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*会話途中の選択肢では、すべて「はい」を選択しています。
*マーズ灯台まで灯した一行は、命からがらプロクス村まで逃げ帰った。
*そして数日後……長老、ピエールの前にガルシア、ロビン、スクレータの3人が立っている。

長老:ありがとうよ、ガルシア、ロビン、スクレータ殿。マーズ灯台を灯してもらい、どうやらガイアフォールも……拡大を止めたようじゃ。
ロビン:ウェイアードが助かって、ホントによかった……。
ピュール:灯台を灯すためとはいえ、大変な苦労を掛け……感謝の言葉もない……。
スクレータ:まさか、灯台を灯した後にあんなことが起きるなんて、考えてなかったからのう。
村の女:美しい光の帯が出ているとき、そんな苦労をなさっていたとは、私たち、知りませんでした……。
ロビン:父さんたちの体をかついで灯台を降りろと言われて、どうしようかと思いました。
スクレータ:みんなが気力を振り絞ってくれねば、とても助からんかったわい。
村の子供:ボク、あの光の帯に見とれちゃったな……。
スクレータ:その光の帯のスペクタクルをしっかり見られなかったことが、実に心残りじゃわい。
長老:同じように錬金術を研究してきた者として、その気持ちはよく判るのう。
ロビン:ブルーとパープルとレッドの光が東南の方へ向かっていったのは、僕らも見ていたのですが……。
村の女:あれは皆さんのふるさとのある、ハイディアの方向だそうですが、やはり間違いありませんか?
ロビン:確かに、あの光の向かった先にはハイディアがあります。ワイズマンの言葉からも……。
長老:すると、あの黄金の……まるで太陽のような……あれもハイディアで……。
スクレータ:アルファ山で起こるという……黄金の太陽現象じゃな。疑いようがあるまいよ……。
ピュール:黄金の太陽とは、賢者の石が作られる時、放たれる光だと伝えられてきたが……うーむ。
スクレータ:ここにそんな伝説があったなら、もっと先に知りたかったのう。
長老:あんな光が生まれるほどだから……そこで何が起こったのか、考えるだけで恐ろしい。
ロビン:みんな、それが心配だから早くハイディアに戻りたいのです。
ピュール:まさかそういうことでは……引き止めるわけにもいかないな。
長老:本当なら、プロクス村にゆっくりしていってほしいが、それは難しかろう……。
ロビン:またいつか、機会があれば、プロクスを訪ねたいよな?
長老:自分たちの救った村のことをどうか、いつか思い出し……プロクスを訪ねてきておくれ。
スクレータ:その頃、きっとワシは……この世にいないじゃろうのう。
ピュール:そんな淋しいことを言わず、ぜひ長生きしてください……。
スクレータ:さて、ワシらはそろそろ出発しようかの。
ロビン:そうだね、スクレータ……そうじゃないと、あの人たちがそろそろ騒ぎ出すぞ……。
長老:そのことじゃが、彼らは……ほとんど死んでしまうところで息を吹き返したらしいのう。
ピュール:そんなことが起きるとなんて、ちょっと信じられないが……。
スクレータ:ワシもハッキリとは判らん。しかし、灯台から出た火のエナジー、それが命を救ったことは間違いないと思っとるんじゃ。あの時、灯台から光の帯が出るほど、火のエナジーのほとばしるパワーが灯台に充満したんじゃよ。その力が、死に掛けた彼らに奇跡を起こしたんじゃと……ワシは解釈しとるんじゃよ。
長老:彼らはエナジストとして……素質を持っていたからこそ……その力で救われたんじゃのう。
ジャスミン:兄さん、ロビン、まだなの……みんな、待ちくたびれているわよ!
スクレータ:しまった、ジャスミンじゃ……ワシらの帰りが遅いから、怒らせてしまったようじゃな。
ロビン:すぐ行くからって、言っておこうか?ごめん、もうすぐだから、キミは村の入り口で待っていてよ。
ジャスミン:本当ね。これ以上……遅れたら許さないわよ。
村の子供:ボクもお外で待ってるね。
ロビン:みんな、もう出発を待ちきれないみたいだな……。
スクレータ:まったくせわしないが……まあ、出発するかのう。
ピュール:それじゃ、元気で……。
長老:お主たちのことは、決して忘れないじゃろう。

