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太陽戦隊サンバルカンの第1話
 

ナレーション「グリーンランドと、エルズシア島の沖合に永久ふ氷海がある。ところがこの1年、北極海の大流氷郡が、北太平洋にまで南下し始めたのだ。地球平和守備隊の原子力潜水艦が、調査のために北極海に赴いた」

その様子を機械帝国ブラックマグマ首領・ヘルサターン総統が見ていた。

総統「阻止しろ……」

海底から氷山が出現する。

総統「やれ!」

氷山が崩れ、手形の城が現れ、戦艦に攻撃を仕掛ける。

ナレーション「原子力潜水艦沈没の知らせに、直ちに捜索機が急行した」

パイロット「うわああ―――ッ!!」

捜索機が城の手により爆発。
 

北極の
機械帝国
 

ナレーション「異常気象が、世界を襲った! 海底火山の爆発で、津波が襲うに襲った。国連平和気候は、サミットを召集、最近続発する怪事件を調査した」

施設の明かりが消える。

総統「世界の指導者たちに告ぐ。地球はやがて、わが機械帝国ブラックマグマのものとなる。無駄な抵抗はやめろ!」

総統の幻が消える。

ナレーション「機械帝国ブラックマグマの、宣戦布告に、サミットは太陽戦隊の結成を満場一致で決意した」

とある別荘。

大鷲龍介が寝ていると、空から剣が降ってくるのでよけた。

今度は何者かがマシンガンを乱射。

石を投げると、その正体はゼロガールズの1人、ゼロワンだった。

今度は爆弾を投げ、その場を去るゼロワン。

大鷲「何者だ、いったい!?」

コール音

大鷲「集合指令だ」

オープンカフェ

豹朝夫が食事をしていると、風船を拾い、少女に上げる。

豹「はい、どうぞ。お穣ちゃん」

少女「どうもありがとう」

豹「どういたしまして」

少女の母「どうもありがとうございます。よかったわね」

豹が食卓に戻ると、風船から時計の音がしてくる。

辺りを見回すと、風船を目にし、少女から取って投げる。

風船が爆発する。

豹「どこのどいつだ!? 出て来い!!」

その様子をゼロワンが見ていた。

コール音


鮫島欣也がギターを弾いていると、海から矢が発射される。

現れたのは戦闘兵・マシンマンが現れ、鮫島に挑むが、2人とも海に落ちてしまう。

マシンマンの落ちた腕を拾う鮫島。

その様子を今度はゼロスリーが見ていた。

コール音

スナック「サファリ」

マスター・嵐山大三郎が子どもたちとベーゴマで遊んでいた。

マスター「うまいもんだろう!?」

少年「すげーな」

マスター「子供の頃は、隣町まで行って荒稼ぎしたもんだ」

「マスター!」

スナックから豹が出てくる。

マスター「あいよ!?」

豹「これもおかわり!」

マスター「またかよ!?」

豹「まだ5杯目だよ」

マスター「『腹も身の内』って言うぜ!? たんまだ」

豹「ごめんよ!」

そこへ、大鷲が車で現れる。

大鷲「こんなところが集合場所!?」

ゼロワンが車で外を見る。

サファリ

マスター「へい、いらっしゃい!」

豹がカレーを食べる。

豹「うめぇ、もう1杯だ」

その後、腕立て伏せを始める。

豹「よし、これで腹ごなしOKだ。じゃんじゃん持ってきてよ」

マスター「残念でした」

炊飯器にはもうご飯がなかった。

豹「え? よよぉぉ……」

マスター「ハハハ……カレーは当店の名物だ。50種類のスパイスを利かせて、3日掛かりで作り上げたからな」

マスターが大鷲のバルカンブレスを見にし、トランクを取り出す。

中にはスイッチが入っていた。

大鷲がブレスのメダルをスイッチに入れる。

次に鮫島や豹もメダルを入れる。

大鷲「案内頼む」

3人が奥の部屋に入る。

壁に入ると、それが閉じる。

大鷲「エレベーターだ」

一番地下に到着。

豹「強そう……」

先に進み、ゴンドラで向かう3人。

ナレーション「大鷲龍介、25歳。国連平和機構・地球平和守備隊の空軍将校である。大鷲の操縦技術は、空軍でも1。まさに、空を飛ぶために生まれてきたような男である。鮫島欣也、23歳。地球平和守備隊の海軍将校である。鮫島は魁皇学者でもあり、最近の潮流の異変を、いち早く突き止めていた。豹朝夫、19歳。地球平和守備隊のレンジャー部隊に所属。豹は、どんな鉄壁でも軽々と上り下りできる。まるで、豹のような俊敏な運動神経を持っている」

