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ファイナルファンタジー
(Soul of Re-Birth)のエンディング


(ミンウたちは謎の宮殿の頂上に到着。そこには神々しい格好をした一人の人物がいた。)

皇帝
「ようこそ、聖なる戦士たち…。」

ミンウ
「皇帝か…!」

皇帝
「だが、君たちの知る彼ではない…。」

リチャード
「俺が戦った化け物とは雰囲気が違う…!」

皇帝
「彼の非礼は、私からわびよう…。フリオニールたちに倒された私はたしかに一度死んだ…。
   そして、分かれたのだ。善き私と、悪しき私に…。」

ミンウ
「善き私だと…?」

皇帝
「そう、悪しき私は、地獄に落ち その力を手に入れ、パンデモニウムの主となった。」

ミンウ
「ここは、パンデモニウムではないのか…?」

皇帝
「よく似ているが、天界の宮殿アラボトという…。
   君たちがジェイドだと思い 通ってきたところは、ラキア…。堕天使の封印所だ。
   罪を犯した天使は 魔物に姿を変えられ ラキアに送られる…。善き私は、このアラボトの主となった。
   そして、究極魔法アルテマの封印を解くため 命を落としたミンウ…。
   孤立したカシュオーンを守り 死んだスコット…。
   ボーゲンの罠で落石につぶされ 死んだヨーゼフ…。
   悪しき私の犠牲となった 最後の竜騎士リチャード…。
   帝国軍との戦いで 命を落とした人間たちを ここへ導いた…。」

ミンウ
「なんのために…?」

皇帝
「もちろん、許しをこうためだ…。悪しき私のした行いは 善き私が許しをこわねばならぬ…。」

ミンウ
「許しをこうだと…。」
スコット
「あれだけのことを しておいて…!」
ヨーゼフ
「貴様…!」
リチャード
「ふざけるな…!」

皇帝
「許さないといいたそうだね。だが、それが人間の限界なのだよ。
   人は、罪を犯すものだ。その罪で力で報復すること…それは、罪ではないというのか?」

ミンウ
「…。」

皇帝
「許しさえすれば、君たちは永遠に生きてゆけるのだ。この楽園でね…。」

スコット
「許す…。」
ヨーゼフ
「永遠に生きる…。」
リチャード
「ここが…楽園…。」

皇帝
「今こそ、悪しき私の数々の非礼をわびよう。そして、君たちは、許すのだ…。」

(すると皇帝の頭上に何人かの姿が見える。それは…)

エリナ
「リチャード…!」
ネリー
「おとうさん…!」
ゴードン
「惑わされてはいけない…!」
ヒルダ
「彼らは、あきらめてはいません!」

(彼らがよく知っている人々だった。なんとその頃、パンデモニウムでも
 フリオニールたちが悪皇帝に最後の戦いを挑んでいた。
 鍛え上げられた数々の武器と魔法の応酬が繰り広げられる。)


カイン
「ぼく、りゅうきしになるよ!」
ネリー
「私なら平気よ!」
ゴードン
「兄さんはカシュオーンの誇りだ!」
ヒルダ
「私もあきらめません!あなた方も…!」

(そう言いながら姿を消す)

皇帝
「どうした?永遠の命が欲しくはないのか…?」

スコット
「私は、すでに死んでいる…!」
ヨーゼフ
「ここで、生き恥をさらすわけにはいかん…。」
リチャード
「私の意思を継ぐ者たちがいる…!」
ミンウ
「我々は、一度死を選択した…。だが、それは死ではない…。命を…つなげるためなのだ…!」

皇帝
「おろかな人間どもよ…。よかろう、永遠の眠りにつくがよい!」

(善皇帝とファイナルバトル!
 そして勝利すると…)


皇帝
「おろかな…!いつまで続けるというのか…
   血塗られた…戦いの…歴…史…
   ウボァー!」

(皇帝死亡)

(その頃、パンデモニウムの悪皇帝も…)