*ガルシアたちはプロクス村の入り口に向かう

ジャスミン:遅すぎよ、兄さん……もうママもパパも……待ちくたたびれちゃってるわ。
ジャスミンの母:そんなことないわよ、ガルシア。ゆっくりプロクスの人たちと別れを惜しんでちょうだい。
ジャスミンの父:本当だよ、ガルシア……父さんたち、ピューるたちにはすっかりお世話になったんだ。
ジャスミン:そんなことを言っちゃ駄目よ。兄さんたち、話し出すといつまでも長いんだから。
シバ:ジャスミン、すっかり……元気になっちゃったわね。
ピカード:灯台の戦いの直後には、べそをかいていたのにな……。
ジャスミン:あら。私がいつ……べそをかいたって言うのよ。
メアリィ:自分のお父さんやお母さんが亡くなろうとするとき、女の子なら、誰だって泣くものですわ……。
ジャスミンの母:あら、泣いたの、ジャスミン?
ジャスミン:だから、私は……泣いてないってば……。
ジェラルド:かああ、やっぱり家族っていいもんだぜ、ちきしょう……オレも早く会いたいぜ……。
イワン:ハイディア。何も起きてなくて、みんなの友達や家族が、無事だと……いいのですが……。
ロビン:どうなってるかな、ハイディア。一刻も早く村へ帰り、母さんに会いたいな……。
ドリー:キニーなら大丈夫さ……わたしは信じているんだ……。
ロビン:でも、最後に会ったとき……母さんは、凄く体の具合が悪そうだったから……灯台のあの光にやられていなかったとしても……。
ドリー:そんなことないさ、ロビン。キニーは大丈夫。わたしたちの帰りを元気に待っているよ。
スクレータ:お待たせしたが、これより、ハイディアに向けて……いよいよ出発じゃ。プロクスを出たら、ワシらは船で真っ直ぐハイディアへ向かうことになるんじゃ……。
ジャスミンの母:遂に翼の付いたという船に乗って出発するのね。どんな船なのか楽しみだわ。
ジャスミンの父:うむ。プロクスに来たときのことは殆ど覚えていないから……初めての船旅のようなもんだ。
ドリー:船は揺れると聞いているが……酔ったりはしないだろうか……。
スクレータ:ワシらの乗る古代文明の船は、非常に快適じゃ……何の心配もいらんわい。
ロビン:ハイディアに着くまで……賑やかな旅になりそうだな?ハイディアを旅立つとき……あのときの気持ちを思えば、ホントに信じられないなぁ。
ジャスミン:こんなことしてたら、また……出発が遅れちゃうわよ。さあ兄さん、出発しましょう。
スクレータ:名残惜しいかな……ロビン、ガルシアよ。これまでの冒険のことを思い出してしまうのじゃろ。ワシも同じ気持ちじゃ……。
ロビン:ハイディアはプロクスのように無事な姿のままなのかな……。
スクレータ:それは……難しいのう……。
ジェラルド:オレの父ちゃんや母ちゃん……みんな、どうなってるのさ……。
スクレータ:二人もそこにいたのか……。
ジャスミン:スクレータ、答えて……私たちのあのハイディアは、もうなくなっているのかしら?
スクレータ:それはワシにも判らんよ……。
ジェラルド:ウソだ。ハイディアはもう駄目だと、スクレータは思ってるんだろ!
スクレータ:そうかも知れんのう……。
ロビン:それなら、もうオレたち……ハイディアに帰ったって、意味はないってことだろ……。
スクレータ:そう思うのか、ロビン……お主も同じか?ガルシア。あの話を忘れるとは……もう一度あのときのことを思い出してみるがいいんじゃ。
ジェラルド:あのときのこと……?
スクレータ:そうじゃよ、ジェラルド……灯台が灯った直後じゃ。ハモ殿たちとの会話を。
ジャスミン:マーキュリー灯台の子供たちと、色々話をしたこと?
ロビン:灯台を離れろって、あれ……。
スクレータ:そうじゃ。あれはワイズマンが、みんなを避難させようとして夢で送ったメッセージじゃ。
ジェラルド:それが、何なんだよ……。
スクレータ:まだ判らんのか、ジェラルド?たとえハイディアはなくなろうと、きっとハイディア村の人たちは……助かったじゃろうと思うと言うのじゃ。
ジャスミン:そうよね。ハイディアとともに、村のみんなまで滅ぶとは限らないんですものね……。
ジェラルド:そうか。父ちゃんや母ちゃんは、きっと生きているんだな……。
ロビン:オレたち、あのときのこと……すっかり忘れていた……。
ジャスミン:ジェラルド、今のことをみんなに話してあげよう。
スクレータ:さあ、行こうか、二人とも……みんなに追いつけなくなるわい。
ロビン:スクレータ……。ワイズマンは、何のため……父さんたちをドラゴンに変えて、オレたちと戦わせたんだろう?だって、そうだろ?父さんたちは、あのとき殆ど死んでたんだ……何でそんなひどい目に遭わせて……。
スクレータ:あのまま死なせることも……できただろうと言うんじゃな?生き返ることが判っていて、なぜあんなことをしたのかが……どうしても判らんのじゃな……。神と呼ばれる者の考えは……ワシにだって判らんわい……。
ロビン:スクレータでも判らないの?
スクレータ:ひとつ、ワシが思うには……ワシら、あのワイズマンに……試されたんじゃないかのう。
ロビン:試されたって、何を?
スクレータ:お前たちが、これから……その答えを探すんじゃ。我々は錬金術を使って世界を滅ぼしてしまうのか、素晴らしいものにするのか……。ワシらはあのときにきっと……その最初の試練に……合格したんじゃろうよ……。しまった!みんな……あんな遠くまで……。急いでみんなに追いつかないと、ワシら、置いていかれちまうぞ!ワシはハイディアまで帰るのに、歩いていくのはまっぴらじゃ。お前たち、それが嫌なら、ワシについてくるんじゃぞ。よし、出発じゃ、ロビンよ、ガルシアよ!

