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ファイアーエムブレム外伝・エンディング

(始めに)
全員生存していることが前提のテキストです。
原文はひらがなですが、読みやすさを考え漢字に変換しました。
また誤字等もそのまま表記してあります。

(エンディングまでのあらすじ)
アカネイア大陸より彼方のバレンシア大陸の物語。
ラムの村に住む少年・アルムはある日村を訪れた解放軍の兵士・ルカの誘いに乗り、ソフィア解放軍に参加することになり、リゲル帝国に寝返り国を乗っ取った宰相ドゼーの軍を撃破し、ソフィア城を解放する。
一方その頃、ノーヴァ修道院にて神官・セリカはミラの啓示を受けるため、ミラ神殿を目指そうとしていた。ソフィア城で幼馴染であった2人は再会するも、運命は悪戯に動き、アルムとセリカの運命を別々の流れに引き込んでいく。
アルムはその後、自分の領地に逃げたドゼーを討ち取り、リゲルの妖術師タタラを撃破する。
セリカはミラ神殿を目指すが、ソフィアの荒廃に乗じ砂漠に勢力を築く盗賊王ギースを撃破するが、その時に捕らえられていた神官から自分がソフィア王国の姫であることを知らされる。
そしてリゲル帝国の手により閉ざされていた水門をアルム・セリカ共に開け、ソフィア水没の危機は回避される。
セリカはその後、失われたミラ神を探し、ドーマの塔を目指すこととなる。
アルムはついにリゲル領内まで侵攻するが、竜の火山で閉じ込められ窮地に陥る。
ドーマの塔に着いていたセリカはドーマ教の祈祷師・ジュダの取引に応ずるが、その代償としてドーマの祭壇の中に閉じ込められることに。
その事を知らずアルムはついにリゲル城に着き、リゲル皇帝ルドルフと対峙する。だが、彼はアルムになぜか攻撃してこない。ルドルフを倒した時、彼の最期の言葉とその後に待つアルムの育ての親・マイセンの言葉から明らかになる。
アルムがルドルフ皇帝の一人息子であること。ルドルフは神により干渉されすぎたバレンシア大陸を元に戻すため、自ら破壊者となり勇者たちの出現を促すことを決意してソフィアに侵攻したこと。
そしてそれが自分の息子であればこれ以上の喜びはない、と考え、マイセンにアルムを託したこと。
父の死を嘆く間もなく、リゲル城の地下からドーマの地下神殿へ向かうアルム。苦戦するセリカの姿を鉄格子から見つけ、セリカの元へと急ぐアルム。
その中でルドルフ皇帝がミラ神を封じた剣・ファルシオンを手にする。この剣で邪神ドーマを倒すことが出来る。そう確信し、いよいよアルムはセリカ達が戦っているドーマの祭壇に辿り着く…

(本文)
 
アルム「大丈夫か セリカ!」
セリカ「アルム…」
アルム「ああ もう大丈夫さ 
 こんな奴ら 僕が
 ひねり潰してやる」
セリカ「だめよ。シュダは 不思議な力を
 持っていて どんな攻撃をも
 さえぎってしまう」
セリカ「それに 無数のビグルが
 絡みついてきて もう
 身動きさえ 出来ない」
セリカ「私たち
 もうだめかもしれないわ…」
セリカ「ごめんねアルム」
セリカ「やっぱり 私は あなたに
 何もしてあげられなかった」
セリカ「不思議な 予感があって…」
セリカ「アルムに とても 酷いことが
 起こるような気がして…」
セリカ「だから 私は
 ミラの助けを 求めようと
 ここまで来た…」
セリカ「だから それまでは アルムに 
 戦って欲しくなかった」
セリカ「それで…あんなに 冷たくして
 ごめんね… ほんとは ずっと…」
アルム「もういい わかっている」
アルム「とにかくセリカ!
 今は 逃げるんだ!!!」
アルム「僕がきっと 助ける!」
アルム「きっと 助けるから 僕を信じて」
アルム「頑張るんだよ セリカ!!」

 そして、最終決戦の幕が切って落とされる。
 アルム軍は立ちはだかる魔女や妖術師、ビグルを蹴散らしてセリカ軍と合流する。
 援軍の存在に助けられ、満身創痍のセリカ軍も体勢を立て直して徐々に押し返していく。
 アルムは邪神ドーマとついに戦うことになる。
 邪神、と呼ぶにふさわしいおぞましい姿のドーマにアルムはファルシオンを手に応戦する。
 ドーマも徐々に弱り始め、アルムは盾を投げ捨て、両手でファルシオンを構えドーマの頭上に突き刺す!
 その時、ドーマの声が聴こえてきた…

