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クロノクロスのエンディング

スクウェアのRPG、クロノクロスのエンディングです。
サラを開放してクリアしたベストエンディングです。

サラ「ずっと、待っていたわ……この瞬間を……」
「意味もなく傷つけられ、失われていく生命たち……かき消されてゆく言葉、
 埋もれていく想い……バラバラにほどけてゆく細胞の海……溶けてゆく意識の残響……」
「愛するがゆえの憎しみ……憎むがゆえの愛しさ……何のために生まれ、
 何のために死ぬのか……?進化……傷つけ合い、殺し合い……弱肉強食の果てに何が得られるというのか」
「星という名の一個の「卵」と、それに群がる、無数の生命という「種子」……
 その無数の種子なかの一つと、星が結ばれたとき、新たな宇宙が生まれる。
 そこに至るまでの、何十億という歳月と、無数の、生まれ、死んでいった生命……」
「それはすべて、その一瞬のためだけに、あった。宇宙がさらなる、次の次元に 進化するために……。」
「それではあらゆる生命は、星と結ばれるただ一個の生命を生み出すためだけに 生まれ、
 死んで行く……、捨て石にすぎないと言うのか?
「いいえ、それは違う。すべての生命に、チャンスはある。星と結ばれる唯一の生命は、「あなた」なのかもしれない。
「遺伝、環境といった、自分に与えられた、限られた条件のもとでベストをつくし、
 自らの生をまっとうしようとする生命は、新たな宇宙に連なる黄金の鎖の輪の一つ。
 どれかひとつ欠けても、「未来」はない。この世にムダな生命、捨て石の生命などというものはない。」
「森羅万象あらゆるものが、「いのち」の夢をみているのかもしれない。
 そして、そのすべてさえもが、生まれる前の星がみている、ひとつの夢にすぎないのかもしれない……」
「だが……ああ、やがてすべての夢は還ってゆくだろう……ズルワーン……夢の海に……」

キッド「セルジュ……!行くな、セルジュ……!!いいんだ。もう、いいんだよ。」
「分かたれた時は、いま一度ひとつになる。別れの時がきた……。
 おまえはこの旅の記憶を失い、自分の時間に帰るんだ。今度こそ、自分の生を生きろ。」

キッド「たしかにオレたちは世界のすべての謎をとくことも、
 すべての哀しみをいやすこともできはしないだろう。でも、それでも……」
「おまえに会えて、オレはうれしかった。生まれてきてくれて、ありがとう、セルジュ……」
「これで……、さよならだな……。でも…… 会いにゆくよ。いつか、きっと……」
「おまえがいつの時代、どんな世界で生きていようと、会いに行くから……。」
「きっと……、きっと、会いに行くから……。」

〜浜辺で倒れていたセルジュが目覚める〜

レナ「大丈夫?どうかしたの?」
「もう、驚かさないでよ!急にバッタリ倒れちゃうんだもの。」
「えぇ、なに……?星の塔……?フェイト?」
「いったい何の話、それ?私たち、さっきここに来たばっかりじゃない。」
「大トカゲのウロコ、集めてくれたじゃない?おぼえてないの?」
「自分でも、よくわからない……?」
「ねえ、ちょっと……、しっかりしてよ、セルジュ。」
「私たちの夏は、まだはじまったばかりなんだから……」

キッド「こうして、ひとつの物語は幕を閉じる。ながい時間が、すぎて……
 つかの間の夢はとおく過ぎ去り……残されたのは、わたしと思い出だけ……。」
「でも、いつかきっとまた会える、あなたと、わたしは……。別の場所で、別の時間で・・・・・・。
 互いに、そうと気づくことはないかも知れないけれど……。」
「知らない扉を開いて、もうひとつの現実に出会う、もうひとつの今日を生きよう。
 物語は終わっても、人生はつづく……だから、その時まで……ごきげんよう。」

〜スタッフロールが流れる〜

キッド「会いに行くからさ世界中さがしても……いつかきっと……きっと……」

Fin

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