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刻の大地(ときのだいち)
(はじめに)
作者の都合により未完のまま終わっているので、あえて第1回の投稿という形で残す事になります。
作者も復帰されたみたいですし、いつの日か未完の話に結末が描かれることを祈って…

(本文)
吟遊詩人は歌い伝える この大陸の伝説を――
『大地に鎮められし 幾許の石 聖なる輝きを放ち 刻の旅人を迎える
 孤独なる眠りは 希望の光を求め やがて結晶と化し 遥けし古と未来を結ぶ』
いつの世ともなく現れたという 吟遊詩人が実在していたのか否かは定かでない――

オッツ・キイム 4993年

−プロローグ−
瓦礫と化した街。街の者は皆殺しにされており、ただ風のみが吹きぬけていく。
そんな街に鳥を伴った一人の若者が足を踏み入れる。
鳥「非道い…明らかに魔物(モンスター)がやった形跡。邪神竜ディアボロス、奴が全ての魔物を再び凶悪化させているのは間違いない」
若者「……あいつじゃない、あいつは二度と、こんなことは、しないと約束した」
鳥「なっ!?いつまで奴を信じるんだ!ザード!」
ザードと呼ばれた若者は殺されたものたちを弔いながらも、決意を込めた視線で、
ザード「……、……早くあいつに、会って確かめる」
鳥「…そうだな。早く片付けて、また妹のトコロに帰ってやるんだな」
 ザードが人々を弔い、その後には粗末な墓標のみがただ残る。

幼くして勇者と崇められし若者…
しかし彼は二度と還ってくることはなかった…

−第1話・旅の始まり−
――3年後 オッツ・キイム 4996年

 一人の少年がリスや小鳥と戯れている。
少年「あははっ。僕の名前?十六夜ってゆーんだよ」
 十六夜と名乗った少年は小鳥やリスになおも話しかける。
十六夜「僕、迷子になっちゃって…家がどこだかわかんなくって…森で会ったジェンドって人にくっついて旅してんだケド、みんなはちゃんと巣に帰るんだヨ」
??「ガルルルルル」
十六夜「がるるる?わーい♪みんなおへんじいーね!」
??「がるるるるるる」
 ふと十六夜が振り向くと、そこには魔物が立っていた。
十六夜「ほえ?魔物さん?」
魔物「おとなしくエサになりな!」
十六夜「!!」
 魔物は腕を振り上げ、襲い掛かってくるも、
十六夜「君、おなかすいてるのー?今、おやつだすネ」
 十六夜が頭をかがめたものだから魔物の腕は行き場をなくし、脱臼してしまう。
十六夜「アメがいーい?それともチョコ?クッキー?」
 その独特のペースに調子を崩されるも、魔物は怒り、
魔物「わしは…ワシわお前を食いたいんじゃ!」
大口を開けて十六夜に迫るが、
十六夜「あー!!ムシ歯みーっっけ!!」
十六夜が自ら口の中に飛び込んできて、今度はアゴの骨を外してしまう魔物。
十六夜「甘いものはダメだね。サンドイッチにする?リンゴもおいしーよっ」
 何とも無邪気に微笑む十六夜。魔物から敵意は不思議と消えていた。

