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あれが噂のマイトガイン


ダイナマイトの上に何故か目覚まし時計のような物が置かれている
どうみても時限爆弾である。

銀行の看板の映写(こがね銀行と書かれた)だけではあるが街はいつもと変わらぬ日常である。

しかし、時計が4:30を指した途端……
こがね銀行の入り口がいきなり爆発をした。

悪党A「レッツゴー!」
銀行の近くに止まってあったトラックの貨物室がいきなり開き出しそこからドリルを装備しているロボットが現れる。
悪党B「ゴー!」
悪党C「ゴー!」
それに続けてさらに2体ロボットが現れる。片方は鉄球を、もう一体は丸鋸を装備している

一方銀行内では爆発に巻き込まれた人達が倒れている。
一人の銀行員が立ち上がり入り口を見渡すとそこには先程の3体のロボットがいる。
悪党A「金を出せ!」

ちょうどその時警察が銀行に到着する。
悪党B「きやがったな!」
包囲網を展開する警察
警部「白昼堂々不適な奴らめ、逃がすなぁ!」
刑事の指示で発砲する部隊。しかしロボットには全く通用しない。
悪党B「ザコはすっこんでろ!」
黄色いロボットが鉄球を振り落としパトカーと叩き潰す。
それから警官達は一目散に逃げ出す。
刑部「くそー!行けー!ガバメントドッグ隊!」
刑事の指示で警察に支給されているロボット『ガバメントドッグ』がトレーラーから発進し
悪党のロボットに立ち向かっていく。
そして残りのロボットが着々と犯行を進めていく。
悪党A「早くしろ!」
丸鋸のロボットが金庫を切り裂く。もちろん先には悪党が一番欲しがるアレが保管されていた。
悪党C「でへへ、お宝、お宝!」
今度は左手のバキュームでお札を吸い取っていく。

そして外では、黄色いロボとガバメントドッグがまだ戦っていた……が
悪党B「イヌコロどもが、これでもくらえ!」
ロボットが一旦下がると鉄球を発射し一体のガバメントドッグを撃破する。
刑部「ひいいい、まるで歯が立たん……」

場所は変わって何故かとある線路上。しかも新幹線の音がする。
?「緊急信号をキャッチ!
  ガイン、ヌーベルトキオシティ南12番街のこがね銀行だ。」
先端車両のみの新幹線「つばさ」が同じく先端車両のみの「ひかり」と共に線路を走っていた。
ガイン「了解!舞人(まいと)、空から犯人を足止めしてくれないか?」
「ひかり」のライトが声にあわせて光り出した。しかも声は新幹線からした。
舞人「OK、ガインも急いでくれよ!」
ガイン「先に着かないように気をつける。」
そして「つばさ」の方が浮かび出したと思ったら変形し翼を展開し、現場へと向かっていった。