3人が通路を通るとそこには『地球守備隊・点検所』と書かれた看板が立っていた。

敬礼を取り、身分証明書を見せて通る。

隊員「どうぞ」

プールでは、ビキニをつけた嵐山美佐が泳いでいた。

大鷲「地底プールだ」

美佐「ウェルカム、サンバルカン」

豹「君は!?」

美佐「嵐山美佐。よろしく」

豹「俺、豹朝夫。君と泳ぎたいな、一緒に」

大鷲「こら、やめろ」

大鷲が豹の頭を引っ張る。

その後4人は、司令室にやってくる。

美佐「長官」

長官の正体は、マスターだった。

豹「うひょー、あなたはスナックの……」

長官「嵐山だ……」

3人が気をつけをする。

大鷲「大鷲龍介、ただいま参りました!」

鮫島「鮫字欣也、ただいま参りました!」

豹「豹朝夫、ただいま参りました!」

4人が敬礼を取る。

長官「今日から諸君は、太陽戦隊サンバルカンのメンバーになった。敵は、機械帝国ブラックマグマだよ」

鮫島「ブラックマグマ!? サミットに挑戦してきた……」

長官「影山君……」

影山「はい!」

影山がスイッチを押すと、異常気象の映像が写されていた。

長官「これらの怪事件はすべて、ブラックマグマによって引き起こされているものと思われている。それからこれだ」

今度は総統が映される。

長官「ブラックマグマは、超科学力を備えている。影山君」

影山「はい」

スイッチが切られる。

長官「こともなげに、海底火山を爆発させ、津波を巻き起こすことができるほどの科学力を……手強い敵だぞ」

豹「よし、やるぞ!!」

豹が腕立て伏せを始める。

そのそばには犬が現れる。

豹「犬だ!!」

大鷲の後ろに隠れる豹。

美佐「シーシーって名前よ。かわいいでしょ!?」

シーシー「噛み付きゃしねぇよ」

豹「ひょお!?」

鮫島「犬が口利いた!」

美佐「私が教えたのよ。シーシーちゃんはお利口ちゃんなんだから、ねぇ!?」

シーシー「照れちゃうなぁ……」

豹「ひょひょお!?」

長官「では、合体訓練に移る! 諸君は、バル強化服を着て、サンバルカンになる。バルイーグル!」

大鷲「バルイーグル!!」

大鷲がバルイーグルに変身。

長官「バルシャーク!!」

鮫島「バルシャーク!!」

鮫島がバルシャークに変身。

長官「バルパンサー!!」

豹「バルパンサー!!」

豹がバルパンサーに変身。

再び敬礼を取る。

サンバルカンは戦闘母艦・ジャガーバルカンの収納庫に到着。

長官「これが、巨大空母・ジャガーバルカン」

イーグル「ジャガーバルカン!?」

長官「ジャガーバルカンにはコスモバルカンとブルバルカンが搭載されている。バルイーグルはコスモバルカンに乗り、バルシャークとバルパンサーはブルバルカンだ」

ナレーション「機械帝国ブラックマグマの本部は、北極海の奥深く、鉄壁を誇っていた」

本部にゼロワンが戻ってくる。

ゼロワン「ダークQから入手した。太陽戦隊の訓練の模様です……」

総統「モニターへ……」

カセットを入れると、モニターにはサンバルカンロボの合体が映し出されていた。

総統「恐るべき超兵器だ、若者のうちに捻り潰すに限る。機会生命体を誕生させろ!」

ゼロガールズ「はっ!」

ゼロフォーがレバーを引っ張ると、ボックスから機会生命体・ジムシモンガーが現れる。

ジムシモンガー「ジムシモンガー!!」

総統「地球平和守備隊の基地を攻めろ。必ず太陽戦隊が出てくるに違いない!」

ジムシモンガー「モンガー!!」

ジムシモンガーが守備隊の基地に転送される。

隊員「何者だ!?」

ジムシモンガー「どけ!!」

隊員がジムシモンガーとマシンマンの前に倒れる。

ジムシモンガー「進め!!」

すると、謎の棒がマシンマンに当たる。

そこに現れたのは、サンバルカンだった。

ジムシモンガー「貴様ら、何者だ!?」

いつの間にか、サンバルカンがビルの屋上に移る。

イーグル「バルイーグル!!」

シャーク「バルシャーク!!」

パンサー「バルパンサー!!」

イーグル「輝け! 太陽戦隊!!」

一同「サンバルカン!!」

サンバルカンがマシンマンに挑む。

シャーク「太陽ジャンプ!!」

イーグル「イーグルウイング!!」「太陽パンチ!!」

シャーク「シャークチョップ!!」

ジムシモンガー「行くぞ! ジムシアンクル!!」

