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*これは、本編クリア後にダークライを倒したときに見られる、いわば真エンディングです。
*主人公はフシギダネ、パートナーはミズゴロウです。



>闇の火口の奥底にて

ミズゴロウ:行き止まりだよ。ここが一番底のようだけど……ダークライはいないのかな。
ダークライ:待っていたぞ。
ミズゴロウ:ダークライ!!
ダークライ:よく来たな。ミズゴロウ。フシギダネ。
ミズゴロウ:し、知ってるの!?ボクたちのことを!?
ダークライ:ああ、知っている。特にフシギダネ。オマエはな。
フシギダネ:(ど…どういうこと!?)
ダークライ:フシギダネ。お前は、ジュプトルとともにこの世界へ来たとき……事故を起こしているはずだ。
フシギダネ:(事故って……。……!そっか。前に、ジュプトルが言ってた……タイムスリップ中の事故のことか)

*:……うおっ!だ、大丈夫か?は、離してはダメだ!もう少し……。何とか頑張るんだ!だ、ダメだ……。このままだと……。うわああああああっ!!

ダークライ:あのとき、お前とジュプトルはタイムスリップ中に事故を起こし……互いに離れ離れになった……。そしてお前は人間からポケモンになり……記憶も失った……。しかし……おかしいと思わないか?
フシギダネ:(お……おかしいって?)
ダークライ:そうだ。お前とジュプトルがタイムスリップ中に……なぜ、そんな事故が起こったのか……不思議だとは思わないのか?
フシギダネ:(……………………)
ミズゴロウ:ダ、ダークライは……ダークライは、知ってるというの?
ダークライ:ああ。あの事故を引き起こしたのは……このわたしだからな。
フシギダネ:(な……)
ミズゴロウ:なんだってぇ!?
ダークライ:わたしの目的は……この世界を暗黒に変えることだ。ディアルガが司る時限の塔……。わたしはその時限の塔に細工をし……時が壊れていき……やがて、星の停止に向かうように仕向けたのだ。しかしジュプトルとフシギダネが、それを止めるために未来から来ると知ったので……わたしはジュプトルたちを消すために……タイムスリップ中に攻撃したのだ。ただ…邪魔が入ったので、息の根を止めることは出来なかったが……。それでも、十分なダメージを与えられるはずだった。特にジュプトルにはな。しかし……。フシギダネ。なぜお前は、自分がポケモンになったのか判るか?お前はあの事故のとき……ジュプトルをかばったのだ。
フシギダネ:(ジュ……ジュプトルを!?)
ダークライ:わたしの攻撃から敢えてジュプトルをかばい……そのかばう想いと……タイムスリップ中の異空間が交錯し……お前はポケモンになったのだ。
フシギダネ:(私が……そんなことを……)
ダークライ:わたしはそれで十分だと思った。お前に最早、星の停止を食い止める力はないと思ったからだ。しかし……それは甘かった。お前はミズゴロウと出会い……そして、時限の塔の破壊を食い止めた。お前たちを放っておいたばかりに……わたしの目論みは失敗したのだ。
クレセリア:だから……だから今回は先に、フシギダネたちを葬ろうと考えたのね!自分の計画を邪魔されないために!フシギダネたちを精神的に追い込むために……私のニセモノまで使って!
ダークライ:……………………。
クレセリア:そして今も……ここまでおびきよせ……私たちを始末しようとしている!
ダークライ:…………。確かにそう考えている……。だが……気が変わった。フシギダネ。ミズゴロウ。お前たちは勇気もあり行動力もある。お前たちの命を奪うのは……とても惜しい。だから……わたしと手を組まないか?
ミズゴロウ:えっ?
ダークライ:わたしと一緒に……暗黒の世界を支配してみないか?
ミズゴロウ:ええっ!?
フシギダネ:(ダ、ダークライと一緒に……世界を支配するだって!?)
ダークライ:わたしとお前たちならそれができる。どうだ?やってみないか?
クレセリア:フシギダネ!ミズゴロウ!騙されちゃいけないわ!
ミズゴロウ:…………。
クレセリア:ミズゴロウ!聞いてるの!?
ミズゴロウ:……確かに……ダークライの言うとおりかも……。
クレセリア:ミ、ミズゴロウ!?
ミズゴロウ:どうせボクたちは、ここでダークライにやられちゃうんだ。だったらいっそのこと……ダークライとは……手を組んだほうが……いいかもしれない。
フシギダネ:(ミズゴロウ!ど、どうして!?)
ダークライ:フフフフッ。なかなか賢い選択だな、ミズゴロウ。さあ、フシギダネ。お前はどうするんだ?お前も仲間になったそのときは……手始めに、そこにいるクレセリアを……我々3匹で消そう。
クレセリア:な、何ですって!?
ダークライ:さあ、フシギダネもこっちに来てくれ。
クレセリア:い、行っちゃダメ!フシギダネ!
ミズゴロウ:ここに来てよ、フシギダネ。
クレセリア:ミズゴロウ!
ミズゴロウ:フシギダネが来てくれないと……ボク、ダークライにやられちゃうよ……。
フシギダネ:(ミ、ミズゴロウ……)

>フシギダネはダークライの前に向かった。

ダークライ:フフフッ。さあ、どうする?フシギダネ。わたしと手を組むか?
フシギダネ:(…………)
ミズゴロウ:暗黒の世界は素晴らしいよ、フシギダネ……。
ダークライ:ホラ。お前の相棒も、せっかくこう言ってるんだ。一緒に世界を支配してみないか?そしてお前は……暗黒世界の王となるのだ。
フシギダネ:(……………………)
ダークライ:さあ、フシギダネ。よく考えて答えてくれ。わたしやミズゴロウと一緒に……世界を支配するよな?

