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超星艦隊セイザーXの第1話

ナレーション「これは、これから起こる未来の歴史である……」

宇宙戦艦からたくさんの小型戦闘機が発進される。

さらに、戦艦が地球に攻撃を仕掛ける。

西暦 2005年

ナレーション「西暦2005年、突如出現した宇宙海賊たちにより、地球はすべて制圧され、闇に包まれてしまった。そして、西暦2500年!」

地球内は怪獣や要塞だらけだった。

西暦 2500年

ナレーション「それに、完全と立ち向かう者たちがいた! 闇に包まれた地球を救うため、彼らは2005年のまだ青き地球を目指す。シャーク隊長率いるセイザーXたちである!」

戦艦ライオキャリアー、アドルイーグル、ビートバイザーがワームホールに向かう。

海底基地

トビー「ワームホールの入り口が完全に塞がれてます。隊長、ワームホール消滅まであと5分です! あきらめましょう……このままでは全滅です!!」

シャーク「アド、ケイン、レミー、計画は予定通り、ワームホールへ突入しろ……」

トビー「隊長!」

アド「そのつもりです……」

レミー「覚悟はできてます!」

ケイン「あ、枕忘れた。自分の枕じゃないと寝られないんだよなぁ……」

レミー「ケインらしいわね」

アド「いいだぞ、一緒に来なくても……一度過去へ行ったら二度と元に戻ることはないんだからな」

ケイン「僕はやるときはやるよ!」

アド「よし、行くぞ! ケイン、レミー!!」

ケイン「そうしますか」

レミー「OK。さよなら、シャーク隊長……」

シャーク「レミーたちを援護しろ。彼らを絶対2005年に行かせるんだ……彼らは私たちの最後の希望だ」

ライオキャリアーが分身する。

「頼んだぞ、未来を―――!!」

ライオキャリアーが元の1機に戻る。

やがて、3体の戦艦はワームホールに突入する。

シャーク「お前たちが未来を救うんだ……」
 
第1話
拓人は燃えているか!
 