車輪に変形したジムシモンガーがサンバルカンに体当たり。

一同「太陽キック!!」

ジムシモンガー「うわああ!!」

太陽キックが炸裂し、ジムシモンガーを落とす。

ジムシモンガー「おのれ!!」

サンバルカンは攻撃に吹き飛ばされる。

イーグル「バルカンボールだ!!」

シャーク・パンサー「おう!!」

イーグルがボールを蹴る。

イーグル「1!!」

パンサー「2!!」

シャーク「3!!」

イーグル「Go!!」

バルカンボールがジムシモンガーに炸裂する。

するとジムシモンガーの歯車が回転し始める。

ジムシモンガー「ダイモンガー!!」

ジムシモンガーは町を破壊し始める。

イーグル「ジャガーバルカン、発進!!」

ジャガーバルカンが地下から発進され、サンバルカンのともに到着する。

イーグル「行くぞ!!」

ジャガーバルカンに乗り込むサンバルカン。

イーグル「ミサイル、発射!!」

ミサイルがジムシモンガーに炸裂する。

イーグル「コスモバルカン、発進!!」

ジャガーバルカンの口が開く。

そこからコスモバルカンが発進される。

シャーク「パンサー、行くぞ!」

パンサー「OK!!」

シャーク「ブルバルカン、発進!!」

ジャガーバルカン全体が開き、ブルバルカンが発進される。

次にハンマーをくくりつけ、背後に引っ張る。

下のアームで投げ飛ばされる。

コスモバルカンの攻撃が炸裂する。

イーグル「合体! 行くぞ!!」

シャーク「合体!!」

パンサー「合体!!」

コスモバルカンが胴体に、ブルバルカンが足に変形する。

そして2体のメカが合体。

イーグル「チェンジ! サンバルカンロボ!!」

シャーク「チェンジ!!」

パンサー「チェンジ!!」

最後に腕が合体。

サンバルカンロボが完成し、地上に降り立つ。

ジムシモンガーが武器でサンバルカンロボに攻撃するが、破壊されてしまう。

再び車輪に変形して突進するが、交わされる。

バルトンファーでジムシモンガーを投げ飛ばすサンバルカンロボ。

イーグル「太陽剣オーロラプラズマ返し!!」

シャーク「オーロラプラズマ返し!!」

パンサー「オーロラプラズマ返し!!」

『オーロラプラズマ返し!!』

サンバルカンロボの剣がジムシモンガーを真っ二つ。

ジムシモンガーが大爆発する。

戦いを終え、サンバルカンが基地に戻ってくる。

美佐「あっ、ご苦労様」

敬礼

長官「ご苦労。ところで、ここにスパイがいる……」

イーグル「え?」

シャーク「スパイ!?」

パンサー「まさか……」

長官「ブラックマグマは、明らかに……サンバルカンロボを狙ってきた。情報を漏らした者がいる! スパイは、私の助手だ、影山君!」

影山「長官……何をおっしゃるんです!?」

長官「機械帝国が送り込んだスパイ……その証拠は!」

美佐がカメラを映すと、影山の体は機械となっていた。

長官「アンドロイド……正体を現せ!」

影山「私は機械帝国ブラックマグマのスパイ……アンドロイド・ダークQ!!」

影山がダークQの姿に変わる。

ダークQ「基地もろとも吹き飛ばしてやる!!」

ダークQが逃げる。

イーグル「逃がさん!!」

長官「待て……その必要はない!」

通路の非常扉がすべて閉まる。

ダークQは海岸に吹き飛び、爆発する。

総統「おのれ、太陽戦隊め!!」

一同がサファリパークを歩く。

大鷲「考えたなぁ……サファリパークの地下に基地を作るなんて」

長官「平和というものはね、動物たちが安心して野山を駆け巡れる環境のことだよ。この動物たちの命を奪うものを……私は許さない。断固戦うぞ!」

大鷲「よほど頑張らねばな!」

美佐「頼むわよ、太陽戦隊」

豹「まあ、任せておけよ!!」

大鷲たちの元にシーシーが走ってくる。

豹「ひょお、犬怖い! ひょお!!」

一同が笑う。

ナレーション「ブラックマグマのヘルサターン総統は、果断エネルギーの追い日本を・・・・・・機械帝国の基地にしようと狙っている。そして、地上の命あるものすべてを抹殺しようとしている。戦え、太陽戦隊。サンバルカンロボ、発進せよ!!」
 

つづく
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