一方事件現場ではガバメントドッグは見事に(?)全滅していった。
悪党A「よぉーし、引き上げだ!」
悪党B「オーライ!丁度片付いたトコロだ!」
金を盗み撤収しようとする。しかし先程の刑事が生身で立ちふさがる。(危ないなぁ、オイ)
警部「まーて待て待て待て!!ヌーベルトキオ警察きっての敏腕警部この小沢昭一郎!!
   この目の黒いうちはお前らの勝手にはさせんぞぉ!!」
悪党A「じゃあかしい!!」
悪党Aは中指立てて(いわゆる「ファックユー!」)機関銃を発射。それに踊らされる小沢警部。
小沢「#$%$&$%&%$!あっ……」
そして砲撃がやむとバタッと倒れる(さっきの威勢はドコへ言ったのやら^^;)
悪党A「ガッハッハッハッハ!!」
小沢「ええい、くそぉー!!」
街の人A「な、なんだあれは!?」
小沢「?」
街の人B「なんだ、なんだ?」
小沢「?、?」
何かと思って空見上げるとなんと、先程の新幹線いや、戦闘機いや、マイトウイングが現れた。
悪党A「ジェット機?いや列車だ!列車が空を飛んでる!」
悪党C「ざけやがって!!」
黄色いロボが機関銃を発射、しかしマイトウイングはすんなりとかわす。
他の2体も機関銃を放つが、全く当たらない。マイトウイングが上空で反転すると
舞人「足止めしとけってね。」
舞人は操縦レバーのボタンを押す、そしてなんとミサイル発射!!??
これには悪党もびびらずにはいられない!
悪党A「げぇ!!うわぁ!!街中でミサイル!!!!!!」
ミサイルが命中するかと思ったら、ロボットの近くで爆発。しかもそれはミサイルではなく花火だった。
悪党A「ガキャァ!なめたマネを……!」
悪党C「アニキ!!」
悪党A「?、おっ!」
悪党Cのロボが指した方向を見ると、今度は「ひかり」の新幹線が音を立てて現れた。
すると新幹線はブースターで飛び上がりロボットへと変形する。
ガイン「チェェェンジ!」
悪党A「うわあぁぁ!!」
あまりの出来事に驚く悪党。
そしてロボット改めガインは着地した後悪党のほうにビシッと指を指す。
ガイン「お前たち、ここでスクラップになりたくなかったら、盗んだものを全部返して帰るんだ!」
悪党A「なっ、なんだと!!」
街の人1「電車がロボットになっちまった!」
街の人2「喋るのか?あのロボット。」
街の人3「す、すげぇ!」
小沢「もしかしてあれが、人工知能『超AI』を備えたって言う、噂のマイトガインなのか!?」
ガイン「さあ、盗んだお金と一緒に警察に引き渡してやろう!」
ガインに頭着たのか悪党Aはゆでだこの様に頭を真っ赤にする(笑)
悪党A「どんな仕掛けか知らねえが、機械のクセにペラペラ喋りやがって、ブッ飛ばしてやる!!」
ロボを操縦しガインに向かってドリルを向けて突進する
ガイン「!」
ガインはドリルをかわしてそれを受け止める。
悪党A「ほう、なかなかいい動きをしてやがる!
    だがそのマッチ棒みたいな華奢なボディで、このギムレットに勝てるかな?」
ガイン「言うことはそれだけか!?てえい!!」
肘鉄でドリルを粉砕する。
悪党A「げぇ!!」
見た目に似合わぬパワーに驚き悪党Aはロボを捨てる。
ガイン「とお!!」
今度はパンチでロボを粉砕する。
悪党A「うわぁ!!」
小沢「いいぞ!やれやれ!!」
悪党B・C「この野郎!」
悪党BとCのロボが機関銃を発射しながらガインに突っ込んでいく。
一方ガインはジャンプをして攻撃を避ける。
悪党B「飛んだ!ロボットが飛んだ!」
悪党C「まさか、ジャンプしただけだぜ!」
悪党B「こんのお!!」
黄色いロボがガインに向けて鉄球を発射する。
ガイン「ガイィィィンショッット!」
腰から銃を取り出し鉄球に向けて発射!鉄球を粉砕する。
悪党B「たった一発で鉄の球が……!!」
悪党C「ビームガンだ!!」
一方マイトウイングは上空でロボを調べていた。
舞人「ガイン、後ろの(赤い)奴の背中のタンクに盗んだ札束が入っている!」
ガイン「了解!」
悪党A「何ボケッと突っ立ってるんだ!早くズラかれ!!」
悪党B「へへヘイ!アニキ!」
黄色いロボットが悪党Aを手に乗せて赤いロボットと共に逃げ出す。
しかし先程のジャンプから着地したガインがガインショットを構え標準をロボにロックオン
そして発砲。ロボはみるみるうちにズタボロになっていく。
ロボが破壊された後3人は放り出され、札束が宙を舞いながら落ちていく。
悪党3人「あああっ!」
悪党C「ああ!カネが!」
悪党A「構うな!逃げろ!!」
悪党らは札束を諦め逃げ出す。
ガイン「舞人、後は任せた。」
舞人「OK!」

悪党3人は懸命に逃げ出すが、マイトウイングにあっというまに追いつかれ。
舞人「ご苦労様でした。」
とばかりに機首から巨大手錠を発射し悪党をまとめてホールドアップ。
しかももう片方は街灯にかかった。(よく壊れなかったな街灯(汗))ついでに悪党3人は気絶。
事件は解決し街の人達は歓声を上げる。
舞人「ガイン、勝利の凱旋だ!」
ガイン「了解。舞人、また会おう。」
ガインは列車形態に変形しマイトウイングと共に現場を去る。
その勇士を見た小沢警部は思わず感激する。
小沢「おおっ!間違いないぞ!あれが噂のマイトガインだ!」