 それからしばらくの後。
十六夜「おいしい?まんぷく?」
魔物(こんなんでハラいっぱいになるかよ)
十六夜「友達になれてうれしいなっ」
魔物(友達?いつの間に友達??)
十六夜「あっ、それじゃ僕そろそろジェンドの所へ戻らないと」
魔物「おいっ…!ちょっと…!いや…その…リンゴ…、………、…うまかったゾ」
十六夜「うん!今度リンゴの木においしかったよって言っとくね!」
 先ほどまでの殺気も収まった魔物、
魔物「…お前、変な人間だな…」
十六夜「ヘンー?へへへー、へ?」
 ふと気が付くと魔物は血を流し、絶命していた。十六夜の笑顔が凍りつく。
 そして現れるエルフの青年。その手には剣が握られていた。
十六夜「ひどい!!なぜ、いきなりこんなひどいコトするの!?」
エルフ「うるっせーガキだな。目の前につっ立ってて邪魔だったカラ斬っただけだ。ガタガタぬかすと貴様も斬るぞ」
 なぜかは知らないが苛立っているように見えるエルフ。十六夜は涙目になりながらも、
十六夜「ひどい!ひどい!友達を〜!!」
エルフ「魔物が友達?頭いかれてるんじゃねーのか!?」
十六夜「ジェンドキライ〜〜〜〜〜〜!!」
 十六夜はいつの間にか魔物の墓を作っている。
 ジェンドと呼ばれたエルフは一層イライラしながら、
ジェンド「あー!私も貴様がキライだ!」
 にべもなく去っていこうとするジェンド。
ジェンド「じゃーな、ガキ。ココでおさらばだっ」
 しかし十六夜は涙目ながらも、ジェンドに引っ付いてくる。
ジェンド「ガキ!キライならひっついてくんなよ!」
十六夜「う〜」
この物語にかかせない二人 十六夜とジェンド
彼らが出会って 2日目のことでした

 そして舞台は変わって夜の町。
 十六夜はさっきまで泣いていたのもどこへやら、はしゃいでいる。
十六夜「夜の町っておもしろそー。あ、あそこはわいわいにぎやかなんのお店だろー」
ジェンド「口閉じて歩けんのか」
十六夜「わきゅ?」
 十六夜、石につまずいて荷物のお菓子を盛大に散らばしてしまう。
十六夜「わー、荷物がバラバラになっちゃったー」
 ジェンドはそれを無視して一人歩き出していく。
十六夜「わーん、ジェンドまって〜」
 十六夜はそれでも荷物をまとめ、
十六夜「んしょ。あれー、アメ玉1個ないー」
 アメ玉は目の前にあった酒場の中に転がっていく。

 所は変わって酒場。一人の青年が楽器を奏でて歌っている。
 といっても吟遊詩人でもなさそうな風貌だが…
青年「それではリクエストにおこたえしまして――」
酔客A「いーぞー」
酔客B「兄ちゃんもう1曲!!」
 酒場の中は盛り上がっている。
マスター「兄ちゃんやるねえ。うちの専属で歌ってくれねえか?」
青年「はははッ、悪い話じゃねーな。…でも、ちょっとした旅の途中なんだ」
 青年はシリアスになった表情を打ち消すようにジョッキを呷る。
青年「またの機会にヨロシクー」
マスター「そーかい」
 そして、青年の足元にアメ玉が転がってくる。
青年「ん?アメ玉?」
 青年は酒代をテーブルの上に置く。
青年「ごっそーさん、オヤジさん」
 そして店を出て行こうとする。
酔客A「よっ兄ちゃん、また来て歌ってくれよな」
青年「おうさ!今度はサンバも踊っちゃうカラカクゴしてなよ!」
 扉を開け酒場の外に出る青年。
青年(はー、しかし酒場とアメ玉かぁ。おもしろい組み合わせだナ)
 そう考えていたので、未だにアメ玉を探していた十六夜にまで気が回らず、ぶつかってしまう。
十六夜「ぷきゅー」
青年「っ…てて…、おい、だいじょう…」
 十六夜、自分がたんこぶを作っていることも気づかず、涙目になって、
十六夜「大丈夫?お兄ちゃん!?大丈夫?大丈夫??大丈夫!?ゴメンね、ゴメンね、探しモノしてて…」
青年「いや…俺はいーケド君の方が…」
 突然十六夜は声を上げる。
十六夜「あ――!みうしなってたアメ玉君!みぃつけた!」
 打って変わって十六夜は満面の笑顔を見せる。
十六夜「わーい見つかった、見つかったぁ」
青年「君のだったのかぁ、よかったナ」
 しかし十六夜はふと気づき、ジェンドがいないことを知る。
十六夜「ジェンドがい゛な゛い゛〜〜っ」
 そしてまた泣き出してしまう。
青年「よしよしよし、パパかママとはぐれたのかい?」
青年(うわー、見ててあきない子だナァ)
青年「最近このあたり、魔物が住みついたらしく、子供が夜にウロウロしてたら危ないぞ」
十六夜「うにー」
青年「俺、カイってゆーんだ。君の名前は?」
 カイと名乗った青年はアメを十六夜に差し出す。
十六夜「わぁ、ありがとおっ。僕は十六夜っ」
カイ「何か困ったことあるのか?兄ちゃんに言ってみろ」

