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…大空の中、一機のジェット機が飛んでいた。

パイロット『まもなくターゲットが有視界に入る。』
無線機『爆投時間まで後15分だ。 急げ。』
パイロット『了解。』
ジェット機の下からカメラレンズが設置されていて、地上の様子を何枚か写真に収めた。

…そしてここはとある研究オフィス…。 そこには二人の研究員がいた。 机の上に何らかの科学的な資料が置かれてあった。
その研究員の一人が、先ほどジェット機が撮った地上の写真をもう一人の研究員に見せた。

研究員A「今日のデータです。 あれから半年になりますが…相変わらずの数値です。 当分の間、人間は住めないでしょうね。」
研究員B「「人間」は…な。」
その後電話が鳴り出し、スピーカーから秘書の声が流れてきた。

秘書『主任、本社からの電話です。』
研究員B「つないでくれ。」
その研究員が電話の受話器を取ると、もう一人の研究員はその場から退散した。

???『予定通り、明日の正午から始める。 準備は整っているか?』
研究員B「はい、サンプルT4から始め、それぞれ2本ずつ投下する予定です。 残りは15分間隣で…。」
彼は電話で話しながら、窓の外を眺めた。

今その研究員がいるのは、とある小さな建物…その周りはあの消えた…いや、死んだラクーンシティの残骸であった。
連邦軍が落とした核ミサイルにより、街は消され、今は所々に出来た大きな穴と建物の残骸しか残っていなかった。
そのエリアの先には、『KEEP OUT』、所謂立ち入り禁止の看板が張ってあるフェンスに囲まれていた。
すると最後に空を見上げると、そこには先ほどのジェット機が素早く飛んで行った…。

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