もう よかろう…
勇者アルムよ
全てを お前に託す
我ら兄妹の
意志を 受け継ぎ
この地を 治めよ…
ドーマの強さと
ミラの愛をもって
人を 正しく導け
我らの 過ちを
再び 犯してはならぬ
もう 二度と 我らの眠りを
妨げては ならぬぞ…

〜エピローグ〜
かくして
大いなる 戦いの幕は 降りた

多くの犠牲を 払い
今ようやく
バレンシアに 平和が訪れる

この戦いが
いったい 何であったのか

その問いに 答える者はいない

ただ一つ 言える事

それは 人が
再び 驕り高ぶる時

新たなる 戦乱の炎が
地上を 焼き尽くし

全てが 失われてしまうで
あろうという事

最も 恐ろしく 醜いもの

それは 人の心の中にこそ
存在するのかも 知れない

(スタッフロールの後)

そして時は 流れて…

〜後日談〜
※なお、ディーンとソニアはどちらか一人しか仲間にできません。

マイセン
新生バレンシアの宰相を 務める
アルム1世王の 良き片腕として 王国の再建に 努力した

ノーマ
ミラとドーマの 二つの教団を 統合して 最高司祭となる

ルカ
王国騎士団に 参加 バレンシアの復興に 努力する

クリフ
戦いの後 アルムに 別れを告げる
その後 彼を見た者はいない

ロビン
王国騎士団に 参加 バレンシアの復興に 努力する

グレイ
ロビンと クレアを争い 見事 ハートを射止めた
男は 顔じゃない 心さと うそぶいている

クレア
グレイのしつこさに 負け やむなく 一緒になる
「あーあ アルム 好きだったのになぁ…

クレーベ
新生バレンシアの 騎士団を 任される
最近 美しい 妻を 迎えたと聞く

フォルス
王国騎士団に 参加 バレンシアの復興に 努力する

メイ
ボーイと共に ソフィアの教会で 働いている

シルク
傷ついた 人々を 助けるために リゲルに向かう

ジェニー
誰もがまさかと 思う 相手と 恋に落ちたという
それが 一体誰なのか 彼女は 笑って 答えようとしない

ボーイ
相変わらず メイと 喧嘩ばかり 彼らにとっては それが 幸せなのか

カムイ
ジェシーたちと共に 新しい国を作ろうと 頑張っている

バルボ
アルムに頼まれて 若い兵士たちに 戦い方を 教えている

マチルダ
鎧を脱ぎ捨てて クレーベの 妻となる
伝説の女騎士 マチルダ
その名は バレンシアの 歴史に 永久に 刻まれるであろう

パイソン
村を盗賊から 守るため 自警団の 隊長を 務めている

レオ
王国騎士団に 参加 バレンシアの復興に 努力する

アトラス
弟たちを 探し出し 山の村に 帰った
今は 昔のように 木こりをしているという

ジェシー
かつての ギースの領地に 新しい国を 築いた
後に 彼は 砂漠の傭兵王と 呼ばれるようになる

ソニア
ドーマの 生贄にされて 魔女に生まれ変わった 姉マーラとヘステ…
3人の娘を 犠牲にした 父親のジュダを ソニアは 決して 許そうとはしない

ディーン
戦いの後 彼の姿は 勇者の剣と共に 忽然と消えた
噂では 新たな戦いを求めて 南の大陸に渡ったという

セーバー
ジェシーの 王国建設に 参加する
その傍らには 美しい 妻が寄り添っている

リュート
自らの魔力は まだまだ 未熟だと
海の向こうの 大陸へと 渡っていった

デューテ
魔法を 封印して 一人の 女として
幸せに 暮らしている

ティータ
ジークの記憶が 戻らないことを 祈りつつ
彼と 幸せに暮らしている

カチュア
無事 エストを助け出し 笑顔を 残して
故郷に 帰っていった

パオラ
妹たちを 守った喜びを 胸に秘め
アカネイアへと 飛び立った

エスト
きっと また来ます ありがとう みんなー
エストは どこまでも明るい

ジーク
激しい戦いの中で 彼の記憶は 取り戻されていた
が、しかし 自分を 愛してくれたティータのためか
それとも その過去が あまりに 悲惨だったのか
彼は 多くを 語ろうとしない…

セリカ
後に アルムと結ばれ バレンシアの 初代王妃となる
その 優しさと 聡明さで 若い 国王を 助け
バレンシア王国の 基礎を築いた
人々は 彼女をミラの生まれ変わりと 信じ
心から愛して やまなかったという

アルム
後の世に 人は 言う
神々の 悪しき鎖を断ち切り 我が 千年王朝を築きし者
忘れるなかれ 我が聖王 アルム1世を!と

(Fin)

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