 町の外。カイに手を引かれ、アメを舐めながら歩く十六夜。
カイ「ふーん、じゃあ迷子の十六夜は、森で会ったジェンドって人と仲良しになって一緒に旅してんだ。んで、この町に着いてアメ玉探してたらはぐれちゃったと。しかし…どの宿屋を捜してもいなかったし、どこかで野宿でもしてるのカナー」
 十六夜はジェンドが木の上にいることに気づくはずもなく、なぜか土を掘り始める。
十六夜「ジェンドー、どこー?ジェンドー」
カイ(なぜ土の中を捜すんだ…)
 その時、物音が聴こえてくる。
カイ(何か物音が…ジェンドって人かな?)
 草をかき分ける音は段々大きくなってくる。カイの表情も先ほどまでとは違い険しくなる。
カイ(違う…魔物か…!?)
カイ「十六夜!!木の陰に隠れろ!!」
 カイは剣を抜き放つ。
十六夜「え?」
 ふと気付くと、魔物でもなんでもなく普通の女性だった。逃げてきたらしく息せき切っているが…
女性「やっと…人に会えた…」
 緊張したのが脱力してしまうカイ。
女性「れ?どーなされました?」
十六夜「カイ、おもしろーい」
魔物だと思ったんだが… 俺のカン鈍ってきたのカナ…
十六夜「カイ〜?」
 しかしカイはくじけず、どこからともなく花を出して女性に渡しながら、
カイ「い…いや〜〜、美しいお嬢さん、こんな夜更けに何をなさってたんですか?」
女性「よくぞ聞いてくれました!!魔物に襲われて、助けてください」
 彼女の背後にはいつの間にか魔物達が追いかけてきていた。
女性「わぁ!」
 十六夜はなぜか知らんがポンポンと楽しそうに跳ねている。
カイ「おケガはありませんか」
女性「え…ええ」
カイ「お嬢さん、ポンポン跳ねてる少年と物陰に隠れて、目をつぶっていてください」
女性「は…はい」
 カイ、真剣な表情で剣を構える。
カイ(我は聖騎士カイ、神の恩寵と徳において戦う)
カイ「はあっ」
 卓越した剣の腕で魔物達を斬り伏せていくカイ。物陰に隠れていた女性と十六夜。
女性「!?強い…!!」
十六夜「……!!だめっ、ケンカだめぇ」
 出て行こうとする十六夜。
女性「君!出て行ったら危ないわよ」
十六夜「ケンカやめて!仲良くして!」
 殺気立った状況に似合わない十六夜の言葉に呆れるカイ。
カイ「仲良くしろって…!?このジョーキョーで…!?」
 カイのその隙を突いて、魔物が背後から襲い掛かる!!
カイ「!?くっ!!」
しまった… 後ろにも…
 しかしその魔物は一刀の元に両断される。剣を構えたジェンドであった。
褐色の肌をした剣士…?
カイ「!?」
 カイが驚く間もなく、ジェンドは剣で魔物達を斬り伏せて確実にとどめを刺していく。
カイ(なんて強さだ…)
 魔物達が全滅した後、カイがジェンドに話しかける。
カイ「あの…助かったよ、一人じゃツラい数だったんだ。君の名前は…」
十六夜「ジェンド!!」
カイ「ジェンド?ああ、君が十六夜の捜してた人か…あ!?」
 その時、ジェンドがなぜか剣をカイの鼻先に振り下ろした!
カイ「え゛?え゛!?」
ジェンド「木の上でぐっすり寝ていたのに、騒いで起こしたな。人が気持ちよく眠っていたのに、よくもよくもよくもよくもよくもよくも」
 そう言いながら剣を振り回し前進してくるジェンドに、カイは後退しながら、
カイ「わ――!?なんだコイツー??十六夜、知り合いだろ〜〜、なんとかしてくれー!!」
 十六夜、泣きながらジェンドにしがみつく。