ヌーベルトキオシティの上空を飛んでいくマイトウイング。
舞人「こちらマイトウイング、今から帰還する。」
?「了解。12番秘密ハッチよりどうぞ。」
コックピットから通信で女性の声がした。
舞人「サンキュー。」
街路に穴が開き列車形態に戻ったマイトウイングがそこに入る。
その先のホームでは秘書らしき女性がマイトウイングを待ち構えていた。
停止後舞人はマイトウイングから下りる。
女性「おかえりなさい。お出かけ中に浜田君から電話がありましたが……」
舞人「ああ、学校帰りに事件が起こっちゃったんでね……約束すっぽかしちゃったんだ。
   ……ところでいずみさん、俺の新しいキャッチフレーズ知ってる?」
いずみ「えっ?
    あ、はい!『旋風寺コンツェルンの総帥旋風寺舞人、ただいま15歳!』……じゃなかったですか?」
舞人「それは今朝までのキャッチフレーズさ。
   今は『嵐を呼ぶナイスガイ、旋風寺舞人!』さ。ついでに血液型はO型、星座は乙女座。覚えておきたまえ。」
と、エレベーターに載って笑顔でその場を後にする舞人。
いずみ「…………もう!」
いずみさんは呆れ帰っている。

シャワータイムの舞人。
その後バスローブにクマのスリッパ(笑)で総帥室に入り机のスイッチを押す。
執事「お呼びでございましょうか?舞人様。」
舞人「青木さん、今夜浜田君と一緒に食事をするから頼みます。」
青木「かしこまりました。いつものようにご用意させていただけばよろしいのですね?」
舞人「今日、一緒に美術館に行く約束だったんだけど……さっきの事件でそれがダメになっちゃったから……。」
青木「かしこまりました。」
通信切れる。
そして窓からヌーベルトキオを見渡す舞人。






その頃人里離れた山の中野工場では一人のマッドサイエンティストが
一体の雷様のような巨大ロボットの完成に歓喜していた。
ウォルフガング「ハッハッハッハッハッハッハッハ!!
        遂に完成したぞ!ティーゲル5656(ごーろくごーろく)!!
        まさに地上最強のロボット!これほど完全な人型ロボットは他には存在せん!
        地球を代表するロボット工学の権威、ウォルフガング博士の最高傑作!!」
拍手する部下達。
それにあわせて3回ポーズをとるウォルフガング。
ウォルフガング「愛しのティーゲル5656よ!わしの研究には大量の電気が必要じゃ!
        そこで、マブーシ発電所を襲い電気を奪い取れ!!」
何故か誰も乗っていないのにポーズをとるティーゲル5656。



旋風寺邸
そこに一人の男の子がおとづれてくる。彼が舞人の親友浜田満彦である。
浜田「えへへ……。」
門番(?)に挨拶され照れる浜田。
中に入って階段を上がると一匹の老犬も待ち構えていた。
浜田「チャーリー、こんばんは。」
チャーリーを撫でてご挨拶。
チャーリー「うおん。」
舞人「いらっしゃい、浜田君。」
浜田「舞人2時間も待ったんだぞ!」
両手合わせて謝る舞人。
舞人「悪い悪い、お詫びの印に浜田君の大好物ばかり用意させたからさ
   お腹いっぱい食べていってよ。」
浜田「ハハハ……舞人には負けるよな。」
2人「ハハハハハハ……。」

青木「こちらのマンゴスチンはバリ島から先程超特急で取り寄せました。」
浜田「うわぁ!青木さん、これ大好物なんですよ!
   サンキュー!舞人。」
舞人「青木さん、このオリーブの実は何処から?」
浜田「アテネの農園からでしょ?」
青木「ピンポーン!でございます。」
舞人「さっすが浜田君!」
浜田「舞人、いつも青木さんから説明を受けてれば、誰だって分かるだろ!?」
舞人「まっ、そういうことか?」
浜田「そういうことさ!」
青木「そういうことではありません。
   実は今日のオリーブはスペインからが正解なのです。
   アテネだ何てアテネえ(当てねえ)とダメでございますよ……浜田様。
   ハハハ……。」
つまらない駄洒落に苦笑いする舞人と浜田。

食後、ヌーベルトキオの夜景を3人で見る。
浜田「綺麗だなぁ。」
青木「霧にむせるヌーベルトキオシティの夜景。
   これこそ1億ドルの夜景です。」
舞人「夜霧よ今夜もありがとう……か。」
青木「突然の石油枯渇から50年。一時は廃墟と化した東京も……こんな美しい街になって……。
   私(わたくし)青木、旋風寺家にお仕えしてこんな嬉しい事はございません。」