数年前

拓人(昔)「何!? おじいちゃん」

宗二郎「いいか、よーく聞け拓人。お前が18になったとき、宇宙海賊が地球に現れる……」

拓人(昔)「宇宙海賊!?」

宗二郎「そう。そしてこれは、宇宙海賊と戦うための大切な道具なんだ! そのときまでこれを大事に取ってくれ……」

宗二郎はストレージリングを拓人の腕につける。

現在・サーキット場

1台のマシンが猛スピードで走っていた。

そして今、ゴールした。

カースタント「早えなぁ……」

だが、マシンのブレーキが利かなくなる。

やがて、マシンは止まる。

拓人「もう、動いてくれ!!」

カースタント「早いだけか……」

黄色い旗があげる。

それから数分後、安藤拓人が追い返されてしまう。

拓人「ちょっと待ってよ! 有り得ねぇよそんなの!!」

カースタント「ありえなくったてなぁ、落ちたもんは落ちたんだ。帰ってくれ」

拓人「あれだけ早く走れる奴が他にいるのかよ!!」

カースタント「闇雲に突っ走るだけの奴は要らないんだ!!」

拓人「そんなこと言わないでさあ、F1レーサーになるのが俺の夢なんだよ! 俺は遊ぶ取っ掛かりで……」

係員「お前、安藤宗二郎の孫なんだろう!?」

カースタント「え、あの!?」

安藤家

宗二郎「おい、お茶」

春子「おじいちゃん…さっきね、ブッシュさんから電話があって今、日本に生きてるから、是非おじいちゃんと対談したいって言ってるんだけど……」

宗二郎「そんな奴は知らん!」

春子「世界中のみんなが知ってますよ」

宗二郎「知らんもんは知らんよ。それよりお茶……」

春子「自分でやってください! 今、超忙しいの」

結衣「お母さんには弱いんだから」

宗二郎が立つ。

結衣「どうしたの!?」

宗二郎「ついに来たか!」

宇宙戦艦バルガレオンが空を飛んでいる。

サーキット場

カースタント「何だ。お前、あの安藤宗二郎の孫ならそのコネでF1レーサーでも何でもなれるだろう!?」

拓人「「お前」じゃない!」

カースタント「あ?」

拓人「俺の名は安藤拓人だ! じいちゃんは関係ない、俺は俺なんだ!!」

カースタント「そうか……」

拓人「ああ!」

カースタント「じゃあ帰ってくれ」

拓人「そんなこと言わないでさあ……」

係員「お、おい!」

バルガレオンが飛来して来た。

拓人「宇宙海賊!」

船長「12個あるコスモカプセルの獲得、それがお前たちの使命だ! コスモカプセルを探せ、そして地球を制圧するのだ!!」

3将軍「ははーっ!」

安藤家

宗二郎がタンスから何かを探している。

結衣「ちょっとおじいちゃん、何やってるの!? おじいちゃん!?」

宗二郎は何かを持って車に乗る。

拓人も自転車を借りぱくして宇宙海賊の元へ向かう。

係員「俺の自転車!!」

宗二郎の車は走行中。

宗二郎「宇宙海賊……」

拓人の自転車が宇宙海賊を追っていた。

山中

少年とその母親がハイキングをしていた。

母親「あんまり先に行かないでよ」

満&厚「はーい!」

下を見る翔と厚。

翔「わあーっ、怖え……」

厚「マジかよこれ!?」

翔「おい、あれ……」

「母さん、あれなーに!?」

バルガレオンが山に現れる。

アクアル「コスモカプセル反応よ……」

サイクリード「早速1つ見つかったというわけか……」

アクアル「さーて、作戦は!?」

サイクリード「そうだなぁ……」

ブレアード「面どくせーっ、攻撃開始!!」

バルガレオンから無数のビームが発射。

民間人が逃げる。

今ので少年2人が落ちそうになる。

母親「誰か、助けて!! 翔ちゃん、厚っ君!!」

拓人「掴まってろ、話すなよ! 絶対俺が助けてやるからな!!」

ロープが切れるが、2人は何とか岩に掴まっていた。

拓人「ロープ……ロープ探して!!」

翔「おい……あいつ、助けてくれると思うか!?」

厚「最近の大人は自分のことしか考えてねぇからな……」

拓人「ロープロープ!!」

拓人が上を見ると、ライオキャリアーが姿を現す。

拓人「何だ!?」

カプセイザー・G2がレミーに話しかける。

レミー「そうね、ずいぶん若いわね」

モニターを拡大すると、拓人のストレージリングが写される。

次に、拓人がライオキャリアーに収納される。