十六夜「ジェンド…なぜすぐ魔物サンとケンカしちゃうの…?」
ジェンド「うるさい!また貴様か!!撒いたと思ったのに、まだ私の周りをウロウロしやがって」
 カイも剣を振り回されて緊張したが、落ち着き、
カイ「あ…あの〜〜質問…あなたが本当に、十六夜と仲良しになった、旅の仲間ジェンドさんっスか?」
 この言葉にカチンと来たらしいジェンド、
ジェンド「誰が仲良しだー!このガキが勝手に私の後をついてきてるだけだー!!」
カイ「そ…そーみたいっスね」
十六夜「ジェンド、夜中なのに声大きいよ」
ジェンド「ジェンドって呼ぶな!!」
十六夜「だって昔の記憶なくしちゃって、名前も覚えてないんでしょ。呼び名がないと不便だヨ」
ジェンド「勝手につけるな!呼ぶな!」
コイツ記憶喪失? やけにイライラしてるのはそのせいか?
 一方的にイライラしているジェンドと、マイペースな十六夜の話し合いに戸惑っているカイ。
しかしこの二人組… まるで心がすれ違っているよーな…
十六夜の"仲良し"なんて発想 どこから出てくんだ?
 しかしその時、女性の悲鳴が!
女性「キャアアア!!」
カイ「!?」
女性「まだ魔物が1匹残って…!」
カイ「何!?」
 倒された魔物たちの1匹が起き上がってきた。カイも再び剣を構え、女性を庇う。
女性「すみません…見ず知らずの私のために、危険な目に…」
カイ「なーに、女子供にやさしくしろ、ピーマンは残さず食べろとの我が家代々の言い伝えです。しかし、美しいあなたを執拗に狙うとは魔物達も目が高い」
女性「それは…私が魔物の卵を壊してるトコロを見つかってしまったカラ…」
 その言葉に驚くカイ、そして涙ぐむ十六夜。
十六夜「だから魔物サン達…起こってんだ…卵を壊されちゃったカラ…」
 その時、なぜかザードの言葉が甦ってくる。
ザード「魔物が滅んだ世界が平和なのではない」
 その言葉にハッ、とするカイ。
…たしかに魔物は… 育てば人間を襲う存在になる…
その卵を見つければ 誰もがこの娘と同じ行動をとっただろう
でも…魔物(こいつら)にとっては 仲間なんだよな
 そんな迷いが、カイの剣から勢いを失わせていた。
だめだ…手に… 力が入らねえ……
 次第に防戦一方になるカイ。
女性「ち…ちょっと…あの人ピンチよっ、どーしよう、ねえっ、あなた強いんでしょ、助けて…!」
ジェンド「人の指図など受けん」
女性「そっ、そんな…」
 そんな二人の言い争いの隙に、十六夜が魔物のほうへ駆け寄っていく。
女性「…坊やっ?近寄ったら危な…」
 駆け寄った十六夜を、魔物の爪が切り裂く!!
 その姿に目を覆う女性、変わらず無関心なジェンド。
カイ「いっ…十六夜!大丈夫か!今、手当てを…」
十六夜「んん…」
 それでも起き上がろうとする十六夜。
カイ「いっ…十六夜…動いちゃダメだ!」
 十六夜は起き上がる。
十六夜「…ごめんね。卵壊されちゃって…仲間も皆倒されちゃって…こんなんじゃ…おさまらナイよね…」
 十六夜は魔物に縋りつく。
十六夜「許してくれないかもしれないケド、でも、本当に、ごめんね」
 十六夜のそうした姿に魔物も敵意を削がれ、涙さえ浮かべている。
 そして十六夜を抱き寄せる…その姿にはさっきまでの敵意は微塵もなくなっていた。
カイ(さっきまで敵意むきだしだった、魔物が穏やかに…)
女性「すご…」
 カイの手から剣が落ちる。