一方そのころ、ここマブーシ発電所では
雷様のようなロボットがそこに向かっていた。
ウォルフガング「さあ行け!ティーゲル5656よ!
        その蓄電池いっぱいに電気を吸い込んで来い!!」
ティーゲル5656は進む。

アイキャッチ(エンブレムに英語で書かれたタイトルと「マイトガイン!」のシャウト)

相変わらず夜景を見ている3人。
青木「本当に今日は夜景が……」
舞人&浜田「夜景(やけ)に綺麗だなぁ。」
青木「……コホン!」
先に洒落を言われ咳き込む青木を笑う2人。
青木「こんな美しいヌーベルトキオの影に巨大な悪が潜んでいるとは
   誰も想像できませんね……。」
舞人「青木さん、安心して良いよ。
   平和は俺が絶対に守ってみせる!」
青木「旦那様と奥様はきっとお喜びになられますよ。」
浜田「おじさんとおばさんが謎の事故死を遂げてから3年も経つんだね……。」
舞人「……ああ。早いものだ……。」
舞人の両親の写真が飾られている写真たてを見て、舞人の脳裏にあの日の出来事が蘇る。

舞人がまだ12歳だった頃、両親を乗せた列車(この時代では列車が主な交通機関となっている)が
謎の爆発によりそれに両親は巻き込まれてしまった。
舞人(回想)「父さん!!母さーーん!!」

呆然としている最中に突然停電が起こる。
舞人「!!」
浜田「停電!?」
青木「自家蓄電に切り換えましょう。」
舞人「この停電で悲しいドラマが生まれなければいいが……」


しかし、空しくも舞人の予感は当たっていた。
とある病院にて、停電の影響で手術が困難になっていた。
医師「これ以上電力は上がらんのか?」
女医「これで精一杯です。」
医師「なんとしてもこの手術をやりとげるんだ!」

その手術を手術室前で見守る姉弟。
男の子「サリーお姉ちゃん、お父ちゃん大丈夫だよね?」
サリー「当たり前よ。絶対に手術成功するわ。」
男の子「でも停電じゃ……」
サリー「テツヤ。この病院には自家蓄電の設備があるから大丈夫……きっと大丈夫よ。」


一方こちらマブーシ発電所。
ティーゲル5656が電力を吸い取っていた。
ウォルフガング「へへへ!もっと喰らえ!もっと喰らえ!!」

狂い笑いしてるところで警察が発電所に向かってくる。

ウォルフガング「ふんっ、警察か。」

小沢「貴様!電力強奪現行犯で逮捕だ!!」
ウォルフガング「そんなチンケなロボットで勝てるつもりかな?」

警察が現場に到着するもティーゲル5656の巨体に思わず驚愕する。
小沢「!!、でかい……。」
無理もない、ガバメントドッグの3倍及びガインの2倍はあろうかという巨体である。
ウォルフガング「やれい!ティーゲル5656!!」
ティーゲル5656にあっというまに一体のガバメントドッグは蹴りで粉砕される。


一方、発電所が襲われている知らせが舞人の元にも届いた。
舞人「!!、マブーシ発電所がロボットに襲われている!?」
青木「はい。」
舞人「マイトウイング、緊急発進だ!」
浜田「舞人!」
青木「かしこまりました。」

いつのまにか普段着から戦闘服に着替えた舞人は秘密シュータに飛び込みマイトウイングに搭乗する。

ガイン「舞人、事件か?」
舞人「発電所がロボットに襲われた!直ちに発車だ!」
ガイン「了解!」
準備が整うとレバーを入れマイトウイング発進。それに続きガインも発車。
そしてすぐさま現場に向かってマイトウイングは飛び立っていく。


病院ではサリーが手術の成功を祈っていた。
サリー「お父さん……。」
テツヤ「お姉ちゃん!大変だ!ちょっと来て!!」
サリーの手を引っ張り窓へと向かうテツヤ。
サリー「何よ?」
テツヤ「アレを見てよ!」
徹夜が指差した先にはマブーシ発電所。そこで光がピカピカしていた。
サリー「あれは……発電所!?」
テツヤ「あの発電所をロボットが襲ったから停電になっちゃったんだって!」
サリー「なんですって!?
    じゃあこのまま停電が続くの!?」
テツヤ「…………。」
サリー「そんなこと……ひどいわ!
    ……私、頼みに行って来る!」
テツヤ「お、お姉ちゃん!そんなこと無理だよ!!」
サリー「頼んでみる!なんとしてもやめてもらわなきゃ!
    今の私にできるのはそのくらいだもの!」
テツヤ「あっ!お姉ちゃん!!」
テツヤの制止を振り切り自転車で発電所へと向かうサリー。