拓人「何だここ!?」

レミー「シャーク隊長の命令で未来からやってきました」

拓人「はぁ!?」

レミー「あなたが安藤宗二郎さん……ですね!? そのストレージリングが目印です」

バルガレオン内

3将軍がライオキャリアーを見ている。

アクアル「何なの、あれ!?」

サイクリード「地球にあんな科学力があったのかぁ……」

ブレアード「めんどくせぇ……攻撃開始!!」

バルガレオンがライオキャリアーを攻撃。

レミー「伏せて!」

バルガレオンの攻撃が当たり、爆発。

もうダメかと思われたその時、前にビートバイザーとアドルイーグルがいた。

レミー「遅かったわね……」

アド「早くも宇宙海賊とご対面か」

ケイン「ここが地球か!」

アクアル「3隻も現れたわ……」

サイクリード「何なんだあいつらは!?」

ブレアード「めんどくせぇ……」

アクアルとサイクリードがまたブレアードは剣を振らないように押さえる。

ブレアード「こ、攻撃開始!!」

今度はアドルイーグルとビートバイザーに攻撃を仕掛ける。

レミー「G2、コードを維持して。ライオキャノン、スタンバイ!」

拓人「ちょっと借りるぞ!」

レミー「ちょっと、何!?」

拓人「説明してる暇はないんだ!」

レミー「操縦できるの!?」

拓人「車の運転と同じだろ!? こんなの」

ライオキャリアーが発進される。

ケイン「何だ!?」

すると周りだ、バルガレオンの上を過ぎる。

サイクリード「今のは何がやりたかったんだ!?」

アクアル「さあ?」

ブレアード「熱いぜ……」

やがて、上からライオキャリアーが戻ってくる。

拓人「うおおお―――っ!!」

アド「おい何やってんだレミー!?」

レミー「こっちが聞きたいわよ。どこに行こうとしてるの!? 敵はあっちよ!? あなた本当に安藤宗二郎さん!?」

拓人「宗二郎はうちのじいちゃんだ!」

レミー「どいて、すぐどいて!」

拓人「よく離さなかったな……」

レミー「え?」

拓人「助けに来たぜ」

翔と厚がライオキャリアーに収納される。

地上

翔「ありがとう」

厚「ありがとう」

拓人「言っただろ!? 絶対助けるって」

翔「信じてたよ、僕……」

翔と厚が去る。

レミー「あなた、そのために……」

バルガレオン内

アクアル「コスモカプセル『ウルフ5』発見!」

岩の間に『ウルフ5』がある。

ブレアード「俺が指揮する。ライデック、行け!」

ライデック「ははー」

雷海賊バルガレオンからライデックとギグファイターが降りてきた。

ライデック「行けー!」

ギグファイターが走り出す。

アド「奴らが下に下りたぞ!」

ケイン「あーやって降りるんだ……」

レミー「私が行く。一緒に来て」

レミーは拓人の左腕にナックルクロスをつける。

地上

レミー「コスモカプセルを絶対に奪われないで!」

拓人「何だよコスモカプセルって!?」

レミー「説明してる暇はない。あなたそのストレージリングを宗二郎さんから渡されてんでしょう!? それならあなたには戦う資格がある」

拓人「奴らと戦うのか……」

レミー「地球の未来のためよ」

拓人「奴らは宇宙海賊か!?」

レミー「知ってるじゃない!」

拓人「本当だったんだな」

レミー「ナックルクロスで装着して!」

レミーがポーズの見本を見せる。

ライデック「やれ!」

拓人「装着!!」

ギグファイターが拓人に襲いかかろうとする。

すると、拓人の体が炎に包まれ、ライオセイザーへと装着し、ギグファイターを一瞬で倒してしまう。

ライオ「本当だったんだ。じいちゃんの言ってたことは本当だったんだ!」

レミー「油断しないで!」

ライオがライデックに飛び掛かるも、キックで返される。

ライデック「その程度の力か!?」

ライオ「試してみんな!!」

ライデックに戦いを挑むライオ。

しかし、パワーはライデックの方が上だった。

レミーがセイザーパッドを出す。

レミー「G2、ライオブレイカー転送!」

ライオの手にライオブレイカーが転送される。

一方、レミーはセイザーパッドでライデックの属性を調べる。

『分析モード!』

印された属性は「雷」だった。

レミー「そいつの弱点は雷よ!」

ライオ「何だよそれ!?」