*スタッフロール
*アルファ山を素手でよじ登っているアレクスのシーンが挿入される。

アレクス:黄金の太陽と呼ばれた……錬金術究極の現象が始まる……待ってください!待って……私がアルファ山の頂上に着くまで!

*続いて、マーズ、マーキュリー、ヴィーナス、ジュピター灯台のエナジーがアルファ山に集まるグラフィックが挿入される。
*スタッフロール終了。
*アルファ山の頂上、黄金の太陽現象の光を浴びるアレクス。

アレクス:遂に……私は……永遠の命と……全ての力を手に入れました。自然の力さえ、思うままに使いこなせるようになりました。嵐よ、起これ……アルファ山に吹き荒れるのだ!……おかしい。私は確かに……全ての力を手に入れたはずです。なのに、嵐が起きませ……。

*そこにワイズマン登場。

アレクス:だ、誰です……。
ワイズマン:ワイズマン……。
アレクス:ハイディアの神ワイズマン……。
ワイズマン:全ての力が欲しいか……。
アレクス:私は、全ての力を……今、手に入れたのです……。
ワイズマン:全てに近い力だ……。
アレクス:全てに近い力……それはどんな力です……。
ワイズマン:永遠に近い命……これまでより強いエナジーだ。
アレクス:私を怒らせるならば……どんな力を持っているかを……その身に味わってもらいます。御覧なさい。体中に力がみなぎっています……。

*しかしワイズマンに、あっさり負けるアレクス。

アレクス:なぜです。全ての力を手に入れたはずの私が、なぜ、負けてしまうのです……。
ワイズマン:アレクスの力は、全てではない。これまでより強い力と……永遠に近い命……。
アレクス:そんなはずはありません……こんなひどいこと、いったい誰が仕組んだのですか……。
ワイズマン:マーズスターに手を加えて、ワイズマンがロビンに渡した。
アレクス:あなたが、なぜ……。

*アルファ山の崩壊が始まる。

ワイズマン:天地が活動を始めた。アレクス、すぐに逃げろ……。
アレクス:な、何です……?
ワイズマン:アルファ山、大地に呑まれる……逃げなければ、みんな、呑まれる。
アレクス:逃げろと言われても……身体が痺れてしまって、すぐに動けそうも……。
ワイズマン:すべての力を持たないアレクスは、大地に呑まれれば、助からない。もし、助かったら……いずれ、会える日も来る。