 十六夜は魔物たちの墓を作り、そして敵意の消えた魔物は去っていく。
十六夜「じゃーねー、また会おーねー」
カイ(こんなコトってあるのか…?ぽよぽよした迷子の子供が…アメ玉1個で仲間(?)とはぐれるよーな間の抜けた子が…魔物と心を通わせるなんて…魔物を敵と見ていない…)
 先ほどの十六夜の姿が浮かぶ。
魔物とケンカしちゃダメ――
 そして、勇者ザードの姿も…
コイツ…なんだか 死んだザードを思い出してしまうな…
カイ(それに、お子様…いや十六夜と不釣合いなコイツ)
ジェンド「魔物の墓なんか作って、このボケが」
 ジェンドは十六夜を叩くが、十六夜はボールのようにぽよぽよしている。
カイ(記憶喪失でめちゃめちゃな性格だが、魔物との戦いの腕は並じゃねえ…こんなわかんねえ奴らに、二人も出会うとは、今日って一体なんて日なんだろう…)

 いつの間にか夜は明けていた。
ジェンド「あーあっ…たく、貴様といるとろくな目にあわん、もう着いてくるな」
 寄ってくる十六夜を鬱陶しがるジェンド。
女性「……あの――その肌の色と髪…あなたはもしかして、ダークエルフ?」
ジェンド「私の素性を知っているのか?なんだ、そのダークエルフってのは?教えろ!さもねーと斬…」
 すぐにでも斬りかかりそうなジェンドをカイが羽交い絞めして止める。
カイ「おいおい、落ち着け…」
 女性は焦りながら、
女性「じゃ…邪神竜ディアボロスに滅ぼされた種族ですぅ!」
ジェンド「ディアボロス?なんだ…そいつは」
 凶暴な魔物たちのイメージ。
邪神竜ディアボロスは すべての魔物を束ねる悪の権化
4年前に復活したといわれ… それからというもの
魔物が凶暴さを増して 人間達を襲うようになったのです
戦いを挑んだ ダークエルフを
一人残らず根絶やしにしたのも ディアボロスなのです
カイ「誰もが知ってるコトだぜ…やっぱ記憶が…」
ジェンド「……私の種族を…ディアボロスという奴が…ブッ倒してやる!」
 殺気立つジェンドに対して、十六夜、
十六夜「ディアボロスって子、なぜそんな悪いことするんだろ…ケンカはいけない…仲良くしようって、僕、会って説得する」
 その言葉とそれによる温度差に、流石のジェンドも、
ジェンド「てめー!人の話聞いてねーのかぁ!!倒すっつってんだろぉ!!」
 そう言って十六夜をボールのようにぽよぽよし始める。
十六夜「わーいっ」
 なぜか楽しそうな十六夜。
女性「でも、あなたがいくら強くても、簡単に倒せる相手じゃ…」
カイ「それに、簡単に仲良しになれる相手でもねーよ」
 そんな十六夜にふと笑みが浮かぶカイ。
ケド 仲良しかぁ…おもしれぇ…
本当にザードと 発想似てんなぁ
 一人立ち去っていこうとするジェンド、
ジェンド「じゃーな、あばよ」
十六夜「まってー、ジェンドー」
ジェンド「ついてくんなって」
 カイもまた、ジェンド達についていく。
カイ「それじゃーお嬢サン、またどこかでお会いしましょー(はぁと)。仲間が先を急いでますもんで」
 十六夜が引っ付いてくるより驚いたらしいジェンド、剣を構え、
ジェンド「貴様までついてくる気か」
カイ「おいおいっ!おまえじゃないっ、十六夜だっ。迷子の十六夜に付き添うだけで…君と一緒なのはたまたまってコトさ」
十六夜「わーい♪カイも仲間ぁ。旅は大勢の方が楽しーよねっ」
カイ「よろしくなっ」
ジェンド「……」
 ジェンドは呆れ果てている。
十六夜「ディアボロスと会うのもいーケド、ジェンドの記憶戻るといーね」
ジェンド「ジェンドって呼ぶな!独りにさせろ!」
カイ「十六夜も家、みつかるといーなっ」
 その姿を見て女性がくすくすと微笑む。

 こうして、3人の旅人達の長い旅が始まった…

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