 世界地図をよく見てごらん。
テム「あっ。地図の形が変わり始めてるっ!
(画面に世界地図が表示され、それが今の地球の世界地図と同じように変化する)
テム「陸地がなんだか変な形になっちゃった。
オールマン「それが新しい世界だよ。
カレン「新しい世界?
オールマン「これまで生き物は すい星の力で誤った進化を続けてきた。
地球もひとつの生命。同じように進化しその姿が変わっていたのさ。
すい星の力がおよばなくなった今 世界は本来の姿にもどったというわけだ。
テム「父さんも母さんもどうして未来のことまで知ってるの?
オールマン「私は肉体を失ったときすべてが見えるようになったのだ。
過去のことも未来のこともそして人類のたどる道もね。
人はこういう体を神と呼ぶのかもしれない。
テムの母「とにかくテムもカレンもこれでふつうの子供にもどれるのよ。
もう怖い思いはしなくていいの。
カレン「地球に戻ったらあたしたち はなればなれになっちゃうの?
オールマン「そうだ・・・ 地球も変わるし人も歴史もすべてが新しい道を歩み始める。
お前たちはたとえどこかの街角で出会ってもおたがい気づかないだろう・・・
だが地球が再び光とヤミの戦士を必要としたときお前たちは再びめぐりあうかもしれんな。
さあ すい星の力が消えないうちに地球へ向かいなさい。
テムの母「二人にすてきな未来が訪れるといいわね・・・
(テムの父と母はゆっくりとその場を去る。テムとカレンは二人っきりになり見つめあう)
カレン「テム・・・ こっちへきて・・・ そして顔をよく見せて・・・
しっかりと心に焼きつけておきたいの。
テムの目も 鼻も 口も 髪の毛も 声も 手のぬくもりも・・・
(テムがカレンに近づく)
テム「心配しなくていいよ。ぼくはカレンのことを必ず探し出すからさ。
たとえ何年かかっても、100年かかっても1000年かかっても必ず迎えに行く。
だから安心して・・・ そして目を閉じて・・・・
カレン「テム・・・・・・
(カレンがテムに近づく)
テム「さあ 行くよ。地球へ・・・・
カレン「うん・・・・・
(二人はヤミの戦士に変身し地球へ)
(画面が変わり、巨大なビルの群れが表示される)
テム「地球はそのよそおいを大きく変えたが あかね色に染まった世界はあいかわらず美しかった。
森がビルの群れになり 川が車の流れに変わっても町の中は人々の笑顔であふれている。
ただ地球だけが一人ぼっちでさびしそうに見えた。
明日の朝目覚めたときにはぼくやカレンの新しい生活が始まる。
これからの地球の未来をすべて知っているかのように1993年のバベルの塔は空高くそびえていた・・・
(ここでスタッフロールが流れる)

(どこかの学校の廊下、そこにはカバンを背負ったテムの姿が)
「今日の授業はここまでにしましょう。
近頃交通事故が増えています。みんな車に気をつけて帰るのですよ。
(画面左からテムの親友のロブ、エリック、モリスが駆け寄ってくる。そしてもちろんカレンも)
END

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