*アルファ山は崩壊し、アレクスはなすすべも無くそれに巻き込まれる。
*そして遂に、ロビン一行がハイディアに到着する。

ジャスミン:遂にハイディアよ……。
ジェラルド:…………。
シバ:どうしたの、ジェラルド……ハイディアに帰ってきたのに、何だか元気が無いわね……。
イワン:きっと、ジェラルドたちは……ハイディアが近づいてきて、村が心配なんですよ。
メアリィ:あの丘を越えるとハイディアですね。
ピカード:ハイディアは初めてです。どんなところでしょう……。
スクレータ:美しいところじゃよ……ピカードも気に入るじゃろう。
ジャスミンの父:誰か、見てきておくれ……わたしは恐ろしくて……とても見る気になれないよ。
ジャスミンの母:私もだわ……誰か、お願い。
ロビン:僕が行こう……ガルシア、キミも一緒に頼む。
ドリー:どうだ、ロビン……?
ロビン:うん、今。あっ、これは……。
ジャスミン:どうしたの、ロビン……兄さん、教えてよ……。
ガルシア:驚くなよ、ジャスミン……ハイディアもアルファ山も、みんななくなってるんだ……。
ジェラルド:なんだと……!

*大地に呑まれたアルファ山の、黄金色に染まった頂上部分だけが見えるグラフィック。

ジャスミンの父:これは……ひどい……。
ジャスミンの母:あれがアルファ山なの……。
ロビン:母さん……。
ドリー:キニー……。
ジェラルド:父ちゃん……母ちゃん……。
ジャスミン:ロビン……ジェラルド……私……二人のこと……何て慰めたらいいの?3人、ずっとあのままよ。何とかしなくちゃ……。
ピカード:何とかしなくちゃって、どうすればいいんです?
スクレータ:声を掛けるべきじゃが……ワシには掛けられんぞ……。
ガルシア:判った、オレが掛けよう……。おじさん、ロビン、ジェラルド……。家族の行方が判らず……心配なのは判ります……。だけど、いつまでもここにいても、家族は戻ってきません……。一度、クープアップ村に戻り、今後のことを話し合いましょう。
ロビン:…………。
ドリー:…………。
ジェラルド:ガルシア、お前の家族は……みんな元気だからさあ……そんなことが言えるんだ……。オレ、一人ぼっちさ……いったい、どうすればいい?
シバ:あら、それは可哀相ね。
ジャスミン:まあシバ、いつ帰ったの……悲しんでいるジェラルドに対し、そんな言い方は可哀相よ。
メアリィ:ふふ、そうでしょうか……。
ジェラルド:なんだよ、シバもメアリィも、家族を失った俺のことが、そんなに可笑しいってのか……。
???:情けないぞ、ジェラルド。何じゃ、その声は?
ロビン:?
???:冒険の旅に出たことで、少しは逞しくなって帰ってきたと思ったらね。
ロビン:!
???:えへ、兄ちゃんの泣きべそは、しっかり見せてもらったぞ!
ジェラルド:!!

*ジェラルドの家族全員が揃ったグラフィック。

ジェラルドの父:生きて帰ってきたか、ジェラルド。まあ、お前は、殺しても……死なないヤツだと思ってたよ。
ジェラルドの母:お帰り、ジェラルド……。
ハイディア村長:生きているのが不思議じゃ……そんな顔をしとるぞ、ジェラルド。
ドリー:どうやって助かったのです?
ジェラルドの姉:ワイズマンが現れて……すぐ避難しろって言うから、みんな慌てて逃げたわよ。
ジェラルドの祖母:家から何から、みんな……なくなってしまったがのう……。
スクレータ:何、ワイズマンが現れ、みんなを逃がしたとな……。
ジェラルド:オレ、一人ぼっちじゃないんだ。
スクレータ:みんな逃げたと言ったのう。すると、ひょっとしてキニー……。

*キニーの立ち姿のグラフィック。

ドリー:キニー……。
ロビン:母さん……。
キニー:お帰りなさい……ドリー、ロビン……。
ドリー:よく生きていてくれたな……。
キニー:あなたたちこそ……。

*抱き合うロビン、キニー、ドリーのグラフィック。
*ガルシアに抱きついて髪を引っ張っているジャスミン始めとする、仲間たちのグラフィック。
*夕闇に染まるアルファ山のグラフィック。

 THE END

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