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*このエンディングを見るには、『決意』で『デイライト』を持たず、及び使わずにタナトスRを倒すと実行。
 ただし、これの場合特定の主人公でプレイ、そして特定のAIPCキャラが生存していれば実行。
 もしその特定のAIPCキャラが途中で死亡した場合は、『ヘリでゾンビ化』のエンディングに変わります。

タナトスRは倒され、ラクーンシティ消防署員が操縦しているヘリコプターは、急いで街から離れた。
本当は主人公とそのAIPCを救助しようとしたのだが、彼らの体にはTウイルスに感染されているため、
このまま乗れば二人の消防署員に危害を及ぶと思い、救助を拒否し、街に残る事を決意する。
空高く飛んでいったヘリコプターからには、あちこち炎に包まれ、希望も持たない暗い街の光景が見えて来た。


>>『ジョージとシンディ』*プレイヤーがジョージで、AIPCのシンディが生存した場合。
ジョージ『街を出るのは、代償が大きすぎる。 私は感染している。 だから、残るのだ。』
彼は悲しそうにそう思いながら、シンディを抱え、二人で悲しそうに去っていくヘリを見送り続けた…。

その後、ジョージとシンディは爆破されたラクーン大学の裏側に戻り、全てが終わる時を待っていた。 
その間にシンディは、自分の手をジョージの胸に付けた。

ジョージ「なんだか…妙な気分だ…」
不思議そうにジョージがそう言うと、シンディは落ち着いた感じに答えた。
シンディ「私もよ…」
ジョージ「もうすぐ…終わるさ。」

すると、ジョージとシンディは空を見上げる。 夜が明こうとしている暗い空から複数の光が現れた。
その光の正体は連邦軍が打ち上げた核ミサイル…ジョージとシンディはお互い抱き合いながら、
何も恐れる事もなく、ただミサイルが彼らに落ちる事を待っていた…。


>>『マークとデビッド』*プレイヤーがマークで、AIPCのデビッドが生存した場合。
マーク『俺は残る事にした。 逃げられはしない。 感染者である以上は…』
彼は悔しそうにそう思いながら、近くにあるベンチに座り、悔しさと悲しみに落ち込んでいた。
その間のデビッドは、ただ近くになる柱に背を付け、腕を組みながら、冷静に立っていた。
そんな二人は一度も飛び去るヘリに振り向こうともしなかった…。

その後、マークとデビッドは近くにある戦車を修理していた。 修理が終わった後、デビッドはシャッターを閉じ、
ちゃんと閉まっているがどうか叩いて確認した。

デビッド「いいぞ。」
マーク「よし…」
彼らがそう言いながら、マークは戦車の操縦席に入り、デビッドはその真上にある砲台に乗った。

実は彼らの前には、無数のゾンビ達が出現していた。 数え切れないほどのゾンビ達は二人を気付いたのか、
そのまま彼らの方へ両腕を上げ、呻き声を上げながら歩いて来た。 その間マークは戦車を起動させ、
デビッドは砲台の機関銃をゾンビ達に向かせた。 攻撃して来る事すら知らない無知なるゾンビ達は、恐れる事もなく、
逃げる術もなく、ただひたすら二人に向かっていた。

デビッド「終わらせてやる。」

元はと言えば彼らにTウイルスを感染させたのは全て彼らを襲い掛けたゾンビ達のせい…そんな怒りを思いながら、
彼らは最後の戦争と言う意味で、戦車を猛スピードで動かせ、ゾンビ達に突撃する…。


>>『ケビンとジム』*プレイヤーがジムで、AIPCのケビンが生存した場合。
ジム『感染した体じゃ街からは出られない。 …だから残ったんだ。 我ながら大バカ野郎だよ。』
そう悲しそうに思ったジムは、それでも飛び去るヘリを追おうとするが、無理と思い諦める。
自分が決めた選択が間違っていたと最終的に思っていたのだろう。 しかし、そんなお気楽にベンチに座っていたケビンは、
『しょうがねえだろ』と言っているかのように、ジムに腕を上げた。

