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遊戯王デュエルモンスターズの第1話



戦慄のブルーアイズホワイトドラゴン




童実野高校。ここでは遊戯と城之内がデュエルをしていた。

遊戯「さあ、城之内君のターンだよ」

本田「お、何やってんだ城之内!?」

城之内「何だ、知らねぇのか。デュエルモンスターズ」

本田「何だそれ!?」

城之内「うっせーな。黙って見てろ」

杏子「手持ちのモンスターカードや魔法カードをうまく組み合わせて戦うゲームよ」

城之内「よーし、決めたぜ。これでバトル!!」

城之内が出したカードは『紫炎の影武者』だった。

杏子「カードには攻撃力と守備力があって、先に相手のライフポイントを失くした方が勝ちってわけ」

城之内「さあ遊戯、お前のターンだ」

遊戯「うん、僕の番だね。僕はこれで攻撃!!」

遊戯が出したカードは『暗黒の竜王(ドラゴン)』だった。

生徒「おおー!!」

城之内「え? 涼しい顔で出すか!? そんな強いの。いきなり俺の負けじゃねぇか」

杏子「城之内弱すぎ」

遊戯「僕が強い名じゃないよ。じいちゃんがゲーム屋さんですごいカードマニアなんだ。それで強いカードが手に入るんだよ」

城之内「よーし、放課後遊戯んちに行こうぜ」

遊戯「うん。きっとじいちゃんちも超レアなカードを見せてもらえるよ」

海馬(超レアカード。まさかとは思うが、ひょっとして)

放課後。遊戯は城之内たちを連れて帰ってきた。

遊戯「じいちゃん、ただいま」

双六「おー、今日は皆一緒か」

遊戯「ねえ、じいちゃんにすごいカードを皆に見せてあげてよ」

双六「何、あのカードを!? うーん」

遊戯「お願い」

城之内「お願いします」

双六「ん? ハハハ、しょうがないのぉ。特別じゃぞ、ワシの宝物じゃからな。ほれ、これじゃ。これは『青眼の白龍(ブルーアイズホワイトドラゴン)』といってな、超ウルトラレア流のレアカードじゃ」

城之内「スッゲー!!」

本田「へー、こんなのがねぇ」

本田がカードを手にするが、双六がすぐ取り上げる。

双六「世界にたった4枚しかない内の1枚じゃ。値段の付けようもないわい」

城之内「よーしじいさん、カード買うぜ」

双六「これは売れんぞ」

城之内「え? そんなもん買えねーよ。なるったけ強いカードが入ってる奴くれよな」

その時、店に誰か入ってくる。

双六「いらっしゃい」

本田「ん?」

杏子「え?」

店に来たのは海馬だった。

城之内「オメーは」

遊戯「海馬君!!」

本田「海馬コーポレーションの御曹司が一体何の用だい!?」

海馬「遊戯君のおじいさんがカードマニアだと聞いてね」

城之内「お、海馬もデュエルモンスターズやるのか!? それちょうどいいや、仲間が増えたぜ」

海馬「おいおい、よしてくれよ。君たちにその資格があるのかね!?」

城之内「何!?」

海馬「僕はね、デュエルモンスターズじゃ全国大会で優勝するほどの腕なんだ。ま、君たちとはレベルが違うっていうか」

城之内「何だと!? 黙って聞いてりゃいい気になりやがって!!」

遊戯「やめなよ城之内君」

城之内「でもよ、超ムカつくぜ」

海馬「で、こんな店でもまともなカードはあるのかね!?」

その時、海馬は『ブルーアイズ』のカードを目にする。

海馬「な、何!? なぜ幻の『青眼の白龍』のカードがこんな所に!?(まさか、本物のカードに出会えるとは)」

双六「はい、おしまい。これは売り物じゃないんでな」

海馬「くっ」

その時、海馬がジュラルミンケースを取り出し、開ける。

双六「ん? おお!!」

海馬「じいさん、その『青眼の白龍』1枚とこのカード全部と交換してくれ」

城之内「スッゲー!!」

杏子「すごーい!」

双六「フフン、ダメ!!」

3人「え?」

海馬「交換がダメなら、いい値で買おう。言ってくれ、いくらなら譲ってくれる!?」

双六「海馬君じゃったか!? ワシがこのカードを手放したくない理由はのォ、単にこのカードが強いからというわけじゃないんじゃ」

海馬「え?」

双六「このカードはワシの大切な親友から譲り受けたもんでのォ、その親友と同じくらい大切な物なんじゃ。いくら積まれて手放せないんじゃよ」

海馬(何だと!?)