一方舞人もマイトウイングで発電所に到着しようとしていた。
舞人「あれか!ガイン、正面から回ってくれ。」
ガイン「了解。」
ガインの方も発電所へと近づいてきた。

そして発電所では言うまでも無くガバメントドッグは成す術もなく全滅した。
ウォルフガング「ヒッヒッヒッヒッヒ!
        警察のロボットなど敵ではないわい!
        さあ早く電気を奪い取るのだ!」
再び電気を奪おうとしたその時
サリー「やめて!!
    お願いやめて!!
    お願い、電気を取るのをやめて!」
ウォルフガング「なんだこの女は?
        うるさい!」
サリーを吹き飛ばす
サリー「ああっ!
    お願いやめて!」
そして改めて電気を奪おうとした途端、今度はミサイルがティーゲル5656に炸裂する。
ウォルフガング「な、何事だ!?」
マイトウイング登場。それに引き続きガインも到着し列車形態からロボットに変形する。
ガイン「チェェェンジ!
    !、なんて巨大なロボットだ!……?」
ティーゲル5656の足元にいるサリーを見つける。
ガイン「舞人!敵の足元に女の子が倒れている!」
舞人「なんだって!?すぐに避難させる!」
ウォルフガング「な、なんだこのロボットは?」

ガイン「電力強盗め!」
ウォルフガング「いっ!?」
ガイン「これ以上の悪事は許さんぞ!」
ウォルフガング「ろ……ロボットが喋ってる。そんなバカな!
        ま……まさか、これが噂のマイトガインなのか?」

一方舞人はマイトウイングを着陸させた後サリーのもとに駆け寄る。
ウォルフガング「貴様が噂のマイトガインか!?」
ガイン「だったらどうする?」
ウォルフガング「なにー!?生意気な口を利きおって!
        ワシを誰だと思っとるんじゃ!!」
ガイン「知って欲しくば名を名乗るものだ!」
ウォルフガング「ヌヌ……ド生意気な!」

サリー「お願いやめて!……!?」
舞人「!!」
駆けつけた舞人がサリーを見た瞬間戸惑う。どうやら惚れたみたいだ(笑)
サリー「ち……父を助けて!手術の真っ最中なの!」
舞人「手術!?そりゃ大変だ!……あっ!」
ティーゲル5656が一歩踏み出す。
ウォルフガング「マイトガインかなにか知らんが、このティーゲル5656で粉々にしてくれる!」
舞人「ここは危ない!」
サリーを起き上がらせようとするが
サリー「うっ!」
舞人「!?」
良く見るとサリーは足を怪我していた。先程吹き飛ばされた影響からだろう。
舞人「歩けそうもないな。」
とばかりになんとサリーをお姫さま抱っこで抱え出した。
思わずサリーは顔を赤ら染める。
舞人「しっかりつかまってろよ。」
そしてその場を後にする。

ウォルフガング「くたばれ!」
ティーゲル5656が突進してくる。
ガインはすんなりとかわす。
ウォルフガング「何!?」
ガイン「とお!」
ティーゲル5656にキックを決める。しかし効いてない。
ウォルフガング「なんというスピード!……しかしロボットは所詮パワーよ!」
ガインを吹き飛ばし掴み取る
ガイン「!!」
ウォルフガング「ふっふっふ……ハッハッハッハッハッハ!」

一方こちらサリーを避難させた舞人
舞人「しばらくここでお人形さんの様にしてるんだよ。」
サリー「あの!あなたは?私、吉永サリーです。」
舞人「サリー?……いい名だ。」
サリー「あなたは?」
舞人「名乗るほどの者じゃないさ。」
とキザに決めてサリーのもとを去る。
サリー「あっ……。」

一方ガインはティーゲル5656に苦戦を強いられていた。
ガイン「うわぁ!!」
ウォルフガング「ひぇへへへへへ!マイトガイン、噂ほどでもないな!」

舞人「!、ガイン!」
舞人は左腕につけているダイヤグラマーのボタンを押し
舞人「ロコモライザーーーー!!」

舞人の掛け声に反応し巨大SLメカ『ロコモライザー』が発進する。(恐らく後に登場するマイトステーションから)