その後、破壊されたラクーン大学の前にある広場にて、ジムとケビンがいた。 ケビンは退屈そうに地面の上に座り、
ジムはイライラしながらと一人で立っていた。

ジム「ちぇっ…最悪だよ! 他の奴らに移さないように残る。 それは分かるんだ。 でもよりによってあんたと一緒とはね。
   別にあんたが嫌いとかそう言うんじゃないけど。 せっかくなら美人と一緒の方がよかったよ。 分かるだろ?」
しかし、そんなお喋りなジムの話を聞いているのかどうか分からないケビンは、ただ返事もせずに黙って
.45オートのマガジンの中身を確認し、それを銃の中に戻す。
ジム「とにかく…ここにいてもあいつらが戻る保証がないぜ。 いつまで待つつもりだい? …バカバカしい!
   こんなの、貴重な時間を無駄にするだけだ! このまま飢え死にか、食われるか…」
彼は無駄な文句を言いながら歩き回ると、今まで黙っていたケビンは彼にこう答えた。
ケビン「静かにしろよ。 腹が減るぞ。」
ジム「何だよ!」
お気楽なためか落ち着いているケビンに対し、無機になるジム。

だがジムが一瞬に表情が変わる。 何かに気付いたのか、突然恐怖心を感じた。
お気楽なケビンはそんな怯えるジムに気付いて見上げた。
ジム「ま、まさか…」

ケビンはジムが怯えている方向へ振り向くと、倒されたはずのタナトスRが蘇った。 だがケビンはジムとは違い、
全く恐怖心も感じず、ジムに振り返る。
ケビン「そら、な…退屈しねえだろ?」
彼がそう言った後、銃を手に持ちながら、タナトスRに振り向いて立ち上がる。

ケビン「最後ぐらい、カッコ付けようじゃねえか。」
彼がやる気満々にそう言うと、銃をタナトスRに向ける。 その間ジムは無力でありながらも、ケビンの後ろへ隠れていた。
そして最後に、タナトスRは再び彼らに走り出し、ケビンは一発敵に撃ち放った…。


>>『アリッサとヨーコ』*プレイヤーがアリッサで、AIPCのヨーコが生存した場合。
アリッサ『やっぱり…残るしかない。 外に出てウイルスをばら撒く? …流石にそれは出来ない。 
      いくらあたしでも…。』
そう悲しそうに思ったアリッサは、ヨーコと一緒に飛び去るヘリを見送り続けた。 ヨーコは悲しそうに頭を振るが、
アリッサはこれからどうするか考え始めた。

その後、アリッサとヨーコは消防署員達の活躍により消化されたアップル・インのホテルにある寝室にいた。
アリッサはノートパソコンで今回の件に関する原稿をメールに書き、ヨーコはそれを見ていた。

アリッサ「あなたのおかげで、助かったわ。 ネットに繋ぐ方法なんて、すっかり忘れてたもの。」
彼女がヨーコに感謝した後、彼女が書いた原稿を早速メールに出した。 宛先は恐らく、連邦政府か、
或いは彼女が最も信頼している新聞会社のどこかか、友人の誰かだろう。 送信完了後、
アリッサは勢いでコードを引っ張り、ノートパソコンごと床に投げ落とし、破壊した。
アリッサ「最後の原稿ってわけね…。」
彼女がヨーコにそう言うと、二人は思わず笑い出した。

すると二人は何かに気付いたのか、窓の外を眺める。 突然空から現れた光…
恐らくその光の正体は連邦軍が打ち上げた核ミサイル…彼女達はそれを見て、恐れる事もなく、最後にこう交わした。
アリッサ「これって…勝ちよね?」
ヨーコ「…ええ。」


…そして核ミサイルの数々がラクーンシティに直撃する。 最初の一つが直撃した後、その爆破の振動により、
高速道路の柱が砕かれ、道路全体が倒れ落ちた。 次に別の場所で巨大な爆発が発生し、
その場にいた大量のゾンビ達はその爆発の炎に包まれる。 そして爆発は広がり、建物も車も何もかも散り散りと消滅する。
そして最後、ラクーンシティの離れにある立ち入り禁止地区となった一本の道路から、巨大な爆発によって消えた街が見えた…。

もちろんこの時、残された二人の生存者はどうなったのかは…誰も知らない………。

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