>ここで選択肢。「……………………。」と「そんなこと できない!」の二択。ここでは後者を選択。

フシギダネ:(そんなこと……できるわけがない!これは……これは……)

これは悪夢の中だっ!!

ダークライ:ぐおっ!
ミズゴロウ:フシギダネ!
クレセリア:フシギダネ!
ダークライ:キ……キサマァッ!
フシギダネ:(やっぱり!やっぱり私は……ダークライに幻覚を見せられていたんだ!危ないところだった!)
ダークライ:も、もう少しのところをッ!!フシギダネ!それが貴様の答えか!
フシギダネ:(当たり前よ!ミズゴロウがあんなことを言うわけがない!それに、ダークライと……手なんか組めるか!暗黒の世界になんて……絶対にさせない!)
ダークライ:フッ……よかろう。お前は選択を誤った。残念だが……お前たちには消えてもらおう。

>辺りにモンスターが登場する。

ミズゴロウ:わわっ!囲まれたっ!
クレセリア:やっぱり。こんなことじゃないかと思ってたわ!
ダークライ:フフッ、何とでも言え!お前たちをここで始末し……わたしは、暗黒世界の……王となるのだ。皆の者、かかれィッ!!

>ダークライ&ザコポケモン6匹との戦闘

ダークライ:ぐおっ!ぐおおおおおっ!
クレセリア:や…やった……。
ダークライ:うぐぐぐぐっ!
クレセリア:これで最後だわ!ダークライ!
ダークライ:うぐぐっ……。ク…クレセリア……。言ったはずだ……。お前には……お前には、絶対に捕まらないと!
ミズゴロウ:あっ!あれは!?
フシギダネ:(じ、時空ホール!!)
ダークライ:フフッ……。この時空ホールに入って……未来へ行くのか……それとも過去に遡るのか……わたしにもわからない。しかし!この世界は無理だったが……違う時代から暗黒に変えてやろう。
ミズゴロウ:や、やめろっ!ダークライ!!
クレセリア:逃がさないわっ!
ミズゴロウ:うぐ……。
ダークライ:フフッ。残念だな。あとはここに飛び込むだけでタイムスリップできる。わたしを捕まえることはできない。
クレセリア:ああっ……。
ダークライ:さらばだッ!お前たち!
ミズゴロウ:ううっ……。
ダークライ:フフフッ!悪いな!最後はわたしの……わたしの勝ちだッ!!
パルキア:そうはさせんッ!
ダークライ:な…なにいッ!!

>パルキアが現れる

ダークライ:お、お前はッ!?
ミズゴロウ:パ、パルキアッ!
パルキア:空間の歪みを拡げた罪は重いぞッ!ダークライ!正義の鉄槌だ!食らえッ!グオオオオオオオオオオオッ!
ダークライ:うわ……うわああああっ!
パルキア:逃がすかァッ!!
ダークライ:ギャアアアアアアアッ!!

>時空ホールが粉々に消え去る

フシギダネ:(じ、時空ホールが……)
クレセリア:く、砕け散った……。ダークライもろとも……。
ミズゴロウ:さっき……ダークライの悲鳴も聞こえたけど……ダークライは消えちゃったのかな?
パルキア:いや。それはない。ダメージはかなり負ったはずだし……どこに飛ばされたのかも判らないが……どこかで……生きてはいるはずだ。
ミズゴロウ:じゃあ、傷が治ったら……また、ダークライは悪いことを始めるんじゃ……。
クレセリア:どうでしょう。それは判りませんが……ダークライが時空ホールに飛び込んだとき……既にタイムスリップに入ったと思われます。そしてそのとき、パルキアの攻撃を受けた……。ダークライの話だと……以前フシギダネさんが未来から来たとき……ダークライの攻撃を受け……記憶を失ったと言ってましたよね。ということは……ダークライも、フシギダネさんと同じように……記憶を失ってしまった可能性が高いと思われます。
ミズゴロウ:ダークライが記憶を!?
クレセリア:おそらくダークライは、記憶を失くしたまま……この世界のどこかをさまよっているのではないでしょうか。
ミズゴロウ:ダークライが……。
パルキア:とにかく。しばらくは、空間の歪みを拡げられることもないだろう。俺は空の裂け目に戻る。ここへ降りて来ることももうないだろう。さらばだ。グオオオオオオオオオッ!
クレセリア:さあ、私たちも戻りましょうか。
ミズゴロウ:うん!フシギダネ!帰ろう!トレジャータウンに!



こうして……ダークライをめぐるボクたちの戦いは終わった……。
トレジャータウンに帰ってくると……みんなが祝福してくれるんで本当にびっくりしたよ!
たとえダークライに騙されていたとはいえ……ボクもフシギダネも、この世界にいてはダメなのかなって思ったこともあったけど……、でも、こうやってみんなに囲まれると……生きててよかったんだなって……ホント思った。
あと、ルリリも悪夢から醒めたし……みんなも元気でいてくれて本当によかった。
前にプクリンも言ってたけど……世界にいる全てのポケモンに、生きる意味はあるんだと思う。
あれだけ悪いことを企んだ……あのダークライでさえも……。

これからも……ボクとフシギダネの探検は続くだろう。
そしていろんなものを見て……いろんなものを発見するだろう。
相変わらずボクたちは、光の泉に行っても……進化はできないみたいだけど。
でも……ここにいられる……ここに生きて生活できる……それだけでも幸せだって……思うようになったんだ。
フシギダネ。
いつも一緒にありがとう。
これからも頑張ろうね!
そして、これからもよろしくね!

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