「ハイドライド3 闇からの訪問者」エンディング
(スタッフロールに曲紹介が無い以外は、ファミコン版もオリジナル版と同じエンディングなので、本来は仮名文字ですが、オリジナル版と同じ漢字入りにしてみました)
フェアリーランドを支配しようと企む闇の支配者・ガイザックを倒すために旅立った主人公は、ついにガイザックの本拠地、時の扉にたどり着く。
捕えられていた妖精を救出し、彼女の助けでガイザックを発見する主人公。ガイザックの足を攻撃して動きを封じたものの、ガイザックには外側からの攻撃が通用しない。
ならばと主人公はガイザックの口が開いた瞬間に飛び込み、内部から攻撃して、勝利する。
ガイザック「ぐうぅ、この私がきさまごときに倒されるとはな。
だが、私を倒して安心するのはまだ早い。最後にいい事を教えてやろう。
私がこのフェアリーランドを創造したのだ。バラリス(1のラスボス。2、及び一部機種の3にも登場した)もエビルクリスタル(2のラスボス)も、すべて私が創造したものなのだ。
だが、たったひとつだけ私は過ちを犯した。それがお前の存在だ。まさかここまで成長するとはな。
私はまもなく死ぬだろう。
私が死ぬと同時にこの基地は崩壊する。そしてフェアリーランドは存在すらなくなるのだ。
私だけでは死なぬ。
クックックッ…グワア!」
闇の支配者ガイザックの死とともに基地が崩れ始めた(爆発&フラッシュ)。
そして・・・・。
主人公「ここはどこだ。僕は生きているのか?」
妖精「ここは無の世界、残ったのは私とあなたの二人だけ。」
(主人公)の問いに妖精が答えた。何もない空間に二人の姿だけが浮かんでいた。
主人公「僕の今までの戦いは無意味になってしまったな。」
妖精「いいえ、あなたは十分すぎるほど私たちのために尽くしてくれたわ。」
主人公「しかし、フェアリーランドは既に無くなってしまった。」
妖精「では、なぜ私たちはこの空間で生きているの?不思議が当然だったフェアリーランドは、まだ存在するのよ。」
主人公「どこに?」
妖精「あなたの中に、よ。
さあ、目を閉じて。思い出せるでしょ?美しかったフェアリーランドを。」
(主人公)は目を閉じて、かつての美しかったフェアリーランドを思い出していた。
緑の草原、澄み切った空気、まぶしいばかりの太陽、そして可愛らしい妖精たちの姿。
しばらく思い出に浸っていた後に、温かい光を肌に感じて目を開けた。
主人公「………」
しばらく(主人公)は声が出なかった。
先ほどまで思い出に浸っていた美しい光景が目の前に広がっていたのです。
緑の草原では妖精たちが嬉しそうに戯れていた。
主人公「こっ、これは夢か?」
(主人公)の声に妖精たちが集まってきた。
妖精「いいえ、夢なんかじゃないわ。私たちは私たちのフェアリーランドを取り戻したのよ。
いままでのフェアリーランドはガイザックが創造したものだったわ。そう、私たち妖精もガイザックの創造の産物だったのよ。
でも、今度は違うわ。だって、この美しいフェアリーランドを創造してくれたのは、(主人公)、あなたなのですから。
あなたの純粋な思いと私たちの願いがこのフェアリーランドを創造したのよ。」
妖精たちが次々と(主人公)に話しかけた。
主人公「しかし、まだ信じられないよ。」
(妖精が主人公の近くに飛んでくる)
その言葉を聞いた妖精の一人が、そっと耳元でささやいた。
妖精「言ったでしょ?不思議が当然フェアリーランドってね。」
fin