遊戯「たとえそれがどんなに弱いカードでも同じなんだね」

双六「そうじゃ。本当に大切なカードは心には心が宿るんじゃよ」

海馬はケースの蓋を閉めて帰る。

海馬「失礼する」

海馬の乗る車が出発する。

海馬(カードは心だと!? バカバカしい。カードは力だ! 見てろ、必ず手に入れてやる!!)

執事「海馬様、残り3枚のカードが手に入りました」

海馬「後はあのジジイのカードだけか」

執事「ハッ」

翌日。

双六が掃除をしている最中に、海馬のガードマン達が店に押しかけてきた。

双六「いらっしゃ、ん?」

執事「海馬様からデュエルのご招待です。武藤双六様」

双六「断る。と言ったら!?」

執事「力ずくで。と」

双六(あの少年、勘違いしている。カードの心を教えてやらねば)

一方、遊戯たちは。

城之内「んだよ、杏子」

杏子「何言ってんのよ!?」

城之内「じいさん、またカード買いに来たぜ。おい、じいさん!?」

遊戯達が店に入ると、誰もいなかった。

遊戯「じいちゃん、ただいま」

杏子「留守!?」

城之内「鍵もかけずに、無用心だな」

その時、電話が鳴る。

遊戯「はい、もしもし!?」

海馬「遊戯君」

遊戯「海馬君!?」

海馬「君のおじいさんを預かっている。ウチのビルまで引き取りに来てくれないか!?」

海馬はそう言ってきる。

遊戯「え、どういう事!? 海馬君!?」

遊戯たちは大急ぎで海馬コーポレーションに駆けつけた。

エレベーターで最上階に来てみたら双六が倒れていた。

遊戯「じいちゃん! じいちゃん、しっかりして」

双六「ゆ、遊戯……ごめんよ、あの少年にカードの心を教えようと思って戦ったのじゃが……」

双六はそのまま気を失う。

遊戯「じいちゃん!!」

海馬「フフッ、遅かったじゃないか」

城之内「てめー、じいさんに何しやがった!?」

海馬「デュエルをしただけさ、お互い一番大切なカードをかけてね。ただ、僕の開発したバーチャルシュミレーターの刺激がちょっと強すぎたかもな」

杏子「卑怯な手を使ったんじゃないの!?」

海馬「まさか。その証拠に手に入れたこのカード」

海馬は『ブルーアイズ』のカードを取り出し、破ってしまった。

城之内たちはそれを見て驚く。

遊戯「じいちゃんの大事なカードを!!」

海馬「デッキに入れられるカードは3枚。4枚目は敵になるかもしれないな」

遊戯「4枚目!?」

双六「わ、ワシの『青眼の白龍』が。ううっ」

遊戯「じいちゃん、しっかり!! なんてひどい事を……」

双六「ゆ、遊戯……これを」

遊戯「え? じいちゃん」

双六「これは彼とのデュエルで使ったカードデッキじゃ。負けはしたが魂のカードじゃ。お前なら彼に勝てる。本当のカードの心を教えられる」

遊戯「でも、じいちゃんをこのままにはしておけないよ」

海馬「面白い。じいさんの敵討ちってわけか、受けて立ってやってもいいぞ」

遊戯「ぐっ」

城之内「遊戯、戦え!!」

遊戯「え?」

城之内「じいさんの事は俺たちに任せろ。お前はじいさんの言うとおり、本当のデュエルをあいつに教えてやれ」

杏子「戦って、遊戯!!」

遊戯「皆」

城之内「ケンカばっかやってた俺を変えたのも遊戯、お前だ。お前ならできるって」

遊戯「うん。わかったよじいちゃん」

双六「頼んだぞ遊戯」

杏子「さあ皆、手を出して」

4人が手を合わせると、ニッコリマークができた。

杏子「ほら、私たちの友情の印」

城之内「え? 何だこれ!?」

杏子「マジックのインクなんてすぐに消えちゃうけど、私たちの心の中でこの輪は決して消えたりしない」

遊戯「うん」

一方、救急車が到着した。

城之内たちが運び出す。

杏子「城之内、おじいさんは私と本田がついて行く。あんたは遊戯を応援してあげて」

城之内「わかった、頼んだぜ杏子」

そしてデュエル場では。

海馬「ルールは海馬スペシャルルール。ライフポイントは2000点。ライフポイントが0になった方が負けだ」

2人のデュエルリングはそれぞれの場にに移動する。

海馬「バーチャルシステム始動」

海馬の合図でバーチャルシステムが動き出した。

さらに、遊戯が首にかけていた千年パズルが光だし、遊戯の人格が変わった。

海馬「何!?」

遊戯「海馬。じいちゃんの魂のデッキに賭けてお前に勝つ」