レミー「あなたならとせるってこと!」

ライデックが手で雷を剣に溜める。

ライオ「おい、なんかやってるぞ!! おい、こっちのもなんかないのか!?」

レミー「ない!」

ライオ「即答かよ……」

そこへ、アドとケインが現れる。

アド・ケイン「ナックルクロス!  X、装着!!」

アドがイーグルセイザーに、ケインがビートルセイザーに装着する。

イーグル「イーグルセイザー!!」

ビートル「ビートルセイザー!!」

イーグル「イーグルブラスター!!」

ビートル「ビートホーク!!」

ライデックの剣から雷が放出される。

するとイーグルとビートルがすごいスピードで武器を当てる。

レミー「揃ったわね、3人が……」

アクアル「何なのよ、全く!」

サイクリード「このままではコスモカプセルが……」

ブレアード「ええい、俺が降りる。援護しろ」

すると、銃撃がバルガレオンに炸裂する。

セイザーゴルドの乗るアドルイーグルとツインセイザー・アインとツバインのビートバイザーがバルガレオンに攻撃を仕掛けていた。

ゴルド「こっちは俺たちに任せろ!」

アイン「ケインさんより操縦はうまいんだ」

ツバイン「僕にもやらせてよ!」

イーグルとビートルがライデックに圧倒的だった。

するとライオがライオブレイカーでライデックを攻撃する。

今度はバルガレオンからブレアードが降りてくる。

ブレアード「ハッハッハッハ!」

レミー「コスモカプセルが!」

イーグル「戦いは俺たちに任せろ! お前はコスモカプセルを守れ!!」

ライオ「初対面でお前呼ばわりかよ!?」

イーグル「そんなことを言ってる場合か! 行け!!」

ライオ「俺に命令すんな!!」

ブレアード「見ーつけた」

ブレアードが『ウルフ5』を取ると、レミーも『ウルフ5』に手を取る。

ブレアード「こいつめが!」

レミーが投げ飛ばされ、ライオが間一髪受け止める。

ライオ「大丈夫か!? おい、俺が相手だ!!」

ライオがブレアードに戦いを挑む。

ブレアード「来たければ、来い!!」

ライオ「そのコスモカプセルを武器に装着して!」

ブレアード「今度こそいただき。へへへ……」

ライオ「あっ、よこせ!!」

ライオのキックがコスモカプセルを弾き飛ばす。

すると宗二郎がレミーの前に現れる。

宗二郎「あれが拓人か!?」

レミー「え?」

ブレアード「俺のだ!」

『ウルフ5』が再びブレアードの手に渡る。

ライオ「じいちゃん!!」

お茶の箱からコスモカプセルが3個出される。

レミー「コスモカプセル……既に3個も!」

『ウルフ5』がまた飛ばされる。

宗二郎「拓人、これを使え!!」

ライオが宗二郎の投げた『ライオン1』をキャッチ。

レミー「ライオブレイカーに装着して!」

ライオ「何度も言わなくてもわかってるよ!!」

『ライオン1』がライオブレイカーに装着される。

イーグル&ビートルVSライデック

ライデックが繰り出した攻撃に2人が苦戦する。

ライオ「ライオファイヤー!!」

ライオの繰り出したライオファイヤーがライデックに炸裂する。

ライデック「うわあ―――っ!!」

ブレアード「ちっ!」

ブレアードが辺りを見回すと『ウルフ5』を発見する。

だが、それがライオの手に渡ってしまった。

ライオ「よし、これだけは渡さないぞ。さて、あとはお前だけだ!!」

ブレアード「この屈辱は忘れんぞ! 絶対にお前たちを倒してやる!!」

バルガレオンに戻るブレアード。

ケイン「地球人もなかなかやるね」

アド「闇雲に突っ走ってるだけだろう、こいつは……」

拓人「ほんと、礼儀を知らねぇ奴だな」

レミーが宗二郎に近づく。

レミー「あなたが安藤宗二郎さんですね!? シャーク隊長の命令でやってきました!」

宗二郎「ああ、知ってるよ……」

拓人が宗二郎の元に近づく。

(宗二郎『お前が18歳になったとき、必ず宇宙海賊が現れる。そしてお前は、未来の仲間たちとともに戦うんだ。できるか拓人!?』)

(拓人(昔)『うん、僕が宇宙海賊と戦って、地球のみんなを守るんだ!』)

現在。

これからも拓人は仲間たちと戦い続ける。

 
(続く)
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