再びマイトウイングに乗ったマイトはミサイルを発射しそれが命中するとティーゲル5656からガインを引き離す。
ウォルフガング「うるさいハエめ!」
口から火炎放射すティーゲル5656.マイトウイングはすんなりとかわし再びミサイルを発射する。
ミサイルは命中するもティーゲル5656にはほとんど効いていない。
ちょうどその時汽笛を上げロコモライザーが海の方から現れた。(世界の何処へでも3分以内で駆けつけるので)
ウォルフガング「なんだ!あのSLの化け物は!?」

ガイン「ロコモライザー!」
舞人「ガイン、合体だ!!」
ガイン「了解!!」

ダイヤグラマーの違うボタンを押しエンブレムが輝き出す。
舞人「レェェェッツ、マァイトガイン!!」

まずマイトウイングがロコモライザーの側を飛び去るとロコモライザーがブースターを使って飛び上がる。
そして上空にてロコモライザーの先頭にガインとマイトウイングが並びエンブレムが浮かび上がる。
ロコモライザーの下部が二つに割れ変形しさらに下部が180度反転する。
そしてガインとマイトウイングが腕部のような形に変形し先程変形したロコモライザーと合体する。
そのコックピットに移った舞人は出現したレバーを手にし
舞人「マイトガイン起動!」
レバーを引くと両腕部から手首が出される。
ロコモライザーの先端部が上部中央に移動し汽笛を上げる。
そして頭部が現れそこにて露出しているコックピットがマスクで覆われる。
最後に頭上で拳をぶつけポーズを取る。
マイトガインの登場だ!

合体を終えたマイトガインが立ちはだかる。
ウォルフガング「これが本物のマイトガインなのか!?」
舞人「そう、その通り!」
ガイン「銀の翼に望みを乗せて、灯せ平和の青信号!
    勇者特急マイトガイン!定刻通りにただいま到着!!」
ウォルフガング「ば、馬鹿にしやがって!!」
舞人「動輪剣!」
ガイン「動輪けぇぇん!!」
マイトガインは腰から動輪剣を取り出す。
ウォルフガング「くらえぃ!!」
ティーゲル5656が胸からミサイルを発射、しかしすべて動輪剣で切り払われる。
ウォルフガング「ぐっ!!、強い!」
舞人「己の私利私欲の為に電力を盗み、人々から明るさを奪った悪事、許しはしない!!」
ガイン「ぬぅん!」
動輪剣を横払いで振り上段に構える。
すると鍔が開き出し動輪が回転する。すると動輪剣が光だし切れ味がさらに鋭くなっていく。
そしてマイトガインはブースターで大きく飛び上がり
舞人「縦一文字切り!!」
ガイン「ぬおぉぉぉぉぉ!!」
急降下しティーゲル5656を一刀両断!
ウォルフガング「いいいいっ!ダメだ!脱出だ!!」
ティーゲル5656爆発、爆風から再びマイトガインの姿が浮かぶ。
そして動輪剣を腰に収め額の青信号が輝く。
ウォルフガング「くそぉマイトガインめ、必ず復讐してやる!」
部下達と共に発電所から去るウォルフガング。

その後パトカーの残骸から小沢警部が出て来た。
小沢「ぐっ……何処だ犯人め!この小沢の目の黒いうちは……!!、なんだあれは!?」
マイトガインの姿に驚く。


そして電力が復旧した病院にてサリーとテツヤが手術室の前で祈っていた。(あのあと舞人が送ったのだろうか?)
手術中のランプが消える。
そして手術室から医師たちが出てくる。
サリー「あの……父は?」
医師「手術は成功だよ。もう大丈夫だ!」
成功の報告を聞いて喜び抱き合うサリーとテツヤ。
サリー(みんな、あの人のお陰だわ!)

朝焼けに向かって飛び立っていくマイトウイング。



エンディング(テーマ曲『危険なゴールド』)


次回予告「数百台のエレカが一夜にして消え失せた!
     それは、アジアマフィアの首領(ドン)ホイ・コウロウの新兵器デモンストレーション。
     全ての金属を飲み込んでしまう奇怪な敵を相手に、マイトガインの危機が迫る!
     出動だボンバーズ!今こそそのパワーを見せてやれ!!
     次回、勇者特急マイトガイン『吼えて発進!ボンバーズ』
     正義の力が嵐を呼ぶぜ!」

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