ファイナルファンタジー８のエンディング
真っ白な画面。
ゆっくり立ち上がるアーヴァイン。
アーヴァイン「終わった？」
「帰ろ～！僕たちの時代に帰ろうよ～！」
画面左から右へ走っていくセルフィ、ゼル。
ゼル、立ち止まって足踏みしながら
ゼル「落ちついて！落ちついて帰る場所を思いうかべろ！」
セルフィ、きょろきょろ周りを見ながら
セルフィ「時代をまちがえないように～！」
キスティス、画面奥を右から左に走りながら、
キスティス「時間のひずみに落ちないように！」
リノア、画面後ろから手前の方に走ってくる。
リノア「時間・・・場所・・・いっしょにいたい人・・・
あの場所へスコールと約束したあの場所へ！」
リノア立ち止まり、周りを見渡す。スコールにもらった指輪に手をあてて
リノア「スコール！」
画面が真っ暗になり、画面奥から手前のほうにスコールが走ってくる。リノアの声がする。
リノア「スコール！いっしょに帰ろうよ！どこにいるの！？」
スコール（・・・どこだ？）
さらに走るスコール。
リノア「スコール！どこへ行くの！？」
スコール立ち止まり周りを見る。画面奥から子供の頃のスコールが走ってくる。
子供のスコール「おねえちゃんをさがすんだ！」
さらに画面奥から若い頃のイデアが子供のスコールを追って走ってくる。
イデア「スコール！」
スコール（・・・ママ先生）
真っ暗な画面がイデアの家に変わる。
イデア「すいません、小さな男の子が来ませんでしたか？」
スコール「心配しなくてもだいじょうぶ。結局、あの子はどこへも行けないんだ」
イデア「私もね、そう思うわ。かわいそうだけど仕方がないもの」
突然、倒したはずのアルティミシアが現れる。
スコール「・・・生きていたのか！？」
イデア「・・・魔女ね？」
スコール「そうです、ママ先生
俺たちが倒したはずなのに・・・」
スコールたちの方に歩いてくるアルティミシア。
スコール「ママ先生、さがってください」
イデア「だいじょうぶ。もう戦う必要はありません
その魔女は力を継承する相手をさがしているだけ
魔女は魔女の力を持ったまま死ねません。
私も・・・魔女だからわかります
私がその魔女の力を引き受けましょう。こどもたちを魔女にしたくありません」
魔女アルティミシア「まだ・・・消えるわけには・・・いかぬ」
スコール「ママ先生！」
魔女の力を継承するイデア。アルティミシアは消える。
イデア「これで・・・終わりかしら？」
スコール「・・・おそらく」
イデア「あなたは私をママ先生と呼んだ。あなたは・・・誰？」
スコール「SeeD。バラムガーデンのSeeD」
イデア「SeeD？ガーデン？」
スコール「ガーデンもSeeDもママ先生が考えた
ガーデンはSeeDを育てる。SeeDは魔女を倒す」
イデア「あなた、何を言ってるの？
あなたは・・・あの子の未来ね？」
スコール「・・・ママ先生」
イデア「さあ、帰ってちょうだい。ここはあなたの場所じゃない」
子供のスコールが戻ってくる。
子供のスコール「・・・おねえちゃん、いないよ
・・・ぼく、ひとりぼっち？
あの人、だーれ？」
イデア「あなたには関係ないの。あなたは何も知らなくていいの
ここにいてもいいスコールはあなただけよ」
イデア、スコールの方を向いて
イデア「帰る場所、わかってるの？どうやって帰るか、わかってるの？
ひとりでだいじょうぶ？」
敬礼するスコール。
（・・・だいじょうぶだよ、ママ先生）
イデア、子供のスコールが消え、スコールだけになり画面が真っ暗になる。
（俺はひとりじゃないから）
スコールも消えて画面は完全に真っ暗になる。
（・・・ひとりじゃないから）
（呼べば答えてくれる仲間がいるから）
再び画面にスコールが現れる。周りを見るスコール。
スコール「みんな、どこだ！？
リノア！どこだ！
ゼル！セルフィ！キスティス！アーヴァイン！
リノア！
（・・・俺、ひとりなのか？）
走るスコール。
（リノア？声、聞かせてくれよ）
その場に倒れこむスコール。
（俺、どっちへ行けばいいんだ？）
（ひとりじゃ・・・帰れないんだ）
再び走り出すスコール。
（リノア？）
立ち止まり周りを見るスコール。
（俺・・・また、ひとりぼっちか？）
（ここは・・・どこだ？）
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