皇帝
「この…私が…敗れるとは…信じられ…ん…二度までも…、おま…え…に…!
   おまえは…、いったい…な…にもの…
   ウボァー!」

(こっちの皇帝も死亡)


(そして舞台は、フィン城へ。今回はこの物語の主役である4人の姿もある)


ヒルダ
「これで…これで、本当に終わったのですね。長い戦いでした…
   しかし、皇帝が倒れた今 私たちを脅かすものは何もありません。
   みんな、本当にありがとう。心から…感謝します。」
ミンウ
「…。」

ゴードン
「カシュオーンとフィンは これからも力を合わせて国を再建していくつもりだ。
   私も一国の主としてヒルダと協力しながら よりよい国をつくっていくよ。
   意気地なしだった私を奮い立たせ この場所に立たせてくれたのも 考えてみれば、君たちだったな。
   本当に感謝している。兄のスコットも、きっと空の上で微笑んでいることだろう。」
スコット
「ゴードン…。たくましくなったな。」

ポール
「まったく… とんでもねえ奴らだぜ!
   帝国がなくなっちまって 盗む相手もいねえからな。盗人稼業もおしまいさ…
   と思ってたんだけどよ!次の標的は、おまえらにするぜ。ビクビクしながら待ってろよ!」
レイラ
「さすがだね、フリオニール!あんたは、あたいが見込んだとおりの男だったよ!
   海賊は楽しいよ!気が向いたら…なんだいマリア…?
   あははっ!どうやら次の戦いが始まっちゃったみたいね!」

ネリー
「おめでとう!おとうさんも、きっと雲の上で喜んでるわ。
   私、王女様のところでお手伝いをして働くことにしたの。
   こんな私にも、きっと できることがあると思うんだ!」
ヨーゼフ
「ネリー…!強い子だ…。」

エリナ
「私たちも、フィンでくらすことにしました。
   辛い思い出から逃げてはこの子は、りっぱな竜騎士には なれませんわ。」
カイン
「ぼく、にげないよ!ひりゅうも いるし、きっと りっぱな りゅうきしに なるもん!」
リチャード
「たのむぞ、カイン…。竜騎士の血を…!」

ヒルダ
「私たちはこれから 世界復興のために力をつくそうと思います。
   あなた方には、本当に感謝の言葉もありません…!」

(ヒルダたちが去っていく)

スコット
「ゴードン…ヒルダをたのむ…!」

ガイ
「やっと 戦い 終わった…!」
フリオニール
「ああ…!」
マリア
「また、みんなで平和な暮らしができるのね…!」
フリオニール
「…。」
マリア
「ね、兄さん!」
レオンハルト
「俺たちは…もう昔には戻れない…。」

ミンウ
「…。」

マリア
「兄さん…、なぜ!? 待って!フリオニール、兄さんを止めて!」
フリオニール
「マリア… 俺たちには、いろんなことがありすぎた…。
   レオンハルトのいうとおりだ…。 俺には、止められない…。今の俺には…、けど…
   レオンハルト…いつの日か、きっと…!」

(レオンハルトも去る)

フリオニール
「さあ、俺たちも行こう!これからが本当の始まりだ!!」

(そしてフリオニールたちも去った)

リチャード
「では、我々も行くか。」
ヨーゼフ
「これからは、彼らの時代だ…!」
スコット
「ミンウ、彼らなら…。」
ミンウ
「変えてくれると信じよう…血塗られた戦いの歴史を…。」

(そしてこの4人の姿も消える)

長い戦いが今、終わりを告げた… 皇帝も、パンデモニウムも、魔物たちもすべてが 跡形もなく消え去った
世界に平和が戻ったのだ… 人々は戦いの傷跡をいやし 苦しかった日々をいつか忘れていくだろう
しかし決して忘れはしない 世界を救った若者たちがいたことを…

(平和が戻った世界の姿が映し出され、スタッフクレジットが始まる)
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