海馬「さぁ、デュエル開始だ。まずは僕のターン『サイクロプス』(攻1200)で攻撃」

海馬の場に『サイクロプス』が召喚される。

遊戯「モンスターが実体化した!?」

海馬「これがバーチャルシュミレーションシステム」

遊戯「じいちゃんもこれにやられたのか」

遊戯はカードをドローする。

遊戯「受けてたつぜ。俺のターン『砦を守る翼竜』(攻1400)攻撃」

遊戯の場に『翼竜』が召喚される。

城之内「何だ!? スゲー。一体こりゃ!?」

遊戯「『火球の飛礫』」

『サイクロプス』が襲い掛かるが、『翼竜』が反撃する。

そこに、海馬の弟・モクバが現れる。

モクバ「兄様!」

海馬2000→1800

城之内「うぉっしゃ、やったぜ」

海馬「ふん、この位のハンデがなければ面白くない。このカードで攻撃」

海馬の場に『闇道化師のサギー』が召喚される。

遊戯「『闇道化師』? そいつの攻撃力じゃ」

海馬「確かに『翼竜』の攻撃力は1400。こいつは600。このままでは勝てない。だがこのカードを合わせて出すと」

遊戯「魔法カード!」

海馬「その通り。魔法カード『闇のジェネレーター』闇のモンスターの攻撃力を3倍にする」

『サギー』の攻撃力は1800にアップする。

海馬「『闇道化師サギー』(攻1800)の攻撃『ダーククラッシュ』」

『翼竜』は『サギー』の攻撃を受けて倒される。

遊戯2000→1600

海馬「どうだコンボ攻撃の破壊力は」

遊戯(海馬めこのゲームを知り尽くしている。だが俺のカードはゲームマスターのじいちゃんが心をこめて作り上げたデッキだぜ。この中に何か秘策が)

遊戯はカードをドロー。そのカードは『封印され下野の右足』

遊戯(ん? くっ、こんなカードじゃ『闇道化師』は倒せない。ここは別のモンスターを守備表示にして持ちこたえるしかない)

遊戯の場にモンスターが伏せられる。

海馬「『ダーククラッシュ』」

今度は伏せていた『クリッター』が倒されてしまった。

城之内「何やってるんだ」

遊戯は伏せモンスターを出すが、次々と倒される。

海馬「ふふふふ、死にぞこないのじじいが残していったカードデッキだ。カードからも死にぞこないの息づかいが聞こえてきそうだよ」

遊戯「じいちゃんは俺を信じてこのカードを俺に託したんだ。俺には聞こえるぜじいちゃんの熱い魂の鼓動が。海馬、お前のカードに信じる力は宿っているか。俺はこのカードを信じるぜ」

遊戯はカード引いた。果たして、そのカードは一体!?

遊戯「俺の引いたカードは『暗黒騎士ガイア』攻撃力2300。『闇道化師』に攻撃」

海馬「何!?」

『サギー』は『ガイア』の攻撃を受けて倒される。

遊戯「『スパイラルシェイバー』撃破」

海馬1800→1300

城之内「やったぜ、遊戯!!」

遊戯「勝負はまだわからないぜ」

海馬「は、結末はすでに決まっている」

海馬はカードをドローする。

海馬「ふ、『青眼の白龍』」

海馬の場に『ブルーアイズ』が召喚される。

遊戯「バ、バカな」

城之内「じいさんのカードはあいつが破り捨てたんじゃあ……」

海馬「『青眼の白龍』の攻撃『滅びのバーストストリーム』」

『ガイア』は『ブルーアイズ』の攻撃を受けて倒される。

遊戯「うわっ!!」

遊戯1600→900

海馬「『暗黒騎士ガイア』粉砕。ふふ、僕はどんな手を使ってでも欲しい物は手に入れる主義でね。デッキには後2枚の『ブルーアイズ』が揃っている。お前に勝ち目はない」

遊戯「くっ」

海馬「そうやってカードがなくなるまで守備表示を続けるつもりか」

伏せていた『ルイーズ』『インプ』が倒される。

海馬「2枚目の『ブルーアイズ』を引いた」

海馬の場に2体目の『ブルーアイズ』が召喚される。

海馬「素直に負けを認めたらどうだ、遊戯!」

一方、双六はストレッチャーで運ばれていた。

双六「遊戯、遊戯」

遊戯「じいちゃん、俺はあきらめない。魔法カード『光の護封剣』フィールド上の全てのモンスターの攻撃を3ターン封じる」

海馬の場に『光の護封剣』が出現する。

海馬「無駄なことを3ターン引き伸ばしたところで何ができる」

遊戯「くっ、確かに海馬の言う通り俺の手札(『ルードカイザー』『封印されし者の左足、右足、左腕』)の3枚のカードは意味不明のカード……これでどうやって戦えばいいんだ……」

