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神依:「これで大事には至るまい。 ・・・何か、仕込まれていたようだな。次元の歪みを暴走せぬ備えが・・・」
このは:「か、神依さまーっ! おおっ、お迎えにっ、上がりましてございまするー!」
神依:「落ち着け、このは。お前がそのように焦ってどうする」
アナウンサー:「ああっ! 謎の城が、お、落ちてきます! このままでは大変なことに―。
        ―消えた!? ・・・・・・・・・・・・あ・・・。えーっと・・・?
         お茶の間の皆様、私にはもう、この状況を説明できる自信がありません。
         ・・・・・・転職、考えなきゃ・・・」

数日後

このは:「神依さまー。お見事にございましたー。しかし、このはは何の役にも立てずに・・・うわーん! 申し訳ございませぬー!」
神依:「気にするな、このは。それは踏んだ場数の差というものだ。先の大戦中、第三帝国の神霊兵器は―
     ・・・いかんな。昔語りに興じるようでは心が老いる。このは、つまらぬ話をしたな」
このは:「そんなことはございませぬー。―ときに神依さま、今後はどうなさいまするかー?」
神依:「此度の一件は事無きを得たとはいえ、あれほどの次元の歪みその余波は相当な影響をおよぼそう。
     何が起こるかはわからんが、遠からず聖霊庁から連絡があろう。それまでは、しばし、骨休みだな」
このは:「左様でございまするかー。神依さま、もし、また眠りに着く折は、このはもお供いたしまするー」
神依:「このは、馬鹿を申すな。お前の心遣いは嬉しく思うが世の理から外れる役目は私ひとりでよい
     親しい者は皆、私を残して老いて逝く。こればかりは、未だに慣れん。こんな思い、お前にはさせたくない」
このは:「このはは最後までお供いたしまするー! 神依さまと供にこのはも耐えまするー! 神依さまをおひとりにはさせませぬー!」
神依:「そこまで気を遣わせ―待て、このは。近いな・・・・・・
     小さい穴のような次元の歪みがある。あちら側と繋がらぬうちに塞がなければ、悪しきモノがこちらに現れる
     先の話は後回しだ。すでに影響が現れ始めた。このは、参るぞ」
このは:「わふっ! お供いたしまするー!」
神依:「既に小物がいくつか来ているな。追い払い、大物が現れる前に穴を塞ぐ。―このは、私の背は任せた!」
このは:「お任せくださいませー! 神依さまの背はこのはが預かりまするー!」
神依:「聞け、異界のモノどもよ。世界がひとつに戻るにはまだ早い。どちらの世界も器が整っておらん
     赦せ、異界のモノどもよ。私は来るべきその時まで、この世界を護らねばならんのだ!」

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