「お前らしくないのぉ、遊戯」

遊戯が振り向くと、双六の幻が現れる。

双六「いいか、この世に意味のない物などないんじゃ。お前が苦労して解いた千年パズルのように」

遊戯「千年パズル!?」

双六「そう。そのパズルのピースのようにカードにも」

双六はそう言い残して消えていく。

遊戯「じいちゃん!!」

双六(パズルはピースのように)

遊戯(『エクゾディア』! このカードデッキの中に『エクゾディア』が!?)

回想。

双六「デュエルモンスターズにはたった1体だけお前のカードが揃って始めて召喚できる無敵のモンスターが存在するんじゃ。じゃがのォ、いまだかつてそれを揃えた者はおらんのじゃよ」

そして現在。

海馬「お前のターンだ、早くカードを引け」

遊戯「今引くぜ……」

遊戯はカードを引いた。

引いたのは『封印されし者の右腕』だった。

遊戯「これで4枚が揃った」

海馬「今さらどんなカードを引こうが同じことだ。僕のターン。新たなモンスターでおまえの守備モンスターを攻撃『ジャッジマン』攻撃力2200」

『ジャッジマン』は裏守備の『ルードカイザー』を倒した。

遊戯「くっ『ブラックマジシャン』……守備表示にして後で『ブルーアイズ』にやられるくらいなら……」

遊戯の場に『ブラックマジシャン』が召喚される。

遊戯「『ジャッジマン』を攻撃『黒・魔・導』」

『ジャッジマン』は『ブラックマジシャン』の攻撃を受けて倒される。

遊戯「『ジャッジマン』撃破」

海馬1300→1000

海馬「フフフ。その程度、痛くも痒くもない。封印が解けるまで後1ターン。僕の引いたカードは3枚目の『青眼の白龍』」

海馬の場に3体目の『ブルーアイズ』が召喚される。

海馬「『ブラックマジシャン』を攻撃」

『ブラックマジシャン』は『ブルーアイズ』の攻撃を受けて倒される。

遊戯「うわ!」

遊戯900→400

海馬「さぁ遊戯最後のカードを引け。次のターン3体の『ブルーアイズ』がお前に総攻撃をかける。どんなカードを引こうがそれで終わりだ」

城之内「おぃ遊戯!」

遊戯(もし、これらのカードが幻の召喚神『エクゾディア』のものならば、だがこのラストターンで残された1枚を引きあてる確率はあまりに低すぎる……)

遊戯はカードをドローするが、デッキが遠ざかっていく。

遊戯「カードが、遠ざかっていく。いや、俺が怯えているんだ。カードを引くことに。ん? このマジックの跡は」

遊戯のデッキに杏子たちの幻の手が置かれている。

杏子「私たちの友情の印」

本田「遊戯、お前は1人じゃねぇ」

城之内「俺達は、この輪でつながってるぜ」

遊戯「皆、ありがとう。俺はもう何も恐れない」

海馬「ふ、ついに開き直って絶望に手を伸ばしたか」

遊戯「それは違うな、俺は希望を手にしたんだ。俺の引いたカードは『封印されしエクゾディア』」

海馬「な、何!?」

遊戯「今5枚のカードがすべてそろった」

遊戯の場に『エクゾディア』が召喚される。

海馬「バカな『エクゾディア』だと! 奇跡を起こしたというのか!」

遊戯「『怒りの業火エクゾードフレイム』」

『ブルーアイズ』は『エクゾディア』の攻撃で粉砕される。

海馬「うわあああっ!!」

海馬400→0

城之内「やったぜ、遊戯の勝ちだ」

モクバ「そ、そんな。兄様が負けた……」

遊戯「いくらカードが強くても心の通わないカードでは意味がない。カードと心を1つにすれば奇跡は起こるんだ」

海馬「バ、バカな。僕が負けるなんて」

遊戯「海馬、お前の心の悪を砕く『MIND CRASH』」

海馬は『MIND CRASH』を受けて正気に戻る。

遊戯「お前の心の中の悪は砕け散ったぜ」

一方、病院では双六が意識を取り戻した。

杏子「あ、気がついたのね」

双六「遊戯」

執事「ペガサス様、海馬コーポレーションの海馬瀬人がデュエルに敗れました」

ペガサスと名乗るこの男の正体は一体……!?



(続く)
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